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迷惑創造神とのんびり異世界生活を?!  作者: ミカ=エル
2.ウッドレイク子爵家の居候
20/71

村を案内中〜ここは店舗じゃなく農場です〜初採取体験です?!

十字路まで戻って来たロウジ達。

やっとで農場に到着です。


そこで新たな出会いと初体験をします。


どうぞお読みください☆

「あの。今更なのだけれどロウジ?貴方、言葉はどうなっているのかしら?」

へ?

あ。

なるほど。さっきはそれを聞こうとしたんだね。


「うん?どうなってるんだろう?書けないけど読めるのは言ったよね。カタカナと漢字、後もし、ひらがなが使える所があれば普通に書けるとは思う。アルファベットも習った単語ならなんとか。話してる言葉については?・・・今も話してる言葉は普通に慣れた漢字混じりの言葉で頭に浮かぶよ?ただ、あの果物屋の名前はここの字で書かれてて読めはしたけど聞きながらだとカタカナで入ってきたね。でも本当なら漢字でこういう風に書きたいって言われた時には漢字で変換されてる。しかもそう思って読めば漢字で読めるみたいね。」

カタカナで読んでも漢字変換されるけど、これは習慣かもしれないし。

うん。正直よく分からん。


「不思議な感じですわね」「そ、それは。なんというか便利、なのでしょうか?」「はい?どういう事でしょうか?」


「ん?」「あ、あら。」「・・・あぁ!」

「は、はい?」

ん?

ポリーちゃんだけ何か不思議そうにしてるけど。


「そういえばポリーには話していないのでは?」

アンさんが言ってくる。


「ん?」「あ!」

ん?


「あ。」

そうだった〜。

俺の居た世界、とか時々言いそうになった時に誤魔化してたんだけど、この3人には話してあるつもりでいたよ。

考えてみるとピアリスさんとの会話にもあまり入ってこなかったけど内容がいまいち把握出来てなかったのかもしれない。


「うん。その話は後にしよう!ポリーちゃんには悪いけど聞かれたくない話だからさ。人混みじゃない所で話すから今は許して?流してくれると嬉しい。」

頼む。


「あ、は、はい。分かりましたっ。聞かせて貰える事なら。」


「うん。話すよ。ここまでお世話になってるし、ね」


「そうね。良いんじゃないかしら。」「そうですね。構わないと思います」

うん。2人も賛成してくれた。



「あ。帰り際に、と思いましたけど先に。そこ、商人ギルドの正面は運送屋の【速くて安全安心のニャンコ便】のウッドレイク支部です。」


「ニャンコ便?!ニャンコ??」


アンさんが思い出したように道を挟んで向こうの建物を指して言ってきた。

思わず反応する俺。

建物の壁面を見るが長靴を履いた猫が飛脚のように風呂敷を刺した木の棒を肩に担いでるような絵が描かれて・・・はいないようだ。

いやいや、長靴を履いたら速く走れないじゃないか!

そう、自分にツッコミを入れた所で

「ニャンコ便?って猫人族?ケット・シーとかの種族がやってるの?」

少し惹かれて質問する。

いや、飛脚姿の猫をイメージした時点で凄く惹かれる!


「あ、はい。ケット・シーは猫人族ではなく妖精族ですが。主にケット・シーと人が行っている事業です。」


「転移屋が出来てからはそちらも利用していますが主にエレキキャットを使って荷物や人を速く送り届けるのですわ」


「エレキキャット?」

はてな?

