二階の探索・・・・が始まらない?!
シルフの案内で地下二階までやってきたロウジ達。
さっそく探索を、と歩き出すのですが踊り場出口であるモノを見つけて・・・。
さてさて何があるのやら。
「なんか?・・・なんと言うか・・・一気に旧くなったような気がする・・・」
一階から二階への階段はそんなに長くはなかった。
いや、正確にはこっちの階段は三階まで続いているようで、途中に二階の踊り場があった。
一階から繋がっていない代わり、と言っては変だけど壁が白っぽい石壁から途中で茶色い石壁に変わって、二階に出るとそこは完全に茶色い石壁で造られた階層だと見て取れた。
茶色い石壁?・・・うん。ブロックに分けられてるから間違いじゃないよな。
土壁ではない。
・・・地下を掘り進んで造られた建物だと思っていたけど、一番上が新しい気がするという事は実は建物が地面に埋まったのかもしれない。
さっきの地下一階は新しく造られたり補修された、とか。
・・・でも、一階に下りる階段はしっかりしてたしなぁ。
よく分からん建物だな、正直。
「ん〜、こっちの方が古い感じがするにぇ〜」
「なんか古い建物、なの〜」
「ん〜、ほんとに古い感じがしますねぇ〜」
「確かに。ここは造りが古そう、ですねぇ」
やっぱり皆感じる事は同じなようだ。
天井まではやっぱり少し距離があり、造りにはどことなく寺の宿坊や学校の旧校舎・・・ウチの高校には無かったが・・・を彷彿とさせるものがある。
「シルフ?ここ、同じ建物、なんだよね?」
一応確認するけど。
(ン〜?タテモノ〜?ココニカイダヨ〜?」
あ〜。
「あ〜、うん。分かった。ありがとう。」
二階へ案内してるのに何を聞いてるんだ?という心の声が聞こえてきそうだ。
・・・・あ、あぁ、いや。
聞こえて来たらそれは普通に聞こえて来てるんだろうけどね。
「そういえば掃除用のゴーレムって階層ごとに居るのかな?それとも全階層を歩き回ってる?」
まぁ、たまに魔獣が出たり生き物も住んでるんだから多分階層ごとに居るんだろうけど。
(ン。カイソウゴトニイルヨ〜・・・タントウシャ?タントウカン〜?ガネ〜)
「やっぱり、そうだよね。あ、うん。上にゴーレムが居たのを避けてきたけどこの階にはまたこの階で別にゴーレムが歩き回ってるみたい。」
リン達が「ん?」っていう風に首を傾げて来たからそちらに説明をする。
「やっぱりそうだよにぇ〜」
「ですよねぇ〜?」「そうですよ、ねぇ」
「またロウジ、戦うの〜?」
「うん。え?いや、清掃用のゴーレムとは戦わないよ?戦いたくもないよ。」
清掃用ゴーレムを再起不能にしたらピアリス様から何を言われるか。
怖い怖い。
むしろそっちを心配して気を配らないとね。
(ワカッテルヨ〜ン)
・・・うん。まぁ、そう言う君に案内された先でゴーレムと戦ったわけだけど。
(アハハハハ〜キニシナ〜イ!アレハソウジヨウジャナクテトックンヨウダシ〜)
「あ〜、うん。まぁ、良いや。この階、やけに雰囲気があるけど・・・・アンデッドとか変なモンスター・・・魔物とか魔獣とか居ないよね?」
なんか、なんと言うか。
廃墟らしい廃墟、と言うか。
遺跡と呼ばれてるのがよく分かると言うか。
某有名な元祖3Dダンジョンの雰囲気に似てる、と言うか。
(コワイノ〜?ロウジ〜、キンチョーシテル〜?)
