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スライム達との戦いと目標達成?!

嫌な形でのスライム達との遭遇戦です。


ですが、実はロウジ向きの相手だと判明して・・・・さてさて、どうなりますか。

「ごめん、ロウジ。スライムが出るとボム系のアイテムを持って来ていないあたしは役立たずににゃる」

リンが隣でまたそう言う。


「え?・・・うん。皆の緊張感から手強い相手なのは分かるけど・・・リンなら素早く行ってシュバッと斬って終わりなんじゃ?」

スライムだし。

さっきアリーの魔法で吹き飛んでたし。


「んにゃ?液体で身体が出来てるスライムには余程強い加護とか火の魔法でも付いてないと刃物は効かにゃいよ?・・・だからあたしはスライム嫌い。」

あらら。


「それにどのスライムも濃さは色々だけど酸でできてるから、武器がいたんじゃいますからね〜」

あらま。


「そう言えばそんな話もあったかも。」

そもそも身体の中に獲物を入れて消化するんだったような。

説明してくれたエリーにそう返す。


「あっ!皆回避用意っ!」


「ん?」「はいなの!」「はいっ」「え?」


話をしてた俺とエリーが遅れる。

見るとスライム達が変に震えている。


「酸!」

リンがそれだけ言ってくる。

と、その意味を理解したと同時ぐらいに青やら紫やら緑やらの塊が、液体の塊がスライム達の身体から打ち出されたのが見えた。


「うわっ?風よっ!」「わわっウインドシェル!」「「ウォータシールド!」」「にゃっ」


俺とエリー、そしてフェアとアリーは2人ずつ居たからか?飛んでくる弾数が多い。

しかもリンは結構余裕でかわしていた。


「にゃに?あぶにゃ!」


「ん?あ、ごめん!・・・?」


「あぁぁ!ごめん!」

・・・いや、エリーは風の膜みたいなのを張って・・・俺とエリー2人を守るように張ってくれてるみたいなんだけど。

それは風向き?力のベクトルは下に向かっているようでいくつか下の地面にボシュボシュと弾が当たっている。んだけど。

俺はアンジュが噴水で見せた噴水の水を風で退ける、というのが咄嗟に頭に浮かんだから左右に水を弾くようなベクトルになってる、はずなんだよね。

うん。ごめんよリン。風の勢いが凄いせいで思い切り周りに飛んでいるわ、これ。


「ええっと。エリー上手いね。・・・ごめん、エリーの魔法に被せるように、エリーの魔法を強化する形で・・・・うん、オッケー。

急いで下向きに風向きを変える。


「ここにいた方が安全みたいにゃ」


「あ?あぁあ〜ほんと、ごめん。」

リンがいつの間にか俺たちの後ろに居た。


「それより鑑定はしたにょ?ロウジの特訓には丁度良い相手かも。」

ん?


「あ。あぁ!いや、鑑定もなにも。そんな暇は。」

アセアセ。

確かに初見の相手。

しかも害をなす相手だからさっさと鑑定、か。

・・・うーん、難しい!

とりあえず弾は止まったみたいだから少し離れてるけど鑑定してみる。


グリーンスライム

分類: 魔物

種: スライム


HP: 52/102

MP: 15/31

体力: 80

気力: 34


あれ?

ん?


ブルースライム

分類: 魔物

種: スライム


HP: 46/76

MP: 20/20

体力: 70

気力: 18


ブルースライム

分類: 魔物

種: スライム


HP: 51/55

MP: 14/15

体力: 66

気力: 17


グリーンスライム

分類: 魔物

種: スライム


HP: 69/87

MP: 34/50

体力: 76

気力: 31


あれ?やっぱりだ。


「HPとMPが見える?しかも低っ!」


「んにゃ?当たり前、じゃ?」「う〜ん?」


「あ、いや、そんな2人とも可哀想な人を見るような目で見ないで!そうじゃなくて。あぁいや、そうなんだけど。・・・あ〜、う〜、あ〜?ほら、昨日会ったラビットイーター、だっけ?あの鳥・・・とか図鑑に載ってたクロクマは生命力と魔力って表示で・・・最大値とか見られなかったんだよ。それで、なんでかなぁ?ってさ。」

