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迷惑創造神とのんびり異世界生活を?!  作者: ミカ=エル
5.ピアリス様の管理地で?!
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精霊使いロウジはドジっ子?!

調合士であり錬金術士であり精霊使いでもあるロウジ。

だけどもまだまだ自分についても把握が出来ていません。


ポカやボケをすでに何回かしているロウジです。

さて、今回はどうなのでしょねぇ?

通路には相変わらず何も居ない。

それをちゃんと確かめて斜め向かいのドアの前に立つ。

この部屋のドアの脇に灯りがついていたから良く見てみると灯りは魔法なのか精霊なのか丸い光の球が中に入ってるようだ。


【マジックトーチ(ライティング)】 アイテムレベル5

(ライティング)かりの魔法を閉じ込めた魔道具。

上下に保存・維持の魔法陣を敷く事で周囲の少ないマナで長期間の実働を可能にしている。


・・・この遺跡の所々にあるランプ?ランタン?街灯?は結構付いていても暗いし器具だけで灯りがついていなかったりしているから手元に灯りは欲しいんだけど、かなりの長期間放置していても灯りが消える事はないみたいだね、どうやら。


それに周辺の魔力で稼働しているみたいだから・・・あぁ、だから閉じられた空間だとマナが足りなくなってさすがに周りは消えてしまうのかな?

・・・いや、でもこの建物がいつ頃のものか分からないから判断は難しいか。


「これってさ?こういうランタンとかカンテラにロウソクとかの代わりに魔法の灯りを入れても大丈夫なのかな?」

何か痕跡がないか、とかドアの周りを気にしながらリンに聞いてみる。


(ダイジョブ〜ナニモイナ〜イヨ〜)(ゴーレムトキドキアルイテルヨ〜)(キケンナイヨ〜)(ソウジヤサン〜)(オソウジオソウジ〜)(ア、デモピアリス、アサキテアタラシイゴーレムニメイレイシテタヨ〜)(メイレイメイレイ)(ロウジタチチュウイチュウイ)


「んぁ?」

通りすがりの?風の精霊3人ばかりが口々になんか・・・情報をくれた。


「んにゃ?・・・なにか見付けた?」


「あ、いや。そうじゃなくて。今風の精霊が教えてくれたんだけどね?どうやら、多分、だけど。掃除専用のゴーレムが居るらしいんだ。ドアの開け閉めもゴーレムがやってるみたい。」


「んにゃぁ?そうにゃにょ?・・・でも?ゴーレムが閉め忘れ?」


「ん?そうだよね。どうなのかな?あのドア、開いてたんだけど閉め忘れ?何か知ってる?」

何故か俺の近くをウロウロしてる1体、1人のシルフに聞いてみる。


(シメワスレ?ンン?シメワスレ?アソコ?スコシミテレバワカル〜♪)


「へ?」


「「ん?」」


「あ、あぁ。・・・なんか見てれば分かるって。」


「見てれば?」「わかる、なの?」「はい?」「なんでしょうねぇ?」


「さぁ?」

何か伝言ゲームにもならずに全員の頭にハテナマークが浮かんだ。


「あ?あ!」「あ!」

俺とリンがほぼ同時に声を上げる。


「ん?あ?」「なん、なの?」「あれ?」


(ココ、ドアトカベ、アワナクナッテキテルバショイクツカアルノ。ピアリスニシュウリ、イライ?イライラ?ダシテルケド、ピアリスモカベハツクレテモネ〜、ホカノヒトジャナイトドアツクレナイカラアアイウバショガデキチャウノ〜)


「う、ううぅんと。」

つまりはあれか?

ただ単に建て付けが悪い、とか。

老朽化で壁とドアの両方が歪んじゃったり削れたり、ズレたりで自然と閉めたはずのドアが開いてしまう、と?


「ど〜いうことかにゃ?」「ロウジ〜、あれなに〜?なんなの〜?」

「建て付けが悪い、とかでしょうかぁ?」「まさかぁ?ですよねぇ?」


「あ、いや。そのまさか。俺もまさか、とは思うけど。壁とドアの両方が別々に歪んじゃったりしてああなるみたい。どうも何箇所かこういう部屋があるみたい。」

なんかどっと疲れて皆に答える。


「・・・な、なんだかにゃぁ・・・」


「じゃ、じゃぁ、やっぱり特に危険はないのですかねぇ?」

リンがやっぱり脱力してエリーは警戒をどうするべきか困ってるようだ。


「うん。歩き回ってるのは掃除専用のゴーレムだって事だしやっぱり警戒するべきはスネークやらバットやらの動物系昆虫系、魔獣で良いんじゃないかな?ゴーレムには手を出さないように気をつけた方が良いだろたいけどね。」


「わかったなの〜!」「はいぃわかりましたぁ〜」「わかりましたぁ」


「・・・ん?リン?どうかした?」

なんか1人、考え込んでいるリンが気になって聞いてみる。


「んん?・・・う〜ん・・・にゃぁんかひっかかってるんだけど。・・・まぁ、良いよぉ。じゃぁ警戒はしつつ探すのは階段と草が生えてそうな場所にょ2つ?」


「あ、うん。そうだね。こんな部屋がある通路じゃなくて精霊草が生えてそうな場所さえあれば階段は別に・・・あぁ、でも精霊草も数は欲しいから階段の場所も分かれば良いかな?」


「んん。そうだよにぇ。じゃぁ探索再開で。まずそのドアを開けて?」


「あ。あぁ、うん。・・・別に忘れてたわけじゃないよ?よっと。」

まぁ、人型の脅威は無さそうだから、とそのまま開けてみる。


・・・・は?