「ロウジ?にゃんか緊張してる〜?どうかした?」
「ロウジ〜?何かあった〜?なの〜?」
シルフにからかわれてる?と意識したとほぼ同じくらいにリンとフェアが心配になったのだろう、一、二歩前を進んでいたが振り返って聞いてくる。
「あぁ、うん。ちょっとね。・・・なんか一階と雰囲気が違うから少し緊張してきた。」
ここは正直に少し笑いながら・・・苦笑しながら答える。
それに。
踊り場はかなり広く、ホールのようになっているけど、階段から離れながら話していて気が付いたけど下の階からの空気、暗い雰囲気みたいなのが濃い階段近くの方が怖く、緊張感を持ってしまうような気がした。
(マリョクスイハモウイラナイ、ンダヨネ〜?ジャ、コッチカラノホウガチカイネ〜)
右側へと進んで行く。
ホール、みたいになってはいるけど階段を入れて四方へはドアも無く普通に出入り出来るようだ。
「あ?・・・これって・・・罠?じゃなくて・・シャッター?落とし戸?みたいなのがついてるのか?」
通路に出る手前で上に何かが嵌っていることに気が付いた。
「なんだろうにゃぁ?」「あれのこと、なの〜?」
「罠、にしても動いてないみたいですねぇ〜」
「シャッターみたいですけど、ねぇ〜」
あ、シャッターはあるんだ。
・・・・村の店舗にもついてたかな?
全然気が付かなかったけど。
「シルフはにゃにか知らにゃいにょかにゃ?」
・・・うーん。確種薬でリンの言葉遣いがもし治るか変わるというなら早目に作ってあげたほうが良さそうだなぁ。
俺が止まり、他の皆も止まっちゃったから・・・すごく仕方なさそうに戻って来たシルフに聞く。
「シルフ?あの、上にあるのって何だか知ってる?罠、じゃないんだよね?」
(ン〜?アレノコト〜?アレミテタノ〜?アレカァ〜ウーンン、コレネ〜)
「ん?」
どうかしたのかな?
わざわざ近くで見てるけど。
(ンン〜。・・・ア、ソウダ!ロウジィ〜?コッチキテ〜)
「ぅん?」
階段の方へ戻り階段の右側、向かって左側の壁近くで何故か俺を呼ぶシルフ。
「んん?どしたにょ?」
「う、ん。なんかシルフがあっちへ来て、って呼んでる。あ、俺だけね。」
言い終わる前に移動・・・皆して移動しようとするから慌てて言い直す。
また階段まで戻っても、ねぇ。
「念の為少しここからは離れていて?アレの話をしてて、だからひょっとしたら動かす為のスイッ・・・仕掛けか何かがあるのかも。」
スイッチってこっちでも言ってたかな?と思って言い直して注意を促す。
「あ。あぁ〜。・・・うん。あっちに、だよね?階段の近く。う〜ん・・・あたしは遠くは結構見えるんだけど・・・ひょっとしたら魔石が嵌ってるかも?あれがスウィッチ、かなぁ?」
リンが目を大きくして・・・細めてじゃないからなんか違和感あるけど、壁面を見たようだ。
あれ?猫って遠く、見えるんだったかな?
「あ、やっぱり。じゃぁ、ちょっと動くか試してみるからこっち側へ少し下がってて?」
「うん」「はぁ〜い、なの〜」「はいぃ〜」「はい」
返事を聞きながら皆から離れる。
(ハイハイ〜コッチコッチ〜)
スイッチから離れてこっちへ近付いてきて案内し始めるシルフ。
「なんか楽しそうだね?」
(ン〜?ン〜。コレ、タブンゴーレムハイジッテナイカラウゴクカタノシミ〜。ソレニソレニ〜、ウゴクカドウカノテストスレバピアリス、ヨロコブダロウシネ〜。)
「あ。なるほど。動作テスト、になるのか、これって。」
俺達が疑問に思ったのが切っ掛けとは言え、ちゃっかりしてるな。
(フダンハタノマレテナイカラネ〜、タノマレテテモ〜ココノ〜セイレイタチニハナカナカコウイウサギョウッテムズカシイトオモウシィ〜)
「ふぅん?まぁ、魔石に魔力を通して何かを動かす、っていうのは人間の発想、なのかな?」
(ンン〜?ソーダネ〜。フツウハマリョクヲツカッテ〜チョクセツナンデモウゴカシタリスルカラネ〜)
あ〜。
「人間は少しでも便利に、自分の負担は軽く、とか考えて色々やるからねぇ」
確かアンジュかアンが魔石を使った魔道具の開発を『魔法の発展』みたいな言い方をしていた気がする。
最初は魔法でやっていた事を、より少ない魔力で、より効果的に、とか魔法自体だと不都合がある作業をなんとかして、とか考えて開発されてきたのが魔道具、という事なんだろうな。
実際に水道。
水を出すだけでなく水量や温度まで一緒に調節出来るというのにはビックリしたし、慣れてしまってから自力で、魔法でそれをやろうとすると意外に面倒だという事が分かる。
(ア〜。ソノ、メンドウ、ッテカンカクガ、ネ〜)
ん?
