雲郷、三下との激闘[その2]
基本、「どうにでもなれ!」という、スタンスで投稿しています。
古来より人類は罠を使ってきた。文明が発達する以前より、狩猟などに使われていたぐらいだ。すなわち、人類と罠は切っても切り離せない関係にあるだろう。近来、様々な罠が発明されてきた。が! その中でも、最も熾烈! かつ卑劣な罠とはこれだろう!
黄色き悪魔……!
バナナの皮!!!!!!!!!!!!
なんつぅ、もんをよぉー! 三下先生! 恐ろしい罠だぜ!
説明しよう! バナナの皮とは、文字通りただのバナナの皮である!
しかし、これが床に置かれた場合! 「なんとなく踏まなくっちゃだよなぁ~。」という、人間の心理を巧みに利用した人道に反した、恐るべき罠となるのである!!!!!!
しかも、ご丁寧に、バナナで転んだ先にマットを敷いてやがる! ケガをしないようにだ!男なら、漢なら! こいつを踏まなきゃいけねえ時がある!
バナナ! 黄色き悪魔! 転ばせることに特化した魅惑のボディ!!!
転んで尻もちつこうなら! 姿現す茶色き悪魔!
尻もち、尻への衝撃、過負荷……!それ、すなわち……死!!!!だがよぉ、俺は行くぜ!
雲郷!!! バナナの皮の元へ、じりじり近づく!!!
どうするのだ!!! 雲郷!!!
「かかったな! 雲郷君! さあ、派手にすっころぶがよい!!!!」
後に、バナナの皮の場所を清掃するように持ったモップを片手に、三下はそう叫ぶ。
だが、雲郷がバナナの皮を踏んだ時、彼は驚愕の表情をする!!!
「そうさ。俺は派手にすっころぶ。ここで言いてえんだが、人ってのは、すっころぶ時、被害を最小限にしようとするよなぁー。だが、俺は!!!!!!!」
逆!!!!! 雲郷は被害を最小限にする動きをするのではなく、逆により派手にすっころぶようにしたのだ!!!! そして、派手に転んだ、その果てとは!!!!
「なにぃっ!!!!! バク宙だとぉぉぉっっっ!!!!!」
そう、雲郷はバク宙をしたのだ!!! 雲郷が超絶ハイスペックイケメンなことをお忘れでないであろうか!!?? 当然、運動神経も高い!!! 雲郷は見事マットにバク宙で着地し、尻もちを防いだのだ!!!!!!!
「まったくよぉ、マットサンキューだぜぇ。三下先生! お花を摘む良い運動になったぜ!」
「く、くやじいぃぃぃぃぃ!!!!!!」
マットの片づけと、バナナの皮で汚れた床の清掃をしながら、三下はそう叫ぶ。そんな三下を横目に、雲郷はトイレへと向かうのだった……。
「まったく……。三下先生は役に立ちませんねぇ……。」
そうつぶやく謎の声!!!
気をつけろ!!!! 雲郷!!!!
まだ危険がお前を待っているっっっ!!!!!!!
雲郷、勝利!!!!!
雲郷は、特殊な訓練をしています。真似しちゃダメです。