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再びビデオカメラの電源が入ると変な道具や古い書物が置いてある薄暗い部屋が映っている。

画面外からゆっくりと白髪が現れ椅子に座るとゆっくりと語り始める。

「結果報告。20年前に夫を亡くした女性に恋をした男は、女性殺害後その肉を食す。食した事により肉体の所有権は男に映る。死んだ女性の霊は建物との契約と肉体の所有権が奪われたことにより身動きが出来ない状態となり自縛霊となる。

一方肉体の所有権を得た男は地縛霊としてこの世に留まっている女性を操作して住民の生気を全て吸収していった。この際建物との契約を解いたもののみの生気を吸収したため203号室の老婆、201号室の依頼人は生存。

建物は火事により住居人が居なくなり更地となる。男は地縛霊を悪用していた事、人間の生気を吸収した罰により向こう側に連れていかれる。

なお依頼人である水野は報酬が払えなかった為に私の助手としてしばらく働く事になった。結果報告終了。」白髪が満足げに言い終えるとカメラ外から声がした。

「疑問に思ったんですけどあの男性が消えた後に出てきた肉塊って何ですか?」声から察するにこの事件の依頼者である黒髪の声だ。

「あれは食べられた彼女の肉体だ。あの男が消えたことにより肉体の所有権は霊となった彼女に戻った。」

「それでなんであの後燃やしたんですか?」

「火で燃やすというのは契約なども消す力を持つ。だから肉体が消えたことにより彼女は地縛霊から解放されたんだ。」

「あとあの時言っていた幽霊を、その、すると言うのは。」黒髪はたどたどしい口調になりながら話している。

「あぁ、あれ。犯すと言うのはお前が想像している様な事ではないぞ。除霊という意味だ。」その言葉を聞いた黒髪の「…へ?」という声を最後に映像は消えた

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