話してる内にそう言えばラビットイーターだけじゃなくてクロクマも確か生命力とか魔力とかって書いてあったな、と思い出した。


「あぁ〜!それは鑑定初心者には説明必要だにゃ。魔物や人族以外の種族は仲間になったりテイム出来たりなんかするからそう見えるにょ、にゃ。野生の生物は現在の値しか見られないんだけど、やっぱりもしテイム出来れば仲間として人族と同じようにゃ、人族に分かりやすい表示に切り替わるにょよ。鑑定レベルでもまた変わる部分あるけど・・・でも普通はいつも気にするのは現在値だけだからあまり気にしにゃくて構わない、かもよぉ?」


「あ、あぁ・・・なるほど・・・テイムね。・・・ふぅむ。鑑定のレベルでも内容が変わる・・・そういうのもアリなのか」

最大値が分かっていた方がテイムするかどうかの目安になるし、仲間として回復のタイミングとかも掴みやすいから、と言うのは確かに分かるけど。

召喚魔法とかもあったりするのかなぁ?

魔物使いの職業とか。

ふぅむ。


「野生動物より魔物の方がテイムしやすいの?」

そういう事になるよね?


ポイズンパープルスライム

分類: 魔物

種: スライム


HP: 285/302

MP: 101/104

体力95

気力: 62


ポイズンパープルスライム

分類: 魔物

種: スライム


HP: 266/285

MP: 89/94

体力: 93

気力: 56


やっぱり、と言うか少し大きく見えるポイズンパープルスライムは他のスライムより強いみたいだ。

個体差は結構あるみたいだけど。


「そう、ですねぇ〜。スキルや性格にもよるかもしれないですけど〜。魔物は基本的には魔力が目的で向かって来るので美味しい魔力が安定供給されると分かれば懐く可能性が高いんですよ〜。」


「野生の生物は子供の時からか卵の時からじゃにゃいとすぐには懐かにゃいにゃ」


「なるほど〜?あ。スライム達に向かって来られたらヤバイのか。倒すには基本、魔法に頼るしかないんだよね?」

スライム達が打ち方〜止め、突撃〜準備!って感じになってるかな?と見て2人に聞く。


「そう。それにほら、魔法でもちゃんと核を壊せないとどんどん再生しちゃうにゃ。」


「ほえ?ありゃ」

フェアとアリーが攻撃を始めたんだけど。

風の弾と水の弾で4匹くらいはバラバラにして仕留めたみたいだけど2匹はバラバラになって飛び散った塊がプルプル震えている。

と、1つところに集まってまた大きさと形を元に戻してしまう。


「ふうん。あの集まった場所に核があるわけだよね。・・・ポイズンパープルスライムはあのデカくて少し光ってる部分だよね?」

確認をする。

よく見ればスライムの身体の中で時々光る部分がある。

同じ色だし同じ場所に無いようだから光が反射してるだけかとも思うけど光るタイミングが一定だと思う。


「見えるんですか〜?そうです〜。・・・ただ、あの大きなポイズンパープルスライムはあれだとマズイかもしれないですね〜」


「ん?」


「ロウジ、核の場所ってずっと見つけられる?」


「ん?うん。多分大丈夫だと思うけど。」

リンがそう聞いてくるから答える。


「ロウジの精霊魔法で倒せる?」

「ロウジの精霊術であの大きいの倒せますかぁ〜?」


「ん?う〜ん。ってかそれしかないよね。逃げて良い場面だと思うけど目的地がココだもんね〜」

逃げて追いかけてきてくれれば上手く()いてまた戻って来れば良いんだけど。


「あの穴から出て来たし倒さないといけないかもですねぇ〜」


「あの穴に住んでるにゃら倒しちゃわにゃいと」


「だよね?」

フェアとアリーがフラフラし始めた。

どうも近付くと酸が飛んで来るからそのギリギリの距離で魔法攻撃をしているみたいだけど、核を見付ける事が出来てないのかもしれない。

2匹を倒した後は倒せていない。

MPか体力がやばいかな?