電気鼠なら心当たり無いことも無いんだけど。


「はい。魔物ではあるのですが、あ、あちらです!あちら、そちらがエレキキャット、です。」


「ん?を!?・・・・・をい」


ちょうど今来た村の入り口から走って来たソレを見て俺は少し固まった。


「・・・ヒョウ、じゃない。ヒョウとかジャガーっぽくはあるけど、せめてチーターみたいにスラッとしていてくれれば・・・・」


「あ、あははは」「チーターが何かは分かりませんが、まぁ、なんとなく言いたいことは分かりますわ。」「確かに。ですが、あれでいてどんな馬よりも重心が低い為乗りやすく、それでいて速く、かなりのものなのですよ?」

・・・あれでいて、と言ってる時点であまりフォローになっていない気がしますよアンさん。

チーターは少なくともこの国には居ないみたいね。


そう。それは『猫』だった。

模様的にはぱっと見ヒョウかと思ったけど。

そのずんぐりむっくりした巨体はどうしようもなく猫だった。

その柄はヒョウ柄ではなく斑模様であり。

結論としてそれは紛れもないデカイサイズのブチ猫だった。しかも普通に少し太めの、ではないかな。

いや、馬よりは小さいかもしれないけど横幅あるよね。それに比べる対象が馬になる大きさってどうなのさ?


しかもなんか足から胴体、顔に至るまで丸っこい。尻尾が長いのは好印象。


前を通った時になんか確かにパリッとかピリッとか音がしてたからすごく帯電しているのかもしれないけど、猫はどう見ても猫であった。しかもどうしようもないくらいにイエネコ。

また、上に跨っていたのは残念な事に人間だった。・・・・猫に跨る人間というのはなかなかに面白い構図だったけど。

ブーツとなんかライダースーツのなりそこないみたいな上下の服を着てたけど見た目からしてゴムかそれに近い素材なんだろうな。

見た目からは分からないけど人間の方は確かに速度が出る乗り物用の出で立ちだったから多分それなりの速度は出るのかもね。


「さ、ロウジ?こちらですわ。」

「あ、うん。」

ちょっと放心気味だった俺を連れて十字路を左側に曲がる。」

冒険者ギルドと食堂には来たんだよね。やっぱりなんか、微妙な感じだ。


「十字路の向こう側は森とは逆側、そのまま南に抜けるのですが、あちらは休憩所と詰所、食堂の【森の広場】とパン屋【カフェ イン フォレスト】以外は住宅地になりますので今日はご案内しないつもりでいます。」


「あ、うん。了解」

パン屋でカフェって事は軽く食事も出来るって事か。

俺も住宅地を見て回る趣味はないかな。

住宅地が固まってるって事はあっち側の出入りはあまり無いのかもね。



「おお。食堂から見えてたけどやっぱり広い」

所々に建屋があるけど納屋とか倉庫かな?

ポツンと高いのは櫓みたいだ。

後、食堂からなんとなく見えてたから分かってたけど湖か海に繋がっているみたいだ。


「はい。あ。【木々のさえずり】横にあるあちらの柵まではあの食堂の菜園と果樹園になっています。」


「・・・かなり広いよね?」

うん、だって。食堂より広いし。食堂の建物越えて奥の方の低木の林・・・果樹園なんだろうけど、あっちも菜園に含まれると言うならすごい広さになるはず。


「はい。エルフのご夫婦ですし。」

「えぇ、そうね。ご夫婦共にエルフだから。」

「はっはいっ。あちらのご夫婦はエルフですからっ」


「・・・・・」

思わず何も言えずに3人を順に見遣る。


「エルフ、だから、なんだ。」


「はい。そうですわね。」「ですね。」「はいっそうですね」


・・・・うん、そうらしい。


しかし農地全体は本当に広い。

お茶畑みたいなのも見えるけどお茶畑なんだろうな。紅茶用に。


「ここで村の食料ってほとんど作られてるの?」

それにしては何か足りないような気もするけど。


「野菜類はほとんど、ですわね。商店街の裏等の空いている土地でも作られていますし小麦などは村の南側、外で作られてるのですわ」


「あ、なるほど。」

確かに畑ばかりだけど、小麦畑やら田んぼ (メニューにドリアがあったから多分あるはず)は見えない。


「あら?・・・アン、あれ」


「はい?・・・あ」

「あっ」


ん?


「ロウジ、あれが見える?」

「ロウジ様申し訳ありません」

「あ、あの、あのあの」


ん?あれ?

