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お困りごとは万屋部へ!  作者: soul chiter
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合宿の後はスキー場!!②

「疲れた〜……」

「おつかれさん、シロ」

スキー場入り口近くのロッジに入った冬馬は手袋を脱ぎ、机の上に突っ伏した。

あれからつま先でのブレーキの練習をひたすら繰り返して滑っているせいか足がガクガクする。とりあえず今はここで休憩しよう。お腹もすいたし。

「お〜、おつかれ〜そっちも休憩か?」

「おつかれ〜。私はまだまだいけるけどシロがちょっと限界っぽかったからね〜。そっちはどう?」

「とりあえず滑れるようになってきたかな。ね、美月ちゃん」

「はい!ハの字での滑り方はもうマスターしました!でも…疲れました〜…」

そう言うと美月ちゃんも机に顔をつけて突っ伏した。

「慣れない筋肉使うから明日は筋肉痛になるかもだね」

「僕はもうなりかけてます…」

ふくらはぎの部分がすごいことになっているのを感じる。

「とりあえず今は休もっか。何か食べとこう。食べないと後に響くからね」

「お!ここ牛すじカレーがうまいみたいだぞ」

「この味噌ラーメンもおいしそうだよ」

「私軽めに味噌ラーメンにする〜」

「それ軽いんですか……?」

「麺だからな」

どうやら杏果さんにとっては麺はすべて軽めの扱いなんだろうか……

「美月ちゃん、冬馬くん、2人は何にする?」

「僕は牛すじカレーにします」

「私も、牛すじカレーで」

「俺も牛すじカレーにするか」

「じゃあ僕は杏果ちゃんとおんなじのにしようかな。まとめて買ってくるからみんなは休んでていいよ」

「ありがとうございます」

「すみません、じゃあお言葉に甘えて」

『サンキュー』

全員分のお金を回収した後、優斗先輩は買いに行ってくれた。

「シロ君はどんな感じですか?」

「元々滑れてたんだけどもう一歩先に進もうとしてるって感じかな」

「上手くいきそうですか?」

「なんとなくコツは掴めてきてるかな。ただやっぱりバランスが取りづらいというか……後ろ向きに滑る感じだからすごいやりづらく感じるんだよね」

「後ろ向きにですか…それかなり怖いですね」

「人にぶつからないかヒヤヒヤだよ」

にっこり笑いながら美月ちゃんにそう言った。

「美月ちゃんは滑れるようになれたんだっけ」

「はい!まだまだゆっくり降りるので精一杯ですが」

えへへと苦笑しながら答えてくれた。

「それでも滑らなかった所からゆっくりでも滑れるようになったんだ。すごい成長だと思うぞ」

隣にいた部長が頷きながら美月ちゃんの成長を誉めた。

「シロもあともうちょいだから後半でものにしろよ〜」

「善処します……」

うちの師匠は手厳しい…。

そう思ってると優斗先輩が戻ってきた。

「はいお水。注文してきたからあとはこれが鳴るのを待つだけだよ」

お水と、商品名の書かれたラベルが貼られた四角い呼び出しベルを各々に配った。

『ありがとうございます』

「サンキュー」

「あんがとー」

「このあとどうする〜?」

「そうだな…」

部長はスマホを片手に時間を調べ始めた。

「バスの発車時間は16時35分発のになったら向こうに19時10分に着けるから16時にここを出たら充分間に合うだろ」

「んじゃあ15時半ごろまで滑れるってことか〜」

「今が12時20分だからあと3時間位だね」

「じゃあさっさとご飯食べて滑りに行くぞシロ!」

「マジですか……」

「おおマジだ」

こうなったらやるしかないか…。

冬馬は心の中でこのスパルタを仕方なく受け入れるのだった。

そうこうしているとピピピッとカレー組の呼び出しベルが鳴った。

「あ、できたみたいです。ちょっと行ってきます」

「私もいきます」

「じゃあお先にいただいてくるな」

「はーい。僕たちももうすぐだと思うから取ってきたら先に食べてていいからね」

「あいよ〜」

おばんを手に取り呼び出しベルを受け付けの人に渡すと目的の牛すじカレーが出てきた。

「美味しそうですね!」

「そうだね、牛すじも結構入ってて美味しそう」

スプーンを取り、席に戻る。

「取ってきました」

「じゃあ先に食べてていいよ。僕たちもすぐだと思うから」

「牛すじカレーも美味しそうだな…そっちにすればよかったかな…」

杏果さんがこっちを見ながらブツブツと言っているが気にしたら負けだ。

『いただきます』

牛すじカレーをご飯と絡めて口に運ぶ。

とろとろに煮込まれた牛すじが、口の中でとろけてすぐになくなった。野菜も柔らかく煮込まれてて、まるで2日目のカレーみたいに柔らかい。

牛すじの旨味が口いっぱいに広がってすごく美味しい。

「これすごく美味しいです!」

「うん!美味しい!」

「さすがうまいとおすすめに出るだけあるな!」

「なーなーみーちゃん、一口おくれ〜…」

「はい、杏ちゃん先輩、あーん」

「あーん…んん!!美味しい!」

「こら杏果ちゃんだめだよ」

「私もカレーにしたらよかったかな〜…」

「ほら、僕達も鳴ったから取りに行くよ」

「みーちゃん私の味噌ラーメンも一口あげるからね〜」

「はい、楽しみにしてます!」

こうしてお昼ご飯をみんなで食べた。

味噌ラーメンも普通に美味しかったみたいで美月ちゃんは喜んでいた。杏果さんはカレーにすればよかったと最後まで嘆いていたけどそれでも美味しく食べていた。

食べ終わったあとすぐに後半戦をスタートさせるのだった。

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