第一章エピローグ
僕、矢倉 潤は、ある日学校で一つの噂を耳にした。その噂は、ある夜の日に光る階段を上っていく者がいたというもの。僕はその当時は半信半疑だったんだけど、その噂を聞いた帰り、なんとその階段を目撃したんだ。でも、どうやら見えていたのは僕だけで、一緒にいた勇はそれが見えず、全く気づかなかったらしい。
それと同じ日、帰ってカーテンを開けると、流れ星を見つけた。「強くなりたい」と願った僕の前に、突如あの噂の階段が現れた。僕は、大きくなるばかりの恐怖心と、少しばかりの興味を胸に、その階段を少しずつ上っていった。他の人には見えないらしいその階段を上った先には、一つの部屋があった。そして、そこはクリエイター達の組織、ロントの巨大基地、リエイトだった。
そしてそこで出会った桜井奈々という少女。僕のパートナーとなるらしい。僕と同じ十三歳の彼女は、偶然にも、僕と同じ、山高北中学校に通っていた。急襲してきたブレイカーを撃退した後、僕は、元居た家に戻り、母さんにこのことを話した。母さんは、否定も肯定もしなかったけど、僕は大丈夫だと思った。
学校では、ロントやクリエイターのことを口に出さず、今までと同じように生活することに決めた。そして、その帰り、僕は奈々からミッションを受けることにしたと言われた・・・・・・。