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お困りごとは万屋部へ!  作者: soul chiter
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文化祭!大食い大会!

[それではただ今より大食い大会を開催しまーす!]


ステージに上がっていたのは僕を含め計8人。


[それではまず参加者の皆さん!自己紹介と一言の方をお願いします!]


「え、あ、えぇッと・・・よ、万屋部部員の雨宮美月です!精一杯頑張りましゅ!」


美月ちゃん、だいぶ緊張してるな~・・・


噛んじゃいました、と顔を赤らめながらマイクを手渡してくる美月ちゃん。


「万屋部部員、川神冬馬です!優勝目指してがんばります!」


うん、上手く言えた。けどやっぱり緊張するな~。


言い終わり、次の人にマイクを手渡す。


「3番!野球部ライト!中岡健吾!がんばります!」


やっぱり運動部はこういうの慣れてるんだな~。


参加者の面々を見てみると、運動部の人数が多く、みんなユニフォームや部活道の格好をしている、かと思えばお化けの格好をしている人もいた。


ただ参加者のお目当ては全員おんなじで1位なんだろう。もちろん僕も美月ちゃんも狙うは1位だ。


大丈夫、甘いものは大好きだからいくらでも入るはずだ!


[それでは最後の方!お願いします!」


気がつけば最後の参加者の挨拶が始まろうとしていた。


[8番万屋部藤村杏果]


杏果さん!?優斗先輩と一緒のはずじゃ!?


「甘いものがたくさん食べれると聞いてやけ食いに来ました」


あ、これ勝てる自信がない。


[さてさて、今回の大食い大会、食べていただくのはこちら!シュークリームです!こちらのシュークリームですが昨日、万屋部の春野優斗さんに協力していただき大量にご用意しております!]


まさか昨日の依頼ってこれのことか!


ステージの下を見ると、優斗先輩が手を振っているのを見つけた。

どうやら杏果さんをこの場に上げたのは他でもない優斗先輩だったみたいだ。


[お一人最大100個食べていただきます!食べきった方が複数人いた場合は早く食べきった人が優勝となります!それでは準備を始めてください!]


目の前にそこそこ大きいシュークリームが登場する。

それも山盛りで。


でもこれ優斗先輩が作ったシュークリームなんだよな。だったらこれはご褒美といっても過言ではない。

これならもしかしたら、いけるかもしれない!


[それでは・・・よーいスタート!!]


開始の合図がなり、大食い大会が始まった。


目の前に置かれた大量のシュークリームをどんどん口の中に放り込んでいく。


が、隣から微かに声が聞こえてきた。


「ギ、ギブアップ・・・」


あれ!?美月ちゃん!?まだ始まったばっかだよ!?

見てみると3つ目を口に入れている時点できつくなってるみたいだった。


美月ちゃん小食なんだね・・・


美月ちゃんの分まで僕が頑張ろうと心に決め、次々とシュークリームを口の中に入れていく。


~数分後~


食べても食べてもシュークリームの山が無くならない・・・もう50個は食べたんじゃないかな?何個食べたかは20個以降数えてない。


[お~っと!ここで5番の方がギブアップ!これにより残り人数は4人になります!」


また脱落者が出た。


このままいければ優勝できるんだろうけど・・・1つ気になることがある。


杏果さん、食べるスピード変わってなくない?


横目で杏果さんの方を見てみると、どんどん口の中にシュークリームが消えていってる。しかもほとんど一口で。


あの人ほんとどうなってるんだよ。


[さぁまたも脱落者が現れた!3番の人ギブアップ!これで残りは3人だ~!」


とりあえず今は1個でも多く食べることだ。そう思い、また1つシュークリームを口の中に運ぼうとしたそのとき、


[おぉっと!ここで8番の方がまさかの100個食べきりました!優勝です!]


嘘でしょ!?


見ると、杏果さんのお皿のシュークリームの山が綺麗さっぱり無くなっていた。


あの人ほんとに化けもんじゃないのか・・・


[さて、優勝者の藤村さん!優勝おめでとうございます!なにかコメント一言お願いします!]


「まだシュークリーム残ってますよね?食べていいですか?」


まだ食う気か!


その後、残っていたシュークリームは全て杏果さんの胃袋の中に消えていった。

食べきった杏果さんは満足したのか、少し嬉しそうにしていた。

その姿は、衣装とメイクも相まってとても可愛かった。


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