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るう子の雑記帳

日記 白黒時代劇

作者: 工藤るう子

日記 月形水戸黄門漫遊記とかね


 先週、色々と白黒時代劇をかけ流していました。

 印象に残ったのを何本か記録。


 何年か前に番宣っぽいところだけがYouTubeにアップされていたのを見て興味があった月形龍之介さん版「水戸黄門漫遊記」白黒バージョン。

 「巡礼お鶴」をくみこんだ鳴門なんとか。いやお母さん死ぬわけない。なんたってこれは黄門さまよって思ってたらあらーーー容赦ないなぁ。「巡礼お鶴」内容はほぼ知らないんですけどね。

 で、まあ月形さん当たり役だったんだねってくらいかなり作品数がありまして。かけ流していたんです。

 基本的に「水戸黄門」はテレビドラマの東野英治郎さん版を見ていたくらいなんですが。何度も再放送ありましたしね。初期はほとんど憶えていませんが。あまりひとが殺されてた記憶のない時代劇って印象が強いんです。侍の乗った馬に蹴られてっていうのはあったかもしれない? 時代劇にしては比較的健全なイメージがあるんですけどねー。道徳的とでも言いますか。これぞ正統派の勧善懲悪だよね。だから長く見てると飽きても来るんだけどね。

 お母さんのおゆみさん。そうとは知らず夫の仇と結婚しているんですが、ダンナさん一目惚れして無理矢理手に入れたおゆみさんに拒まれたからと五年だったか手を出していないのはすごい。これが「必殺」シリーズとかだったら既に手に入れられていますよ。で、すったもんだの後に殺されちゃって仇をーーーってなる。尤も。これも結局殺されちゃうんですが。

 ほかにも、まつしまともこさんが子役で出ているのとか見ましたね。時代的に豊臣の残党が敵になってでてくるのよね。

 今回一番ビックリしたのが、化け猫騒動。化け猫騒動ーーー姫の仇を討つ話がたしかあったはずなんだけど、たいていテレビで放映された「鍋島藩の化け猫騒動」は、仇をなす方ばかりで退治されてしまうので猫好きにとっては嫌な話だったのを覚えていますが、これは間違いなく猫の恩返し化け猫版。黄門さまにオカルト?! はじめてな気がする。これも黒田藩のお中臈さま責め殺される。その飼い猫が飼い主の血を舐めて~。お中臈さまも妹を助けるために化けて出る。「翔べ! 必殺裏殺し」か? って思わず突っ込みましたね。当時の撮影技術を駆使してるって思ったり、スタントだろうひとの打ち掛け姿での新体操とか。いえ、猫にあやつられてのアクロバティックな動きなんですけどね。ただ残念なのが、脚本家さんが一貫して黄門さまに猫を「畜生」と呼ばせるんですよ。今なら「猫ながら~」と言わせるだろうけど猫が事切れたシーンでの「畜生ながら」にイヤーな感じ。「畜生」が耳についてどうにも。ま、怖さはない話でしたので、オカルトとしては微妙だと思うんだ。黄門ざまが体験した不思議な話って感じか。どちらかというと脇役に徹してた感じだしね。


 次に大川橋蔵さん主演の「若様侍捕物帖」を。

 市井に暮らす「若様」って呼ばれているお侍さまが巻き込まれる事件の数々。オープニングに葵の御紋が出てくるし本名がなぞのままの若様。もしかして徳川ゆかりって正体? と思いつつ見てみたら、徹頭徹尾正体不明! ただ葵の紋がついた羽織とか許されているので恐らく血縁だろうなぁって推測できるかな。御下賜品って可能性もあるか。ただ、剣戟の前に脱ぎ捨てるはいいとして踏みつけるのは切腹ものでは? なんて思ったり。葵の紋って扱いひとつでそれくらいの罰が当然な代物だったっぽいしね。

 いきなり歌が始まるし。矢場総出でお掃除ミュージカルとか。最後も御輿に担がれて大合唱で進んでいくし。この辺は劇場版五話目でカラーだったはずだけどね。

 正体も名前も不明のままなのでもにょっと不完全燃焼な話。もしかしたら「長七郎~」の前身あたり?

 この挿入歌で「刀は落とし射し~」ってところがありまして。名前は知ってたんですが。曰くあるの? 調べてみましたね。時代でちょっと変わるみたいですけど所謂不良の射し方だったそうで。射し方にもフォーマルとか色々あるらしくて、名称があるんだそう。地面とほぼ水平に射すのが閂射しで一番フォーマル。一般的? なのが鶺鴒(せきれい)射しで二つの中間くらいの角度かな? も少し上がってるかも。ちなみに常識だけど刀は刃の方を上に向けて腰に射すのが普通。

 ちょっくらお勉強になったシリーズでしたね。


 ほかにも中村錦之助さんが若き日の大岡忠相を演じているのとか。いやもう堪能させていただきましたとも!

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― 新着の感想 ―
[一言] 月形水戸黄門と言えば 「水戸のご老公あいや暫く!」からの ジョジョのようにゴゴゴゴゴゴゴと効果音が来そうな 「控い」シーンが一番好き。
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