俺はかわいい幼馴染を自分のものにしたい
全部奏多目線です
はぁー今日も蒼真と話せなかった高校生になってからもうずっとこんなだ。もう2ヶ月ぐらい話せてないや。中学生の頃はずっと一緒にいたんだけどなあ。いつのまにか、俺より10センチも大きくなってるし、蒼真に俺は必要ないのかな?けど、この前の初めてのテストだって一緒に勉強できなかったし、あいつ、テスト苦手なのにな。運動はすごいできるけど、誰よりも蒼真が努力したからできるようになったんだ。その100分の1だけでも勉強に熱量と時間を割いてくれれば問題ないんだろうけど。蒼真は勉強嫌いだしな。あいつ1人で大丈夫だったのかなぁ。
「ただいまー母さん。」
「おかえりなさい。奏多、遅かったわね。今日、蒼真君来てるわよ。」
「えっ!何で?」
「この前のテストだいぶ悪かったらしくてね。ほら、奏多は学年3位だったじゃない。勉強奏多に教わりに来たみたいよ。」やっぱりできてないどうせ勉強せずに陸上の練習ばっかしてたんだろ。アホだなぁ。けど、蒼真が頼ってくれんのすごいうれしい。
「今どこいんの?」
「どこってそりゃ〜奏多の部屋よ。待ってるだろうから早く行きなさい。」
「何で勝手に俺の部屋にあげてるんだよ!部屋行くから邪魔しないでね。」くそっ!見られたくないものがあるのに。蒼真に見られてたらどうしよう。
ガチャ「蒼真、テストひどかったんだってな。大丈夫だったか?親父さんに怒られでもしたか?」
「奏多、その久しぶりだな。こうやって話すの。」
「ああ、そうだな。やめろよ。堅っ苦しい。そんな話し方する奴じゃなかっただろ。そんなことより今しなきゃいけないのは勉強だろ。」
「すまない。次に赤点取ったら部活辞めさせられるんだ。勉強を教えて欲しい。」
「親友の頼みだ。それぐらいやってやる。その代わりあとでなんか奢れよ。」
「もちろんだ。」
〜2時間後〜
「もう無理だ。今日はこれで終わろう。明日も朝練あるし今日は早く帰りたいんだ。」
「じゃあいつ勉強するんだよ。次のテストまであと2週間もないんだぞ!」
「土曜日に……部活がないからそこで勉強する。」
「よし、じゃあ土曜の9時昼メシ持って俺の部屋集合な。」
「9時?早くないか?いや何でもないわかった。」9時ではやいっていつもテスト前マジで勉強してないんだな。
〜翌日の学校〜
「おはよう、蒼真。」
「おはよっ!奏多。」
蒼真と挨拶できた。よかった。もうすぐHRが始まる。座らなきゃ。蒼真はどうしてるかな?隣の女子と喋ってる。あの人たしか……あっそうだ!石川さんだ。かわいいって有名な。最近、蒼真の周りをうろちょろしてるやつか。目障りだな。それにしても仲良さそうだなぁ。距離が近すぎる気がする。もっと離れろよ。蒼真の隣は俺の場所なのに……って何考えてるんだ。俺と蒼真はただの親友。そう、それだけだから。
〜その日の夜〜
はぁーもう!むしゃくしゃする。何であんなに蒼真のことが気になるんだよ。あいつなんてどうだっていいだろ。けど、あいつの隣には俺がいたい。俺を見て欲しい。ダメだ。俺、やっぱりあいつのことが好きだ。全部把握したい。知らないなんて耐えれない。やっぱりこれは友達としてじゃなくて付き合いたいだよな。けど、どうしよう……
〜土曜日の午前8時(約束の1時間前)〜
どうしよう俺の部屋に蒼真が来る。掃除して、いらないとか見られたら困るものは全部もの隠して、服はこれでいいのか?勉強の準備もだ。
ガチャ「蒼真っ!早くないか?まだ30分前だぞ。早くなるなら連絡ぐらい入れろ。」
「すまん。親父にさっさといけって言われてさ。まあ勉強しようぜ。」
「まあいいけど。で、どこがわからないのか見せてみろ。」
「ああ、英語と数学と理科と国語だ。実技教科は諦める。」教科で言われても範囲広いのに。それに実技教科を諦めるって
「は?いや、だからそれのどこ?」
「全部だ。」真面目に言ってるのがほんと怖い。
「厳しくなるから覚悟しとけよ。」
「はーい。」
〜4時間後(12時半)〜
「奏多。まじ無理。1回休憩しようぜ。」疲れるのはやいなぁ。けどまぁキリのいい時間だし。
「まぁ、昼だし1回飯食うか。」
「そうしよう。奏多はさ、テスト終わり予定空いてるか?空いてたら俺とどっか遊びに行かね?」
「いいよ、空いてるし。けど、テスト終わり遊ぶためには勉強は必要だよな?テストまで毎日俺ん家で勉強な?」
