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テーマなし詩集

DEPTH

作者: 歌川 詩季

 タイトル、これでよかったんですかね?

 絡む糸を断ち切る(はさみ)など 解決と呼ばない

 足らずの頭ひねり 首かしげ 無い智恵をしぼった


 ひらめけば一瞬でも 暗闇のなかを

 あてもなく彷徨(さまよ)

 やっとで手に入れた こたえにゃ

 けちつけやがる


 眉間(みけん)(しわ)の深さより ふところ深くして

 おおらかなまま ことにあたれ

 難問は 積まれて増えるけど 根っこはおなじさ

 武器は愛しぬく強さひとつ


 おれと おまえと だれかを



 かたい結び目や こんがらかる(ひも) まといつくロープ

 ()き放たれるはずもないことが 逆に救いかもね


 トラブルのひとつもないまま くそったれならば

 それこそ どんづまり

 見えなきゃ 洗い出せ 炙り出せ

 けちつけてやれ


 尽きぬ悩みの深さこそ 器の深さと

 強がりにしちゃ センス悪い

 難関は (そび)えて(はば)むけど 出口もいくつか

 道は別れ やがて また交わる


 おれと おまえと だれかの



 涙と汗のぐしゃぐしゃが 笑顔になるまでと その先に

 この詩じたい、あんまり深みはないですが(苦笑)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今日も相変わらず、凄いです。 [気になる点] 無 [一言] リンクの件、ありがとうございました。
[一言] 悩みは果てなく深いのに 問題は限りなく積上がり 人生山ありゃ谷もある でっこみひっこみ 当たり前 短謀 浅慮もいいじゃないか 山積みの問いを 悩みの海へ ぽいと捨てれば 浅くもなるさ …
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