雲郷、通学[その2]
もうなりふりは構ってません。
さあて、どうしようかぁ~。
雲郷、額に汗が光る!
そう、電車が目的の駅に着くまで後...
[[20分!!!!!]]
まったく、やってくれるぜえ、消化物!認めてやるぜっ!何を…とは言わねーぜ!だが、俺もやられてばっかじゃねー!見せてやるぜ必殺<クロス>をなっ!!!
雲郷、そう思考するや否や脚をクロス!!!
そう、この構えこそ雲郷必殺の<クロス>なのだ!!!
もらすことを我慢しつつ、優雅な立ち振る舞いに見せることも兼ねているのだっ!!!
ふー、焦らせやがって、ちょっとマシになってきたぜ…あと、15分ちょいってとこか…?
その時、老婆起つ!
ん?あー、そろそろ目的の駅だから、立ったのか元気なおばあちゃんだ。
が!神か仏のイタズラか!?電車大きく揺れる!!!
老婆もよろける!!!!
「あ、危ねえ!!!!」
雲郷、老婆を助ける!!!!!
が…
「あっ…」
ブリッという音と共に俺は、美しい声をあげた。こいつぁ、やっかいなことになったぜ…
「あ、ありがとうね…」
さっき助けたおばあちゃんから、感謝の言葉をもらう。それは、かまわない。問題はこの状況をどうするかだ…
ざわ… ざわ…
なんかくさくない? 臭うよね? あの人じゃね? さっき、ブリッって…
という、容赦のない言葉が雲郷を襲う!
雲郷、絶対絶命であるっ!!!
が、雲郷これを乗り切る!!!!!
その時、近くで見ていた老婆はこう語る…
「ええ…確かに、私を助けてくださった方はもらしていました…。異臭もすごかったですし、音もありましたし。ただ、あの雲郷さん?という方、こう…胸を張っていたんです!そう”何か起きたかい?”とでも言いたそうな顔で、堂々としていたのです!それはもう、ダビデ像のような神々しさとりりしさでした…。」
そう!!!雲郷、これを堂々とした顔でいることで、これをスルー!!!
周りからはあまりの堂々さから、だれがしたかは分からずにいれたのである!!!
恐るべし!!!雲郷っっっ!!!!
さあてと…パンツでも買いに行かなくちゃな!
雲郷、勝利!!!!