「えっ!毎日おまえん家来たら迷惑だろう。だから、テスト前日だけ一緒に勉強させてくんない?」
「いいよ、1人でもちゃんと勉強しろよ。あっ、それ食い終わったらさっきの続きから勉強だからな。」
「うっ、わかった。」
〜テスト前日〜
今日も蒼真が勉強に来る。実は今日、俺の誕生日なんだよな。蒼真覚えてくれてるかな?今まではずっとプレゼント交換してたけど、今年は忘れてそうだな。あいつから貰ったシャーペン俺はずっと使ってるけど、俺があげたシャーペンは使ってるの見たことないし……もしかして迷惑か?いやそんなことないな。シャーペンを使わないから見ないだけだ。
ガチャ「奏多、来たぞ。」
「ずっと思ってたんだが、人の部屋に入る時はノックをしろ。勝手に開けるな。」
「ああ、すまん、すまん。次から気をつける。奏多、テスト終わったら、映画行こうぜ。調べたらな今、ホラーで面白いのがあるらしいんだ。」
「ホラー!いいな、俺大好きだ。じゃあ、映画はそれにしよう。じゃあほら、勉強始めっぞ。」
「おう。」
映画か〜楽しみだ。蒼真はホラーそこまで好きじゃないと思ってたんだが、ホラーを選ぶとは、意外と好きだったのか?
〜テスト開始直前〜
はぁ、緊張する。1時間目は、蒼真の一番苦手な英語だ。大体詰め込んだはずだが心配だ。俺も今回むずかったから、頑張らないと。”キーンコーンカーンコーン”合図と同時に開始。よし、大丈夫。これなら、全部やった蒼真も解けるはず。俺も、これならいける!
〜テスト最終日テスト終了後〜
やっと、全教科終わった。疲れた〜。手応えはそこそこまぁ、悪くはないだろう。
「奏多、テストどうだった?」
「俺はいつも通り、そこそこ解けたよ。」
「ってことは高得点か、ありがとうな、おまえのおかげで、俺も多分結構解けた。」
「いいよ。飯食って映画行こうぜ。そんなに感謝してるなら俺の昼メシ奢ってくれてもいいぞ。」
「おう、喜んで奢らせて貰うよ。バイト代があるからな。」
「何食いたい?」
「奏多、俺あれ食いたい。」
「どれ?」あれって言われても……
「あそこにあるたこ焼き食いたい。」
「映画館でポップコーンも食うし、ちょうどいいな。」
「よし。じゃあ、おっちゃん俺はたこ焼き8個入り塩マヨネーズで。」
「は?何言ってるんだ蒼真。たこ焼きはソースマヨだろ。あ、おっちゃん、俺はソースマヨ8個入りで。」
「はいどうぞ。」「「ありがとうございます。」」
「たこ焼きは塩マヨネーズに決まってんだろ。」
「いや、ソースマヨだ。食べ比べてみればわかる。1個食ってみろ。」
「絶対塩マヨネーズの方がうまい。おまえも1個食ってみろ。」
「「……俺のたこ焼きの方がうまい。」」
「ハモったな。俺と蒼真って息ぴったりだな。」
「急にどうした。まぁ、そうだな。あ、映画館見えてきたぞ。」
「おー、おっきい。じゃあ、チケット買いに行くか。」
「ネットで買ってある。ポップコーンと飲みもん買いに行くぞ。」
「ありがとう、蒼真。ポップコーンは塩でいいよな?」
「ああ、問題ない。奏多はジュースコーラでいいか。」
「もちろん、じゃあ買いに行くか。」
「俺が買ってくるよ奏多はそこで待ってて。」
「ほんとか、ありがとう。」
……「蒼真、おかえり。半分俺が持つ。」
「ありがとう。もう映画館入れるみたいだ行こう。」
「ああ」
シーーーーーーーーン
「奏多、急にどうした?」
「映画館内での私語禁止」
「わかった。そういうとこ無駄に細かいよな。」
「無駄じゃない。」
「はいはい。」
〜映画終了後〜
「めっちゃ面白かったな。蒼真。」
「そうだな、面白かった。」
「おい、蒼真。お前、顔色めっちゃ悪いぞ、大丈夫か?やっぱり、ホラーはよくなかったんじゃないのか?」
「大丈夫だ。」
「テスト終わり出し疲れも出たんだろう。今日はもう帰って休め。」
「けど、まだ遊びたい。また今度、次の時に遊べばいいだろう。」
「俺ずっと部活」
「1日も休みないのか?」
「8月20日。」蒼真の誕生日の前日か。休みがないんなら家族と過ごすよな。
「奏多、俺と一緒に遊びに行ってくれるか?」
「俺はいいけど、お前はいいのか?」
「ああ、問題ない。じゃあその日に。」
「「ばいばい」」
〜次の週(テスト返し終了全教科後)〜
「蒼真、テストどうだった?平均点取れてたか?」俺はめっちゃよかったが、蒼真はどうだ?
