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お困りごとは万屋部へ!  作者: soul chiter
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オープンハイスクールでの出会い①

とある休日のある日。僕と美月ちゃんは学校の第一体育館に来ていた。


「今日は頑張ろうね美月ちゃん」


「そうですねシロくん!」


今日は学校で開かれるオープンハイスクールの日。部活動紹介のため、多くの部活動が第一体育館に集まり各々のブースを作っていた。

そんな中、今日は僕達2人だけで万屋部のブースを作ることになっていた。


〜遡ること数日前〜


「冬馬くん、美月ちゃん、ちょっといいか?」


「どうしたんですか部長?」


「今週末の土日にオープンハイスクールがあるのは知ってるか?」


「あー確かそんなのありましたね」


「そのオープンハイスクールで部活動紹介でブースを作って、来た人達に紹介しないといけんのだよ」


「確か去年もやってましたよね。私もその時万屋部の事を知ったんでしたっけ」


「でだ、そのオープンハイスクールの部活動紹介のブース作り及び勧誘を冬馬くんと美月ちゃんの2人にやってもらいたいんだ」


「え、僕達2人でやるんですか!?」


「部長さん達は来ないんですか?」


「いきたい所なんだがな三件その日に依頼が来てるんだ。なぁ優斗」


「実はそうなんだよ。僕は家庭科部に、杏果ちゃんは運動部から、琢磨くんはコンピューター部に助っ人に行かなきゃいけないんだ」


「まぁそう言うことだ。大丈夫、部活動紹介して、よければこの部室に案内したり校内ぐるっと案内したりしたらそれでオッケーだからな。そんなに気に病まなくていいぞ。というわけで頼んだ!」


そして現在に至るというわけだった。


今僕たちはブース作りの真っ最中だった。

机と椅子を準備して、目印に万屋箱を机の上に置いたりとちょこっとした工夫なんかもしたりしていた。


「スタートって何時からだっけ?」


「確か11時だったのであと15分くらいですね」


「そっか。じゃあ急いで設営しないとだね」


「そうですね!人、来てくれるといいですね」


「だね」


そうして準備を終え、オープンハイスクールはスタートした。


スタートすると多くの人が第一体育館の中に入ってきた。万屋部は一番端っこのためかあんまり人は流れてこなかった。

やっぱりバスケ部やバレー部なんかの運動系や吹奏楽なんかの文化部には勝てないのかな〜。


開始から1時間半が経過したが、万屋部には人っ子1人来なかった。


「人、なかなか来ませんね〜」


「だね〜。場所が悪かったのかな〜」


「そんなことないとは思うんですが…やっぱり認知度なんでしょうか…」


机の上で膝をついて待っているが人が来る気配がなかった。今日は0人かなー。そう思っていると元気な明るい声が聞こえてきた。


「見て見て!三七姫(みなぎ)ちゃん!まん…やぶ?だって!変な名前の部があるよ!」


その声のする方に気がつくと顔が向いていた。

見ると明るい黄色いセミロングの髪型の上に何やら葉っぱのような装飾がついてる女の子がこちらを指さしている。


「こら、(なな)、失礼でしょ。それにまんやぶじゃなくてあれはよろずって読むの」


そういうと明るい元気な子の横にいた子がそう訂正してくれた。短めの髪の毛が真っ赤な紅葉を思わせる髪色をしている女の子だった。


初めて来てくれたお客様はどこか個性がある人達だった。

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