・・・・

「黄色い花?ゆらゆらしてる?あれの事?・・・・向日葵じゃないね。何て花?」

背が低い向日葵のように見えたけど花は月見草、待宵草のように花びらがぱっと見、分かれてないように見える。

茎も向日葵より数倍もの太さ、人の足くらいはあるかな?

野菜、キャベツのような葉物の畑の中に1本だけ立って咲いているもんだからやけに不自然で目立つけど。


「あれがアブラナになります、ロウジ様。申し訳ありません、まさか今農場に居るとは思いませんでした。」


「ロウジ、良い機会だからアブラナの雫や茎汁を採取し・・・・あ。だけれど入れる物が無いかしら、ね?」


「あ。わ、わたしも何も持って来て、いません」

ん?


「ん?アブラナ?あれがあのアブラナの雫の?元?」

なんと。普通に農場に生えてるんじゃないか。


「はい。申し訳ありません。あまり長居されるとそこの土の養分が失われてしまいますので適当な所で追い払うか倒してしまうのですが、人に害は無く害虫を追い払ってくれる魔物なので門兵も見掛けても雫や茎汁を取るだけで素通りさせているのです。」


「ふうん、そうな、ん・・・だ?うん?素通り?」

魔物?

ん?


「えぇ。そうですわね。本当なら見掛けた時点で討伐してしまうか追い払ってしまえば良いのでしょうけれど。村に居る間は周りの安全に気を配る必要なく採取が楽に行えるという利点がありますから。むしろ村で数本だけ飼えると良いのでしょうけれど。気まぐれなのか茎汁を大量に取られるのはやはり痛いのかしばらくすると自分から居なくなりますし。」

村の入り口では今の対応になっているのだ、と。


「・・・うん。そこは理解したよ。そこじゃなくてあれは魔物、なの?ただの花じゃなくて?種がどっかから飛ばされて来た、とかじゃなくてあそこから歩いたり動いたりする?」

見てると確かに揺れ方が風によるものじゃないのは分かった。


「はい。そうは言っても根っこを動かして移動するので人が歩くよりも遅い速さで、ですが。あまりうるさくすると葉の部分で払ってきますが、棘や毒があるわけでもなく正直何の影響も無かったりします。本当に人間には直接の害が全く無い魔物になります。」


「そ、そうなんだ。・・・って事はアレもむしろわざと放置してる状態なんだね?」

そう確認の為に聞くと


「・・・えぇ。普通はそうなのだけど。本来は魔物には違いないのだから領主の館と冒険者ギルドには報告が来るはずなのよ。冒険者ギルド、特に素材屋のバーデルさんも何も言ってなかったからおかしいわ。恐らく誰かが黙って連れて来たのか湖を渡って来たのでは無いかしらね?それと。根が短い分、歩く速度はロウジが付きまとわれた歩行樹よりもかなり遅いわね。」


何故か少しイラついてるのかキツめにアンジェリカさんがそう言ってくる。

「そうなのか。って湖を渡って?!」

湖、湖か。

農場の奥に湖が広がっているのは見えていたけどそこを渡るのか?魔物とは言っても植物型のが?


「はい。あちらの湖の対岸には主街道があるのですが、そちら側からではなく北の森から出て来たアブラナや魔物が湖を渡って村に入り込むことがたまにあるのです。」


「えっ?それって大丈夫なの?こっちにも櫓はあるみたいだけど兵士も居るのかな?湖を渡って来られるような魔物で村に平気で来るようなのって結構危険な奴だったりしないのかな?」


「はい。確かにそうです。ですから。あちらの、湖のすぐ側にも櫓と詰所が設けられています。とは言え、それ程頻繁にそんな危険な事があるわけではないのでこちらの兵士は普段は農作業や他の作業をしていたりします。」

なのでアブラナのようなものだと報告漏れや見落としも有り得てしまいますが、とアンさんが説明してくれた。


「な、なるほど」

この村は思ったよりも平和、なのかもしれない。


「それで、ロウジ様。どうなさいますか?」


「どうしますか?」


「どうするのかしら?」


「ん?何が?」

はて?何の事かな?


