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雲郷、三下との激闘[その1]

あ、あまりにも卑劣だ…!

 なんだ!?この美しい手!?あっ、俺のか!

讃岐のおかげで、俺は無事、トイレへ向かうことができ、廊下を歩いていた。廊下を走るのは美しくねぇからなぁ~。にしても、この帝国大国合衆国高等学校(ていこくたいこくがっしゅうこくこうとうがっこう)の教室から、トイレの距離が異常になげえよ!!!歩けど歩けど、つかねえじゃねえか!!!


 説明しよう!!!帝国大国合衆国高校は、様々な国から多種多様な選りすぐりのエリート達が集まる高校なのだ!!!それゆえに、校舎は異様に広く、当然トイレも場所によっては異様な距離になるのだ!!!!雲郷の教室はトイレから最も遠い!!!すなわち…雲郷にとっては、地獄!!!!!!!


 ふー、やっとだ。この角を曲がればトイレだぜぇ…。よし!このまま、あの角を…!

「おやおや…。これは雲郷君。授業中にどこに向かおうというのだね。」

こ、この声は!?

三下下三みしたしたぞう先生!!!!」

きょ、今日もあからさまなカツラをつけすぎている…!芸術的なまでのズレ方だ…!こいつは、三下下三先生!教頭補佐という役職についている人物だ!なぜか、俺によくいやがらせをしてくる。ちなみに、得意科目は家庭科だが、担当教科は技術である!

「ふっふっふ、君を邪魔だと思ってるのはなにも西園寺君だけではないのだよ…?」

な、なにどういうことだ…?俺をうとましく思う人物がいると言うのか!?

「そ、そいつは、いったい…?」

恐怖と漏れそうなことからはじまる震えを抑えつつ、俺はそう質問した。

「ふっふっふ、さてね…。そんなことはどーでもいいのだよ。それより、雲郷君、君、角を曲がって、その道をみてごらんよ…。」

なに!?どういうことだ!この角を曲がると何が待っているというのだ!?


 恐る恐る、俺は角を曲がった。そこに待ち構えていたものは、あまりにも強大で恐ろしく、残酷なものだった…。


 強大!!!残酷!!!無慈悲!!!

 三下が仕掛けた罠は、あまりにも卑劣!!!

 悪逆非道のゲスの極みカツラをした三下が仕掛けた罠とは!?


 !? そ、そんな…。これは…これはあまりにも…あまりにもだ!よりにもよって!よりにもよって!


 「バナナの皮だと!!!!!!!!!!!!!!!」



雲郷、ピンチ!



つづく。


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