「こっちもいつまでもこんな事やってるわけにはいかないもんね」

俺達はスライム達が進んで来た分少しずつ後退していた。

こっちにポイズンパープルが2匹来ている。

向こうにはブルースライムが2匹残っている。

なんか一番大きなポイズンパープルは止まってしまっているが。


「とにかく核を壊せば良いんだよね?」


「あ!やっぱり!」


「そうにゃ。よろしく!」


「ん?やっぱり?・・・2匹?増えた〜?」


「核を分裂させて増えたにゃ」


「増殖するんですよぉ〜。核の大きさが嫌だなぁって思ったんですよねぇ〜」


「あ!あぁ、だから核の大きさを気にしてた、って少し速くなってる?」

1匹に遅れていた大きな奴が一回りくらい小さくなったけど3匹に増えやがった!と思ったらこっちに来る速度が速くなってる、多分。

と、いうのもさすが岩場。

転がって来たらイチコロだな、というバランスボールよりも大きいような(妹の阿沙愛用)岩がゴロゴロしてるんだけど、ご丁寧にそういった岩を乗り越えて来るから進む速度が遅い遅い。


「軽くなったかな〜?」

エリーが言うとリンが

「う〜ん?なんかあんまりわからにゃい」

首を傾げる。


「ってあまり余裕があるわけじゃないんだけど」

核、か。

期待してくれてるみたいだからやってやろうじゃないか。

足元に居る土の精霊に聞いてみる。


(うん。だいじょぶ)


「んじゃぁ、細かい狙いは頼んだよ?」


「ん?」「にゃ?」


右手を前に。スライム達に手と意識を向ける。

イメージは・・・ハリネズミ。それと敵を罠にハメて倒すゲームの下から槍が飛び出す罠。


名前は・・・・・


「それっ」

(つちのやり〜)(やりぶすま〜)(やりぃ〜)(ハリネズミ〜)


シュドシュドシュドッ


「おぉ〜?」「にゃっ」


・・・まぁ、好きに呼んでくれ。

いっそのこと統一出来るようなら精霊に名前を付けてもらうのも良いかもしれない。


名前や掛け声はともかく効果は抜群、だと思う。

イメージ通りにドリルみたいな山型ではなく鋭い針のように細めに尖った土の槍が何本も下から生えてスライム達を串刺しにした。


3匹に分裂にしたポイズンパープルスライムは・・・ビシャッビシャッと音を立てて・・・消えるみたいだ。

もう1匹大きめの奴はまだプルプルしてるけど核にはちゃんと2本は刺さってるから大丈夫だと思う。


「さて、じゃぁ・・・」

(わたしたち〜)(わたしたちもできる〜)(できるよ〜)

さっきから風の精霊達がうるさいから風の精霊に頼むか。


「じゃぁ、狙いは任せるよ。・・・魔力を・・・カマイタチ!」

ウインドカッターよりも小さい刃が3つ。

フェア達が相対して・・・フェア達は攻撃を止めて飛び回って撹乱している・・・スライムの1匹の核を確実に切り裂いた。


う〜ん・・・・狙いはアバウトでイメージしながら魔力を渡すだけである程度勝手にやってくれる精霊魔法、あ、いや、精霊術の方は癖になりそうだ。

楽出来るなら楽したいしね。


「ラスト!」

結局最後の1匹も俺が倒した形になった。


「ふ、フラフラする、なの〜」


「・・・ぁりがと〜ござい〜まぁす〜」

ありゃりゃ。

フェアとアリーはフラフラだ。


フェア

称号: お転婆妖精王女

属性: 水 土  風

状態: 興味津々

精霊の加護・毒無効(首飾り)


HP: 101/102 (+50)

MP: 21/325 (+50)

体力: 28 (+20)

気力: 11

腕力: 24

耐久力: 41(+20)

知力: 95 (+30)

精神力: 72

敏捷性: 58

幸運度95


職業

王女LV.8   冒険者RANK.4


「ありゃ。」

よく見ると体力と気力まで数値が低い。

アリーの方はもっと酷いかもしれないから急いでアイテムバッグから青い回復薬と緑っぽい魔力回復薬を取り出す。

2本ずつ。


「フェア、アリー。これ飲んで?青い方が体力とHPの回復薬で緑の方が魔力回復薬だから。」

あ?

