表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/51

幕間


 余は、シルヴァグナス。


 寝るのに飽きたら起きる。

 起きるのに飽きたら寝る。

 遊びたくなったら大地を割る。

 腹が減ったら好きなだけ喰らう。


 余は、余が思うまま。

 自由に、奔放に、勝手気ままに生きている。

 

 秩序を重んじる光の神など愚にも付かぬ。

 秩序とは余の翼を縛る鎖。

 秩序とは自由を殺す刃。


 鎖を断ち切る快音こそ、余にとって最大の愉悦よ。


 影の神は何も言わない。

 見もせず、聞きもせず、ただそこに在るだけ。


 ゆえに、影の神こそ余にとって唯一。


 余が木々を薙ぎ倒し、湖を干上がらせ、山を消したとしても、

 影の神が余にかかずらわることなどない。


 影の神がもたらす混沌の世界こそ、余の生きる場所。



 さて。

 このあたりで遊ぶのもそろそろ飽きた。

 

 もっと面白い遊びをしたいものだ。

 そうだ。今から数百年前にも戦った光の神の眷属共がいい。


 光の神の加護を受け、剣を持った小さき者たち。

 不快な秩序の臭いが染みついたゴミを蹂躙するのは気持ちがいい。


 秩序なんぞを崇拝し、混沌を忌避する救いようのない小人どもよ。

 余が窮屈な肉体から解放してやろうではないか。


 そして願わくば、次なる生を影の神の元で過ごせるように。




 大地が轟けば、木々は応える。

 二つの爪が世界を裂くときがきた。


 大地の底から、もう一つの鼓動が応えた。



カクヨムにて先読み更新中

→https://kakuyomu.jp/works/16818792437653682620

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