(ワタシタチハ、ホラ。ソンザイジタイガマリョクノカタマリミタイナ・・・ト、イウカ〜、マホウトカ〜マリョクト〜、フカクムスビツイテル〜?ムシロソノモノ〜?コンゲンニチカイトコロニイルカラサ〜?メンドウ、ッテカンカクガワカラナインダヨネ〜。アタリマエダカラ〜。)
ふむ。
「当たり前だから分からない、かぁ。それって魔力を使うのが?それとも魔法で何かする時に面倒・・・人間が面倒だと感じる事、その作業が当たり前だから?・・・・あ、うん、分かったよ。どっちもなのか。・・・ふぅん。なるほどね〜。」
なんとなく、だけど分かるかなぁ。
『そのもの』からしてみれば水を出したり温度を調節したり。風を起こしたり強さを調節したり、って作業を人間がしようとすればどれだけ魔力を必要とするか・・・あぁ、別に人間に限らず精霊達自身もそうなのか。どれだけの工程や力が必要なのか、というのは分かりきった事で当たり前なのだから・・・うん。当たり前を当たり前でどうして悪いの?というような感じなんだろうと、と思う。
(マ〜ァ?ナンデソコデマンゾクシナイノカナァ?トハオモウケド〜。イッテマワルツモリハナイカナ〜?)
「あぁ、うん。」
まぁ、それも変な話人間がそういう事をするのも『当たり前』に織り込み済みなのかもね。
・・・魔力や魔法があるここがどういう風に発展していくかは分からないけど人間には、人間の欲にははっきり言って限度が無いからなぁ。
向こうの世界では風や大地や水なんかの力を使って電気を集めて生活してたのにまだまだ足りない、まだ電気を使って楽で便利な生活を、と原子力というものにまで手を出して。
・・・あぁ、いや、それだって普通に採掘出来るレベルの鉱石からの放射能、放射線の利用ってのが先に確立していればどうなっていたかわからない話ではあるけど・・・精霊達にとって人間が自然に還せない力まで使うのも『当たり前』に入れてくれるのかなぁ?とか益体もない事を考えてしまう。
「あぁ、小さいけど本当だ。魔石が嵌ってるんだね。これがスイッチ?」
階段からは少し離れてるし茶色の壁に茶色?濃い黄色?の魔石が嵌ってるから暗がりでは分かり難いことこの上ない。
灯りを向ければ魔石が少しだけ光を反射するから気が付く程度だ。
(ウッゴックカナァ〜?ウッゴックカナァ〜、ウッゴックカナァ〜)
・・・・なんか、正にワクワク、といった感じでウロウロしているシルフさんが約1名。
シャッター?の方を見ると皆少しこちら側に下がってるからさっさと試して良いかな?
「試してみるね〜?うわっ?」
皆に向かって出した自分の声にビックリした。
一階ではそんな気が付かなかったけど意外に声が響いた。
(ア〜。ロウジ〜?コウイウトコダトサ〜?フツウハイラナイモノヲヨビヨセタリスルカラキヲツケヨウネ〜?ココハダイジョーブ、ダケドー)
「あ、う、うん。そうだね。そうだよね。気を付けないとね。」
なんか気のせいかシルフからの声が少し冷たくなった気がした。
・・・いや、それよりも本当に気を付けないと。
声や音で敵を呼び寄せてしまう、なんてのは物語では当たり前の事で。
普通に危険な魔獣や魔物が居るこの世界で冒険者としては基本中の基本の注意事項じゃないだろうか?
