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賢賢易色
・原文
子夏曰
賢賢易色
事父母能竭其力
事君能致其身
與朋友交、言而有信
雖曰未學、吾必謂之學矣。
・書き下し文
子夏曰く
賢を賢として色に易え
父母に事えては能く其の力を竭し
君に事えて能く其の身を致し
朋友と交り、言いて信有らば
未だ学ばずと曰うと雖も、吾は必ず之を学びたりと謂わん。
・解釈
余人が美人を求めるかのように知恵を求め
両親のために力の限りを尽くし
主君には我が身を投げ出さんばかりに仕え
友人との交際に一切の偽りなく、誠実であるならば
誰が『無学の人』と言ったとしても、私は『学がある』と断言しよう。
・私言
学問を修めることだけが、学の有無を決めるのでは無い
ということだろう