「その……ごめん。せっかく教えてもらったのに。」
「そんなに悪かったのか?頑張ってたんだし無駄にはならないよ。部活のことは俺も親父さんを説得してみるからさ、その、元気出せよ。」
「すまん、冗談だ。めっちゃいい結果だったよ。ありがとな。奏多はどうだったんだ?」
「いい結果なのならよかったよ。俺も今回だいぶよかったぞ学年1位な自信しかないな。」
「さすがだな。」
「ありがとう。もう授業が始まるから戻るか。蒼真。」
「ああ。」
〜終業式〜
「もう、明日から夏休みだってさ。あっという間だったな。蒼真。」
「そうだな。夏休みかぁ。はぁ。」
「蒼真は夏休みが嫌なのか?」
「うーん、夏休みというより、奏多に会えないのが嫌だ。」急に何言い出すんだよ。びっくりした。俺も寂しいけど……そんなこと言ったら引かれるかも。
「何言ってんだよ。遊びに行くじゃんか。すぐだよ。すぐ。」変に虚勢張ってしまった。
「そうだな。じゃあ、大丈夫か。奏多、ばいばい。」
「ばいばい、蒼真。」
〜夏休み1週間目〜
蒼真にはすぐとか言っときながら結構長いな。暇すぎて宿題全部終わった。
〜夏休み2週間目〜
図書館にでも行って本を読んでみる。1000冊ぐらいしかないから読破してしまいそう。
〜夏休み3週間目〜
やばい。しんどい。蒼真に会いたい。
〜8月19日(遊び前夜)〜
明日‼︎長かった。服は決まった。荷物も持った。アラームもかけた。あとは寝るだけなのに寝れない。
〜8月20日(遊び当日)〜
やっと来た。8月20日けど、どうしよう。楽しみすぎて1時間前に待ち合わせ場所に着いてしまった。約束時間までが長すぎる。ギリギリでお預けをくらってる。まだしばらく来ないだろうな。あ、あれは……
「蒼真っ!おはよう。」
「奏多!はやいな。何でこんな早くにいるんだ?」
「まぁ、色々あって。」楽しみすぎて徹夜して、家で待っとくのすら嫌になったなんて言えない。けど蒼真も来るのはやい。楽しみにしてしててくれたのかな?
「そうか、じゃあカラオケ行こうぜ。」
「ああ、うん。予約はしてあるからすぐ入れるよ。ほら、ここ。」
「なあ、こういうのって普通受け付けするもんじゃないのか?」
「なんか、なくていいみたいなのがあった。」
「そうか、じゃあ、歌いまくるぞー‼︎」
「気合い入ってんね。蒼真。」
「おう、もっちろん。めっちゃ楽しみにしとったからな。」俺もめっちゃ楽しみにしてた。
「そっか。それはよかった。」
〜2人とも熱唱中(終了までしばらくお待ちください)〜
「あー、歌った。喉いてぇ。奏多は大丈夫か?」
「全く大丈夫じゃない。めっちゃ痛い。けど、めっちゃたのしかったな。」
「まぁ、それもそうだな。で、何ここ、景色は綺麗だけどこんなとこ来て何すんの?」
「うん、あの、さ、俺お前のことが好きだ。俺と付き合って欲しい。」
「好きってあれだろ?友達としてだよな?」
「違う。俺は蒼真を恋愛対象として好きだ。お前が納得しないこともわかる。だから、俺と仮でいい、付き合ってみて欲しい。絶対後悔させないから。」
「まぁ、奏多がそこまで言うなら。けど、仮だからな。」
「うん。問題ない。ありがとう。よかった〜。そうだ、これ誕生日プレゼント。あげる。」
「えっ!マジで!ありがとう。めっちゃ嬉しい。てか、ごめんな、俺お前の誕生日かんっぺきに忘れててさ。何も準備してなかった。」
「いや、喜んでくれるだけで俺は嬉しいから。まぁ、来年はくれよな!」
「おう、もちろんだ。来年は絶対忘れない。」
「これからもよろしくね。俺の蒼真。絶対に離してなんてやらないからな。俺のかわいいかわいい蒼真くん。」
「すまん、何か言ったか?」
「いいや、何も。腹減ったなっ〜て」
私は女なので「この言い方変だ」とかがあったら、特に男の人の喋り方はわからないので教えてもらいたいです。
かわいいって少しこわいですね。
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