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11話:僕とメイと冒険

11話:僕とメイと冒険


 魔王という単語を聞いてから母さんは顔色を変えながら思い出しているようだった。

 ふと笑顔になったと思えば、急に青ざめたりまるで一人百面相だった。

 心が落ち着いたのか、本題に入った。


「アリウムとメイには、来年フィルガナル王国にある学校に入学してもらう」

「母さん、学校って?」

「勉強と生き方を学ぶ場所よ」

「ふーん、母さんも一緒だよね?」

「行くのは、アリウムとメイだけよ」

「「えっ?」」

「ちょうどいい機会だし、そろそろ常識を覚えたほうがいいと思うのよ」

「それは、私も賛成だわ~メイも学校で同世代の友達を作ったほうがいいと思うの」

「……ともだち」

「というわけで、アリウムはこれからルミナスに入学に向けて勉強を教えてもらいなさい」

「私は、人狼族の村で子供たちに勉強を教えてたから、大丈夫よ、ゆっくり覚えていきましょう」

「はーい」

「メイは、向こうで私と幻術の練習をするとしよう」

「いぐにすさま、よろしくおねがいいたします!」


 1から勉強を教わり、とりあえず頭に叩き込んで行くアリウムだったが、魔法とは違い感覚でできるものでもなかった。

 飽きっぽい性格のアリウムをルミナスは基礎を1つずつ確実に頭に入れていった。

 結果、魔法の基礎はイグニスによって頭に叩き込まれていたからいいものの、入学試験で必須な錬金術や、算術などの科目は、基礎が完璧になったところで時間が来てしまうのだが、魔法も基礎を覚えた後は自分で考え応用をしていったアリウムにとって、勉強も同様に応用していくことになる。

 ただし、歴史などはさっぱりだった。

 どこの歴史を見ても出てくるのは母さんだったり、じーちゃんだったり、家族と親戚ばかりだった。誰が何をしたかなんて正直覚えていられなかったため、歴史はあきらめることにした。


 一方メイは、アリウムと違い勉強はルミナスと暮らしていたときからコツコツ積み上げてきていたため問題なかった。

 ただし、人狼であるメイが人間の学校に入学するのは本来不可能だった。

 理由として、この世界の人間は人間至上主義だった。竜などの例外はあるものの、エルフやドワーフなどは大きい国では奴隷として売買されているし、獣人などはペットとして扱われることが普通なのだ。

 そんな中、メイを王国にある学校に入学させたら、どのようにされるかわかったもんじゃない。要するに、メイを人間がいじめた結果アリウムとイグニスが人類を滅亡させる危険があるからだ。

 だから、学校側も獣人と認めてはいるが、幻術を完璧に覚え、人として生活させることにきめたのだった。

 そんな中、メイは完璧に幻術をマスターした。見た目を惑わすのは勿論、分身を幻術で作り出すことも可能だった。

 さらには、幻術以外に獣化を完全に操れるようになった。

 これは、イグニスが持っていたマジックアイテムである【獣化の腕輪】と【人化の指輪】によるものだった。

 獣化の腕輪は本来人間が強くなるため獣化する物だが、獣人であるメイが使うと完全な狼になることもできた。

 さらに、部分獣化も可能で足だけ獣化し移動速度を上げたりも可能だった。

 一方、人化の指輪は白竜の手作りだった。獣人のためにマジックアイテムが作られることは戦争の道具として使われない場合を除き、限りなく0だった。

 仮に戦争の道具として使われても大きな力は持たせたくない人間は強力なマジックアイテムは作らなかった。

 人化の指輪のようなものが普及したら、獣人が人間社会に溶け込む恐れがあり、誰も造ろうとは思わない一品だったが、白竜のところに挨拶に行ったメイを白竜は孫のように可愛がり色々な物を持たせた。その一つが人化の指輪だった。


 白竜が、

「メイチャンニ手ヲ出シタ奴ハ輪廻ノ理カラ外シ一生苦シメル」

 といっていたので相当な孫馬鹿だろう。


 そんな感じで1年が過ぎ入学試験も終わり、無事2人はフィルガナル王国の王都ガナルリンド学院へ入学が決定した。

 アリウムは高等部でメイは初等部に編入だった。

 

「アリウム、人間は魔法が使えません。万が一でも魔法を使うときは絶対に誰にもばれないようにしなさい」

「うん、魔法は絶対使わないよ」

「そうね、あと週に1度はメイちゃんを連れて帰ってきなさい」

「わかってるよ」

「メイ、アリウム君の入学式までは一緒だけど、それが終われば帰っちゃうからね」

「うん、大丈夫だよ。まかせてママ!」

「アリウム君と同じ部屋だから安心だけど、料理もちゃんと覚えないとね~」

「料理も覚える!お兄ちゃんは料理できるし、メイも頑張ってみる」

「じゃあ、母さん一足先に行ってくるよ。入学式は来てくれるんでしょ?」

「勿論行くわよ! 楽しみにしているわ。学園の理事長に呼ばれるだろうけどあんたも知ってる人だから気楽に構えていなさい」

「わかったよ」

 

 では


「「「行ってきます!(ね~)」」」


「はい、行ってらっしゃい」


 そうして、アリウムとメイとルミナスはフィルガナル王国へ向け歩き出した。

 けども、遠いからアリウムは召還魔法でフェンリルを召還し皆で乗って移動することにしました。


~1章完~


人間の魔法の部分を訂正しました。

とりあえず1章は終わりです。

2章をはじめるか違う短編を載せるか考え中です。

読んでくださりありがとうございます。

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