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いいきかせ

作者: 浅井 直正


 かがみの孤城、


 騎士団長殺し、


 スタンドバイミー。


 

 もうどうしたってこの位置に行くしかない。

 今までを悔やんだっていいから。

 ここで気づけただけマシだと思おう。 


 もう自分一人の身体じゃないんだ。

 大切な読者という存在がいる。君がいる。あなたがいる。

 そのために体調管理は大事。

 やっと売れ始めた時に末期がんじゃあまりに救いがない。


 お金はやがてただの目安になっていく。

 だから老後なんて心配するな。


 今はまだ短刀なんてものじゃない。

 今、握っているのは小刀だ、カッターナイフだ。

 もう一度、はじめからだ。


 もっとできるだろう? まだまだこれからだ。

 驚かせてよ!

 新人賞に応募するような意気込みで。


 時間は有限。

 6年前、彼はしがないひとりのサラリーマンだった。

 そうモノローグがつくように。


 背伸びしすぎて

 しすぎることはない

 今できる最高の物語を読者に提供するんだ。 


 今は出来ないけどきっとできるようになるだろう。

 これからの日本に、世界中にいいものを届けられるようになるだろう。


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