【ひとくち物語】156話目
○旅館にて
客 「この特大魚の生け作りのお刺身、ホント美味しいな! 絶品だよ!」
女将 「ありがとうございます」
客 「でもどうして尻尾の部分しかないんだい? せっかくだから頭の方も食べたいな。持ってきてくれないかい?」
女将 「よろしいんですか?」
客 「ああ、もちろん」
女将 「ではお持ちします」
◇◇◇
女将 「お待たせしました。こちらです」
客 「ひ、ひぃぃぃ!? こ、これは人間の頭じゃないか!?」
女将 「はい。だって人魚ですもの」
○病院にて
末期癌の患者 「先生、私のあの青空に飛び立ちたい。だから私が死んだ時は、私の体は鳥たちに食べさせてあげて下さい」
医師 「それはできない。うちの病院はリサイクルがモットーなので、遺体は挽き肉に加工して病院食にするんです」