・・・瓶の大きさは大丈夫そうだ、良かった。

・・・・忘れてたけど1本じゃ多いかもしれない。


「ありがとうなの!・・・ん、ん。美味しいの〜。・・・でも2本は・・・う〜なの。」


「ありがとうございます・・・なんか甘いですね〜美味しいです〜」


「あ、ごめん。丸々飲まなくても回復したらそこまでで良いよ?その分量で2本はきついよね?」

昨夜作っておいた低級回復薬だけど、ごめん、味までは分からない。

なんか好評で良かった。


「・・・それって低級回復薬ですか?私たちなら初級で十分だったんですが。」

エリーが後ろから・・・やはり回復薬を飲みながら言ってきた。

・・・・・あ。


「そう言えば3人も冒険者だったね。回復薬持ってた?」

ピクシー、妖精だという意識が強くて忘れてたよ。


「あ、はい〜。2、3本はいつもアイテムボックスに入れます〜。でも助かりました〜」


「うん。でも出すのが苦手なの〜。だから、ロウジにありがとう、なの〜」

アリーの言葉にあ、やっぱりか、と瞬間的に少し落ち込んだけどフェアの言葉に救われる。


そんな感じでスライムとの戦闘についてフェア達と話をしていると

「・・・・ごめん、ロウジ。あたしの目利き不足だったよ。多分このスライム達はここに居たアントをかなり食べてたんだと思うにゃ」

と、リンがなんか謝ってきた。

いつも、ピンとしている耳が少し垂れている。


「ん?どういう事?」

確かアントの匂いは薄いからとっくにどっかに移動した、とか言ってたような気はするけど。


「アントの巣をスライムが襲ったのか巣の中でスライムが生まれたかは分からにゃいけど。あのスライム達は能力値が上がってたし核も育ってたにゃ。・・・食事後、だったんだと思う。アントの匂いが薄いのもスライムの酸で溶かされたと考えれば納得出来るにょよ。だから。」


「あ、そういう事かぁ。だからアントの巣の奥にスライム達が居たのか。・・・ん?でも巣の中でスライムが生まれたりとかってあるの?」

なんか嫌だよ、それ。

野営中に隣でいきなりスライム発生!とか。

うわ、ヤダヤダ。


「魔力のさを強く発生する物があったり魔力溜まりがあれば魔物の中でも発生しやすいスライムなら生まれて来るにょ。・・・フェア、アリー?中に変にゃ感じの場所とかモノって・・・なかった?」

リンが俺に説明してフェア達、アントの巣を探検していたと言う2人に聞く。


魔力溜まりか・・・。

フェアとアリーから少し残っている回復薬と空になった瓶を受け取りながら考える。

結局低級回復薬の方は2人とも飲んじゃったみたいだ。

半分くらい余っているのは中級の魔力回復薬。

・・・さすがに多いか。


「う〜ん?・・・・魔力溜まりは小さいのがいくつかあった、かなぁ?私たちでも気にならないようなモノだったけど〜。後は毒の溜まりが出来てたの〜。あれは多分ポイズンアントの死骸とか、なの〜?」

フェアが独特の言い回しでそれに答える。


「あ!あと、逃げてくる途中の、あそこの穴から近い所からヤな魔力を感じましたよ〜?」


「ヤな魔力?」「そう、なの〜?」

俺とフェアの声がが被る。


「って、フェアは気がつかなかったって事?」


「ん〜。私は逃げるのに集中してたから、なの。」

「フェアにはとにかく出口を探して飛んで貰いましたから〜」

フェアとアリーが言ってくる。

・・・・フェアは周りよりも前の方を注視してた、って事かな?

アリーは護衛役だからか周囲を警戒していた、と。


「それ」

「アリーがイヤがるそれって普通の魔力溜まりじゃなかったって事〜?」

リンが何か言う前にエリーがアリーに向かって質問をしていた。


・・・ふん?気になるね。

俺はそれもだけどフェアとアリーが飛び出して来た時にバラまいた平べったい硬そうなキノコ?も気になってたから探してるんだけど。

(悪いけど探して持って来て?)

「ゴーレム作成」

土の魔法のレベルも上がってるから普通に使えるようになっているゴーレム作成を精霊魔法として発動する。

妖精の2人が抱えてたんだから、と大きさはポリーちゃんくらい、140センチくらいの感覚で6体作ってみた。

ついでだから生えているのも取ってきてもらうようにお願いする。


「うん。あれは〜・・・呪物(カースドアイテム)?か何かじゃないですかね〜?すごくヤな感じでした〜」

ん?


「ほえ?呪物?」

なんか嫌な名前が聞こえたよ?


「はい、です〜。あれは闇の魔力を発散させていたと思います〜」


「にゃんでそんにゃにょが?」


「呪物、ですかぁ。アントが咥えて持って来るようなものじゃぁないですねぇ〜」


「ふむ。」

聞かないといけないけど、俺が思っている呪物なら明らかにそれって人型の仕業だよね?