(ア。マモノトカマゾクハ〜。マリョクニヒカレテ、マリョクヲメザシテクルカラ〜、モノオトダケジャヨバレナイケドネ〜)
・・・・いや、せっかく物音に対して気を引き締めようとした所なのに。
なんでそこで脱力させるかな。
(キャハハハハ)
「・・・あぁ、最初からこんな感じだったか。まぁ、良いや。じゃぁ、これを起動させても何かが寄って来るって事はないんだよね?」
金属のシャッターを下ろした時みたいな騒音レベルの物音がしたから敵が寄って来ました、なんてのは勘弁して欲しい。
(ン?・・・・ア〜。ア〜、ウン。ダイジョーブダイジョーブ!サァ〜ヤッテミヨ〜!)
「・・・・うん。」
なんか分かりやすく横を向いて、シャッター?の方を向いたまま言ってくるシルフにまぁ、良いか、と返事をする。
・・・・うん。なんかこういう時の対応の仕方はシヴァ神やピアリス様で慣れて来たかもしれない。
・・・・いやいや、慣れて来たらマズイ気がするけど。
「んじゃ、今度こそ行くよ〜。」
左手を挙げて合図をする。
手を下ろし右手で魔石に触れる。
少し光を出す魔石に安心する。
(ウゴクミタイネ〜)
ジャッ!ジャァッ
「だね。お?あれ?、か?」
(ウゴキマシタナァ)
(ウ〜ン?チョットオソイカナァ〜?アレェ?アンナモンダッタカナァ〜?)
「うを!」
・・・闇の精霊シェイドは心臓に悪いのだけど。
最初砂をかじるような音が上がりシャッター?が下りてきたんだけど。
その後はジャ、ジャ、ジャ、ズリ、ズリッ、ズリッという感じで一定感覚で少しずつ下りてきている。
(ダ〜レ〜?ウゴカシタノ〜?)(ウゴイタウゴイタ〜)
(ソトカラノニンゲンガウゴカシタンデスゾ)
(ミテマシタゾ)(ヨロシクゥ〜)
(ソーナンダー)(アレェ?キミハピアリスサマノトコノシルフ〜?)(ヨロシクゥ〜)
・・・あ〜。
スピードはこれ以上上げられないみたいだから皆のところに行こう。
皆はズリッズリッと下りてくるシャッター?に見入っているみたいだし。
「これってシャッター、っで良いのかな?」
「ぅにゃぁっ!」「ぅきゃぁっ!なの!」「えっ?」「あっ!はいいっ!」
「アリーは結構冷静?まさかリンがそこまで驚いてくれるとは。」
あまりにも見入っているから驚かそうかと抜き足差し足、と歩いて行ったんだけど。
耳が良いはずのリンがビクンっと、飛び上がりはしなかったけどまさか驚いてくれるとは。
「・・・れ、冷静というわけではぁぁ」
「びっびくりしたにゃぁ」
「びっっ、びっくりしたなの〜ロウジ〜!」
「ビックリしましたぁ〜」
(キャハハハハハハ!)
(シャッターガミエル〜?)(ミエマスカナ!)
あ〜。
ついてきてるシルフだけで良かったのに他の、特にシェイドが増えてついてきたみたいだ。
「このシャッターは?なんなの〜?糸なの〜?」
「ん?」
フェアが持ち前の好奇心で下りてきているシャッターを間近で観察していた。
「糸?ですかぁ?」「糸ぉ?」
「糸?なのか?檻?糸の檻?いや、糸の檻って。」
フェアに触発される形でエリーとアリーも下りてる途中のシャッターを近くで観察しに行く。
・・・うん。今はもう別に俺らならそんなに高く飛ばなくても観察は出来る高さではあるんだけど、妖精の背丈じゃぁ、ねぇ。
でも。
「飛べるって便利だよなぁ」「飛べるにょは良いにゃぁ」
「「ん?」」
リンと顔を見合わせてしまう。
「「あはは」」
フェア達を見て考える事は同じだったみたいだね。
「結構太い糸を編んで格子状にしてあるみたいだね」
「うん。糸みたい。しかもアラクネ様の糸みたい。本物の。」
ん?