「んもぅっ!で、す、か、ら!アブラナの採取を!どうするの?ということよ。」


「わ。あ、そうだったね。」


「あ、アンジェ、アンジェリカ様がキレた」


「ま、アンジュが切れましたわ」


・・・・・


「き、きれてませんわ。アン、言葉遣いが変になってますわよ?」


「あ、あら。」


「ははは。」

いや、アンさんもポリーちゃんもビックリするくらいアンジェリカさんが切れる事はそんなに無い、という事なんだろうね。

・・・うん。でも少し怖かったよ。


「うーん、ちょっと待ってね?」

(ボックスオープン)

確か空き瓶とか空きフラスコとか空き薬瓶とか空き薬缶ってのがあった、ような?


「あ、あった。空の薬瓶とかあるから採取は出来ると思う。やり方を教えて貰って良いかな?知ってる?」

空の容器がそれぞれ5本ずつはあるみたいだ。

それにここは一応冒険者の端くれ。

材料採取が出来ると言うならやってみようじゃないか!

・・・・うん。決して無害な魔物だって分かったから、ってわけじゃないよ?そういうわけじゃないよ。うん。


「はい。アブラナの雫は花の真ん中の部分を少し突いたり叩いてみて下さい。しばらくすると液体が出て来ると思いますのでそれがアブラナの雫になりますので容器に入れます。茎汁は茎のどこでも良いので傷を付けるかストローや漏斗状の物を刺して採取する形になります」


「・・・・え、えっと。」

植物、だよね。

魔物とは言っても植物、だよね。


「植物、なんだよね?」

一応聞く。


「・・・はい?はい。植物型の魔物、ですね。」

うん。

だよね。


「・・・・よし。やってみよう。動かないみたいだし」

ゆらゆらユラユラ揺れているけど歩いたりする気配は無い。


一応は警戒しながら、とは言っても右手に空き薬瓶を持ってるだけで近付いて行く。


「これは植物。これは植物」

・・・・だって、ねえ。

花の真ん中の部分、習ったけど花序って言うんだったか?そこを叩いて出る雫ってさ、要は涙みたいなものなんじゃ?