「あ。呪物っていうのは闇の魔力に触れて何かしらの呪いを受けたモノを言うの〜。呪いを撒き散らすモノも言うの〜。闇の魔力を撒き散らすモノも言うの〜。ほとんどが魔族か人間の闇魔法の使い手の持ち物なの〜。」


「あ、やっぱり。そうだよね?」

後は錬金術士も持っているかもしれない。

・・・封印具みたいなのが必要になるかぁ。

今ちょっと頭に浮かんだアイディアを頭の中で組み立ててみる。


「それで、リン?どうするべきだと思う?」

先輩であり、一応今回の依頼主でもあるリンに聞いてみる。


「うん。ポイズンアントとか毒の近くで自然と生まれたなら、生まれるなら良いんだけど。もしその呪物のせいで魔物が生まれる可能性がある、なら冒険者として回収した方が良いと思う。運が良い事にピアリス様にょ神殿にも行くわけだし。それで、いい?」


「うん。了解。もちろん良いよ。調査はした方が良いと思う。」

リンが確認してくるけど、もちろんだよな。


「うん。じゃぁ、その調査と回収もお願いするにゃ、ロウジ」


「ほえ?」

はい?

リンが当たり前のように言ってくるから少し(ほう)けてしまう。


「アリーの感じだと私たちには危険な物だと思います〜」

「アリーがヤな感じがすると言ってるの。私たちも影響受けちゃうかもなの。」


「そう、ですね。闇の影響を受けそうなのでお願いします〜」


「あ、あぁ、そういう事、なのか。闇の魔力の影響ね」

妖精も魔物化したり所謂闇堕ちしたりする、って事か。

・・・思ってるよりも危険な感じ、なのか?


「今はスライム発生だから良いけどクマやそれこそ妖精が魔物になったらまずい事に、なるよ。私達じゃ少し穴が小さいしロウジの精霊達に頼むしかにゃいと思う。・・・精霊達にゃら普通にょ呪物程度問題には」

「うん。分かったよ。理解した。」

リンの言葉を途中で切るような形で返事をする。


「精霊達なら大丈夫、となればやるしかないでしょ」

気楽に言う。

呪物を手元に持って来た後の事も精霊達に聞いて目処がついたからやらない理由はない。


「ゴーレム作成」

今度は今活動しているゴーレムよりも小さい、フェア達サイズのゴーレムを1体作る。


「あそこの穴だったよね?」

崩れてる、と言うか広がってると言うか微妙な感じの崩れかけている穴を指差して聞く。


「ですね〜。どういう風に繋がってるか分からないからついていった方が良い、ですかね〜?」


「ん〜。・・・・大丈夫そう。風の精霊達に探索を頼むよ。ありがとうアリー。」

自身に危険を伴うと分かってるのに、そう言ってくれたアリーに感謝する。


「むぅ〜。ロウジは素直過ぎる、なの〜」


「「ですねぇ」」


「え?なんで?」

フェアが唸って文句?を言ったら他のエリーとアリーが強く頷いたのだけど?

何故そういう形になるのか分からない。

とりあえず回収用ゴーレムは目標に向けて歩いて貰う。


「あ。ネコノコシカケは集まった・・・みたい?」


「あ。・・・・取りすぎた?」


「ま、まぁ、良いんじゃないですかぁ?多分アントのエサにはなってたかもしれませんが〜。居なくなりましたし〜?」


「多い、なの」「大漁、ですね〜!」


「あはは。」



キノコ採取をさせていたゴーレム達は全員が両腕にネコノコシカケを抱えて戻って来た。



さて、これで目的は達成したわけだけど。

・・・・なーんか嫌な感じがするなぁ。

いや、ゴーレムからの感覚を受けてるだけかもしれないけど。


とりあえずはネコノコシカケをアイテムボックスに投げ入れて昼飯にしようか。


「昼飯にしない?」


「しましょう〜」「なの!」「はい、です〜」「にゃ。」



回収用ゴーレムを待つ間昼飯にする事が決定した。





お読みいただきありがとうございます☆


戦闘の描き方学びます(−_−;)


次話は何が回収されてくるのか?

ロウジはそれをどうするのか?

そして、ピアリス(少女)様が待っている神殿に着いた時にどうするのか?

という話になります。


更新予定はすみません、1回分お休みいただいて16日のつもりでいますm(__)m

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