「あ。鑑定か。」
こういうところがまだまだ、だなぁ、と感じる部分なんだよな。
鑑定するものに大きさはほぼ関係ないんだ、多分。
ある程度の距離さえあれば。
(アラクネ〜サマノイトトクミアワセテツクッテアルンダヨ〜。マリョクヲスイコムノ〜!マジックカーテン〜)
「マジックカーテン?」
【マジックガードシャッター】 アイテムレベル7
魔力を通して作動するシャッターと魔力を吸収する編んだアラクネの糸を組み合わせる事で魔法や精霊など魔力を帯びたものを遮断する高性能なシャッター。
「マジックカーテン?」
もう一度聞いてしまう。
「ん?マジックカーテンって。魔法を防御する魔法?」
「ん?そなの?」
シルフに聞いたつもりがリンがそう聞いてきたから逆に俺も聞き返してしまう。
「え?」
「え?」
「・・・あ、あぁ、う〜んと。シルフがコレの説明をマジックカーテン、ってしてくれたんだけどさ。そんな名前どこにもないから。」
「あはは。あぁ〜。多分機能の話じゃにゃい?」
(ソダヨ〜。マジックカーテントオナジコウカガアルンダヨォ〜!ソシテナガモチ〜!)
・・・・どこかの営業の人みたいだ。
「なるほど。魔道具にしてあるから長持ちするマジックカーテンなんだって。」
目の前まで下りてきたソレを見る。
枠は鉄・・・ではないみたいだ。
緑の塊はカビかな?
銀、だろうか?
「銀とマジックカーテン?・・・まるで魔族対策ですねぇ〜」
「ん?・・・あぁ。銀は対魔用なんだっけ?それに魔力遮断か。確かに。」
シルフ、シルフ達精霊を見るけどノーコメントだ。珍しい。
「うん。これは対魔族用なの〜。間違いないの〜」
「え?フェア、何か知ってるの?」
「ん〜。リーフに教わったの〜。魔族との戦争の時に色々作られたの〜。ここでも使われた、なの〜?」
「え?あ〜。多分そうなんじゃないですかねぇ〜?」
「そう言えば聞いた事はありますけどぉ。読んだ事もありましたねぇ。私とした事がフェアに負けるなんてぇ」
あぁ、なんかアリーが変に落ち込んでる。
「そうなんだ。じゃぁ、これもその時代に作られたか付けられたのかもね。避難所とかには使えそうだし。」
「あぁ〜。確かに。神殿にょ地下遺跡は避難所にはぴったりかも?」
「確かに〜」「あ。確かにそうですねぇ〜」
まぁ、精霊達が黙ってるから真相は分からないけどね。
「って。これ、上げないと進めないんじゃん!」
「「「あ!!」」」「はい。はぁ。気が付いてなかったのですかぁ〜」
(キャハハハハ!)(アハハハハハ!)(ワハハハハハ!)
「くぅ。」
(ハイ、ロウジ〜。マタスウィッチイジッテネ〜!キャハハ)
「あ!安全が保証されてるしついでにここで食事にしにゃい?」
「あ!そう言えば腹減ってきた。」
「そう、ですねぇ〜」「ご飯!お弁当、なの〜!」「そうしましょうかぁ〜」
そう言えば、と思い出して時計を起動すると11:47と表示された。
まぁ、昼飯にはちょうど良い時間かな?
そんな感じで二階探索はまず昼飯を食べてから、という事になってしまった。
お読み下さってありがとうございます☆
新人冒険者のロウジはもちろん、森の奥までや遺跡にもほとんど入った事のないリン。
それに自分達のテリトリー内でしかまず行動しないフェア達のパーティ。
罠のない遺跡探索なんかは正に教材の宝庫だったりします。
・・・それに本人達が気が付くかどうか、なのですが。
次話ではちょい戦闘あり、精霊草の採取あり、二階の建物調査あり、になります。
更新予定は18日になりますm(__)m