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飲まなきゃやってられるか!

 まだストックが全然ありませんがwebに保存がてら投稿します。なろう初投稿なので不手際等、あると思いますがよろしくお願いします

 会社終わって飲み会の帰り道に死にました……

 繁華街からの帰り道に酒を飲んで千鳥足で歩いていた俺、前からは女の人が歩いて来てて、その後ろから帽子を被った不審者が走って来た訳よ

 そしたら手にはナイフ持っててさ、そらもう酔った勢いもあって助けましたとも!刺されたけどね!「おい待て、落ち着け!」何て言っても不審者には効果は今一つの様だ!ってやっかましーわ!


「救急車を!早く、救急車!」


 なんて叫ぶ女の人の声……薄れゆく意識の中で逃げていく不審者を見たので無事だと思うんだけど……とんでもなく情けない状況である……これは死んでも死に切れんな……



「あーうん、流石にあんたが死ぬとは私のリストにも入ってなかったわ……」


「あれ?どこだココ?」


 夜の街からの帰り道だったので、電灯位の灯りはあったが今いる場所は煌々と光が輝いている。昼間よりも明るい位だ


「ここはあんたらで言う死後の世界……に行くところへの管理ゲートみたいな所だ。あんたが死ぬ予定は無かったから追い返したい所だが、身体はもう駄目だね……仕方ないから別の世界に転生してくんない?」


「軽ッ!?そんなコンビニ行って来てくれない?みたいなノリで生死が決まっていいの!?てか、美人のお姉さんは誰?」


「あんたらで言う女神?実際はシステムの管理官みたいなモンだよ……稀によくある不具合で、死ぬ予定に無い者が死ぬ時のトラブルシューターだと思ってよ」


「随分とまぁ世知辛い女神もあったもんですな……」


「大体どこの世界も似たような事象はあるのよ……私も豊穣の女神とかになって美味しい物食べて、美味しいお酒飲んで暮らしたいわ……」


「確かに……世の中お酒さえ飲めれば嫌な事忘れて、それなりに楽しんで生きていけますよね!」


「流石、酔っぱらって死んだだけの事はあるわね……あなたは普段なら絶対しない様な、女性を助けるなんて勇気ある行動をして死んでるから何か優遇された能力を持って転生出来るわよ?」


「あ、転生するのは確定なんですかそうですか。じゃあ、お酒に強い体質で産まれる事が出来たらいいですね~。酒は飲んでも飲まれたくないんで!」


「あら質素な願望ね……じゃあせめてお酒に強い体質と、お酒で死ぬ事は無い身体で転生させる事にするから」


「おお、凄いそれ!血糖値も尿酸値も気にせず好きなだけ飲んでも大丈夫な身体とかそれだけでチートですね!是非、お願いします!」


 無類の酒好きである俺は、会社の健康診断で毎度医者に再検査からの酒を控えろコンボを頂く常連である……どうせ長生き出来る生き方じゃなかった、それが転生先ではどれだけ飲んでも健康な体を貰えるとか渡りに船だ!

 美人な女神様に感謝である!転生先でも頑張って働いて飲みまくるぞー!





 ……って、赤ん坊からかーーーーいッ!?冗談じゃねぇっ!俺が飲みたいのはお酒であって、ママのおっぱいじゃねぇ!!

 悲しい状況に少しでも泣きそうになると、赤ん坊の体はすぐに涙を流し始める……意志とは無関係に泣き声も上げる……

 その度に俺をあやしてくれて、おっぱいをくれる母ちゃん……違うんだ、飲みたいのは母乳じゃなくて酒なんだ!畜生、飲まなきゃやってらんねーのに飲みたい物が自力じゃ手に入らねーーーっ!!


 ……俺はその内、考えるのをやめた……寝よう、寝る子は育つって言うしな……女神様、出来るなら成人済で転生させて欲しかったです。あの話の流れから、赤ん坊からやり直せってのは余りにも酷だと思うんですよ……





 長かった!3歳にして漸く酒を飲むチャンスが訪れる!

 俺の育った村での祭りの日、今日は大人も子供も無礼講だ!

 しかしまぁ当然、子供の俺では酒なんか貰えない……が、それならばお手伝いと称して大人達にお酒を注いで回る

 1歳では歩けず、2歳では重くて持てなかった。だが、三歳となった今!残り少ない酒瓶なら持ち上げる事が出来る!大人達は小さい子供に酒を注がれてご満悦だ……時は来た!それだけだっ!



 もはや残り幾ばくも無い酒瓶だが、これならさらに高く持ち上げる事が出来る!俺は一気に瓶に口をつけ、そのまま真上に瓶を持ち上げた!

 俺の口内に度数は低いがアルコールの匂いと味が広がる!長かった!この時をどれ程待ち望んだか!


 具体的な数字は3年だが、オッサンの時ならそう長いとも思わない期間が赤子には30年とも思える時間だった……万感の思いを込めて、飲み込む!



 ――――レベルが2に上がった――――


 あ?なんだこのファンファーレ?レベル?

 そんな事はどうでもいいや!酒が飲める飲めるぞ!酒が飲めるぞーーーーッ!!痛ぇっ!


「こらドモン!子供がお酒を飲むんじゃありません!」


 頭上には俺の母ちゃん……ミキノの握ったゲンコツがあった




 そう、俺の転生後の名前はドモン……現在、酒好きな三歳児だ





 名前:ドモン 年齢:3歳


 レベル2


 HP 10/10

 MP  5/5


 攻撃力 3

 防御力 1

 魔攻力 0

 魔防力 1


 スキル:腕力上昇(微)


 加護 :豊穣の女神の加護(等級ゴールド・酒限定)


 称号:呑兵衛 ザル 未成年者の飲酒・喫煙は法律で禁止されていますが異世界なので大丈夫


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