ドアを開けたまま立ち尽くす俺。


「・・・・にゃに?ここ?森?」


「公園、なの〜?」「公園、ですか、ねぇ?」「森?」


「・・・う〜ん。まぁ、ここなら精霊草が生えてるかも。探してみよう。」


(アルヨ〜アソコ〜)


「ん?あそこ?・・・ってか、ついてきたのか?同じシルフ、だよな?」

風の精霊シルフ。

見た目はちょっと区別付かないけど色が薄かったり黄色っぽかったり緑色っぽかったりと個体差が少しあるみたいなんだよな。

多分、今俺に話しかけてきたのはさっきの、下手するとこの遺跡に入った時から周りに居たシルフなんじゃないかと思う。

・・・いや、まさか神殿に向かう前から、なんて事はないと思うけど。


「んにゃ?見付けた?」


「ん?あ、いや。生えてるってのをシルフが教えてくれた。そっちにあるみたい。」

言って右奥を指す。


「あぁあああああ!それだにゃ!ひっかかってたにょ!ロウジ!」


「わぁっ!」「うわぁっ?」「なのなのなのっ?」

「うぉ?!びっくりしたぁ〜!なに?なにが?」

いきなりリンが俺を見て指差しながら叫んだからびっくりしてしまう。

フェアはびっくりしすぎて木の陰に隠れちゃったよ。

軽く混乱してるんじゃ。


「ロ、ロウジ?ロウジ、今も風の精霊、とか精霊見えてるにょ?話も出来てる?」

そんな周りの様子は気にせずにリンが真剣な顔で俺に聞いてくる。


「ん?うん。ここの建物の中、建物だからだと思うけど数は少ないように感じるけどね。話を出来てると言うか話しかけて来ると言うか。会話出来てるよ?だけど・・・何?」

何だろう?


「ん〜。この先に何か居るか?とか。下手すると精霊草がどこに生えているとか。聞けたりしにゃい?」


「え?・・・・あ。あぁ!!出来るかも!」

何故気がつかなかったんだろう?


「ねえ?階段のある場所とか精霊草が生えている場所、魔力水がある場所とかって分かる?案内お願いしたり出来る?」


「え?」


(ンン〜?ウーン?ワカルヨ〜?アンナイ?アンナイハネ〜)

と言って何処か上の方へ飛んで行ってしまう。


「あぁ、リン、違う違う。今も精霊に聞いてみたんだよ。でも聞いたらどっか行っちゃった。」


「そうにゃにょ?どうしたんだろ?」

首を傾げるけど

「うん。俺も分からない。」

俺も首を捻るしかない。


「んんん〜?ロウジは精霊に聞けたの〜?」


「ひょっとして最初からロウジに頼めばこんな緊張しないで歩けたんじゃぁ?」


「ロウジが精霊を使って探索をすれば楽に歩けるんじゃぁないですかぁ?」


「あぅ。」

気が付かなかったんだよぉ。

うっかりしてたんだよ〜。


(新しい称号、大ボケ、を入手しました〜よ〜!自動的に称号が変わりますよ〜ん!)


「はぁぁ?称号?自動?」


「うにゃっ?びっくりしたぁ〜!」

「ロウジ〜?」「わぁっ!」「うわぁっ!なんですかぁ?」


「あ、うん。あ、いや。なんか?称号が、ね。」

俺もなんだか分からないから答えようがない。


「称号?」「称号、なの〜?」「「称号、ですかぁ?」」


「うん。なんか大ボケとかって称号が。自動的に変わるとかって。」


「ぷっ・・・ロ、ロウジ。称号見て?」


「称号?俺の?」


「「あはははは」」「あははは、なの〜!」


へ?なんだか嫌な予感が。

嫌な予感しかしないよ、その反応は。


ロウジ=タソガワ

称号: 大ボケ

属性: 無

状態 : マジか

混乱無効 (指輪)

レベル5

HP 1550/500 (+1050) (表示のみ変更、元値: 101005/101005) (表示変更説明隠蔽中)

MP 1242/492 (+1130)

体力 201/90(+130)

気力 188/78 (+150)


腕力 153 (+110)

耐久力 174 (+130)

知力 119(+110)

精神力 218(+130)

敏捷性 156(+120)

幸運度 915 (+800)


職業

冒険者RANK.1  精霊使いLV.5


「・・・・な、なんじゃ?これ〜〜!?」

なんで?


