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君子不重則不威
・原文
子曰
君子不重則不威。
學則不固。
主忠信、無友不如己者。
過則勿憚改。
・書き下し文
子曰く
君子重からざれば則ち威あらず。
学べば則ち固ならず。
忠信を主とし、己に如ざる者を友とすること無かれ。
過ては則ち改むるに憚ること勿れ。
・解釈
君主たるものは、ドンと大きく構えて何事にも動じない風でなければ、人が付いてこない。
学問を修めれば、柔軟な考え方ができるようになる。
人に対しては忠実と誠実さを大事にして、程度の低い連中とばかり付き合っていてはいけない。
間違えた時は、それをすぐに改めるのが大事で、つまらない体面ばかりを気にしていてはならない。
・私言
第1節は上が軽々しく動かれると家臣が困るってのもあると思う。
第2節は下手に学問だけを修めると、理論馬鹿になるからどうかと思う。
第3節は気が合う仲間ってのはだいたい自分と同レベルってのが多い。
第4節はそれが出来れば世話が無い。