花って頭みたいな感じだし。

しかも茎汁はモロ無抵抗な相手から血液貰う、みたいな。

「いかんいかん!これは植物これは植物」

言いながら花序の部分を左手で軽く叩く。叩く。


「お。これか。」

予想外に別に何の抵抗もなく雫が出て来た。

そこに薬瓶を当てながらまた今度は少し上の部分を叩く。

なんかザラザラなタワシを叩いてるような感じで軽く叩いていると気持ち良い。

少し楽しくなってきた頃、薬瓶がほぼ満杯になる。


「あ、少し入れ過ぎたかも」

蓋を閉めたけど開ける時に溢れないように気を付けないといけないかもしれない。


「ま、大瓶で買ってあるからこの小瓶1本で良いよね。後は茎汁か。あ。・・・・あ、いや、大丈夫か。」

茎汁は何に使うか分からないけど教えてくれたって事はそっちも何かには使えるんだろう。

ただ、茎を傷付けるのに困った、と一瞬思ったけどこれもアイテムボックスに銅の短剣とかがあったな、と思い出した。


青銅製の短剣を出して逆手に持って刺す。

すると短剣を抜いた場所から緑と青が混ざったような色の液体が流れて来た。

べしっ

「あ、痛い。」

べしっべしっ

「・・・・あ、うん。痛くない。少し押される感じだけど。」

葉っぱで左右から叩かれながら2本目の空き薬瓶を出して液体を受け止める。

べしっべしっ


「・・・・これは瓶を払われたり顔を叩かれなければ確かに無害、かな。」

なんか可哀想になる。

でも他者から見ると左右あちこちの葉っぱを振り回す姿はある意味可愛いかもしれない。


「よし、オッケー。うーん。」

アイテムボックスから初級回復薬を出す。

道具屋のリワンさんから貰った物だ。


【初級回復薬】アイテムレベル2

HPや体力を回復する薬。何事もまずは初級から。

普通に使う分にはこれで事足りる回復薬。

HP回復30〜80 体力回復 20


「なんか悪い事した気分になるのと初体験、初採取をさせてくれたお礼、かな。」

傷口に初級回復薬をかけていく。


するとやはり牧場での時のように淡い光が立ち昇って傷口が無くなっていった。


「ふうん。1本で1回の回復ってわけじゃないんだね。説明見てもそこは謎だなぁ」

幾つ回復、って書いてあるけどそれって1本使い切った場合の数字なんだろうね。

だから足りてしまえば別に余らせても問題無さそう。

確か牧場でも使い切った事を謝られたし。

ぺし


「ん?」

なんか葉っぱが右手に当たってるんだけどくっついたように当たったままだ。


「ふふっ。ロウジ。握手、よ?そのアブラナは感謝して握手を求めてるようよ」

アンジェリカさんが笑いながら言ってきた。


「あ、握手ね。」

そのまま右手で葉っぱを掴んで振る。

なんとなくアブラナも振っているような気がする。


「ふふっ。これだからアブラナは追い払われても退治されないのよ。分かったかしら?」


「あ、あぁ。なるほど。良く分かった。」

傷付けても直してやったり大事にしてやればそれなりに親愛の情を示す、と。

冒険者もひょっとしたらあまりにも抵抗無いから回復したりするのかもね。

こういう反応されたら退治し難いだろう、確かに。


「ふふっ。それじゃロウジ。もう一仕事よ。アブラナを抱えて思い切り引っ張って?抜いてしまいましょう」


「へ?」

抜く?なんとなく良い話でまとまったと思ったのに?


「ロウジ様っ!こっち、ですっ!」


「ん?」

見ると少し離れた所でポリーちゃんが手を振っている。


「あちらの作物が植わっていない場所に行ってもらいましょう。少しずつでも移動しないと作物に栄養が行かなくなってしまいます」


「あ。なるほど納得。要は植え替え、移し替えるって事か。了解。ほっ」

少し気合いを入れて引っこ抜く。

意外にすんなりと抜けてくれた。


「・・・あまり見たいものではないわね」


「ん?」

持ち上げて運びながらアンジェリカさんが見てるそこを見てみると。


「うぁ。なるほど。」

うぞうぞ、と。

細かいネギの根っこみたいな感じの固まった根っこが蠢いていた。

なんか

「なんか小さな虫がたくさん蠢いているみたいですね」

うん。

アンさんの言う通りだった。


「なんとなく愛嬌もあるので村に入れてしまうわけです」


「なんか可哀想になりますしっ」


「私達精霊使いなら多少は意思疎通出来る相手ですし、ね」


「分かるなぁ」


根っこの部分を畑に着けてやるとうぞうぞと潜っていき、また普通に立つ。

そんな感じで植え替えをすんなりと終えて農場を出る。

ただ植物を採取するのとは違うしなんとも言えない体験だった。


「さ。では館への帰路につきましょう?」


「そうですね。後は寄るお店もありませんし」


「はいですっ」


「あ。寄る場所は無いのか。了解。」


まぁ買い物しそうな店は一通り回ったような気もするしな。



でも俺は忘れていた。

「女3人寄れば姦しい」「女の買い物は長い」と言う2つの格言があるという事を。




お読みいただきありがとうございますです☆


アブラナ

それは人間には無害だけれど土の養分を枯らしてしまう、けれどなかなか退治し難い、という魔物でした。


冒険者ギルド内の会話で実はアブラナに対しても「居る」と言っていた理由になります。


次回は予定外の買い物回です。

予定外、ではありますがロウジにとっては必需品だったりしますが。


更新予定は25日です☆

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