《大ボケ》

周りに被害をもたらすボケを数回やらかした者に与えられる不名誉称号。

3日間は付けることを強制され、付け替えたり外す事は出来ないが不名誉称号の中では軽いモノ。


「・・・ははは。」

不名誉称号?!

3日間強制?!


「マジか」


「あはははは」「ぷっくくく。ロ、ロ、ロウジ?結構やらかす人は多い称号だからあんまり気にする事はにゃいにょよ・・・ぷ」「くっくくく」「・・・・」


「いや。・・・リン?思いっきり笑ってるよね」

しくしく。

アリーだけは何か冷めた目で見てますが。


「ぷっ・・あっははははははは」

いや、笑いたいのを必死で我慢してたのか?

やばい、それでピクシー3人娘は爆笑大会に突入してしまった。


「くぅ〜。俺がボケてるのが悪いんだけどさ。・・・確かに精霊使いとして失格な気もするけど・・・うぅ。」

3日間・・・3日間かぁ。

これは・・・ピアリス様には弄られるな、確実に。

ううぅぅ。とか唸りながら1人寂しく精霊草を探して採取する。

見た目はシソやアサガオ系みたいな広い葉なのだが、2枚ずつ葉っぱが付いていて暗がりだと少し青っぽく光って見えるのが特徴だ。

確種薬にはこの2枚葉が必要なので葉を分かれる前の元から切って、手で切って必ず2枚セットになるように採取する。

1瓶に2枚セットが必要になるからかなりの数が必要だ。

シソのように1番上を取らなければまた増えていくようなので1番上だけは取らないように気を付ける。


俺がそこに生えていた精霊草をあらかた取り終えた頃。

女性陣が爆笑大会と歓談を終えた頃多分、どこかに行っていたあの風の精霊シルフがやって来た。


(オオボケニナッタッテ〜?)


「ぶはっ」

なんでやねん!


「な、なんで?」


「んにゃ?・・・精霊?」


(ホカノシルフガハナシヲモッテキタ〜)


「こわっ!」「んにゃっ!」「闇?影?」「シェイド?」


(ワレラモモッテッタ)

(セイレイジョウホウモウ〜)(セイレイノレンラクモウデスナァ)


「シェ、シェイドか。怖いって。少し」

影になってる部分から闇がブワッと出て来たように見えるのが闇の精霊シェイドだ。

ん?あれ?


「あれ?シェイドは皆にも見えるの?」


「ん〜。闇の中から濃い闇が重なって来た感じ、かにゃ?輪郭とは混ざっちゃってて分からにゃいけど。にゃにかが、普通の影じゃにゃいのが居るにょはわかるよ」


「怖い、の〜」


「そうなのか。それにしても噂の出回るのが早いような」


「出回るの〜?」「出回るのが早い?にゃ?」


「あ、うん。なんか精霊同士のコミュニケーションでかなり広まった感じなんだよね。不名誉なことに。」

がくっ。

言っていて自分でダメージを喰らう。


(カゼハアチコチタユタウモノ〜。ヒトツトコロニハイナ〜イ。デモ、ダカラコソ、カゼノセイレイシルフ、イワレレバアンナイクライナラスルヨ〜。アンナイデキルヨ〜)


「おお!じゃぁ、道案内して貰っちゃって良いかな?」


(メイレイシテ〜)


「ん?命令して?」


(メイレイシテ〜。セイレイツカイ〜)


「あ。うん。分かった。じゃぁ、風の精霊シルフ。俺達を目的の場所まで案内してくれ。あ、いや、違う。俺 達を案内しろ」


「おぉ!」「ロウジが格好良いなの〜」「へぇぇ〜」


(ミチアンナイシマス〜マスター)


「じゃぁ、もしこの階にまだ精霊草が生えてるなら生えてる場所に案内を」


(リョウカイデス〜マスター!アウアーマスター〜)


あ、・・・アウアー。



そうして俺達の地下遺跡探索第二幕が幕を開けた。

・・・俺に出来ること出来ないこと。

精霊に出来ること出来ないこと。

ちゃんと把握すると誓ったはずなのになぁ。




今話も読んでいただいてありがとうございますヾ(@⌒ー⌒@)ノ


そんなわけでロウジが新たな称号をゲットしました☆しかも期間中は常に表示&開示中になります(笑)



秋めいてきて少しは更新頻度修正が利けば良いのですが。


次話では戦闘が入ります。

ロウジの能力にとってはなんでもない相手ですが、ここはピアリス様の神殿の地下にある遺跡。下手な事は出来ません。


ロウジが自分で考えて戦闘をこなします。

更新予定は一応3日にさせていただきます☆

前倒しで更新出来そうなら活動報告にてお知らせ致しますヾ(@⌒ー⌒@)ノ

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