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彼の心を救うのはあの彼女です!  作者: らららんど
一章 過去を振り切れ!
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江ノ島②

近くにアイス屋さんがあったのでそこでアイスを購入し近くにあるベンチで休むことにした。

「美味しいね、このアイス」

「あんまり屋台のアイスを食べたことはなかったんですがなかなかに美味しいですね」

真理愛がそう言う。確かにあんまり屋台のアイスって見ることないな。

「遊園地とかでやってるのは見たことあるけどあんまり買う機会もなかったですね」

桜も同じような事を思っていたらしい。

「ん〜でも本当に美味しいね〜もう一本買ってきちゃいたいくらいだよ。」

「璃久、それは腹壊すからやめとけ」

「冗談だよ〜」

そう言ってみんな食べ終わると江ノ島のシンボルこと江の島シーキャンドルに向かった。

冬の頃はイルミネーションもしているらしいから一度は行ってみたかったところだ。

昇登料は三百円で上からの景色を一望することができる。

いざ昇って見るとそれは絶景だった。

太平洋が一望できて藤沢の街もよく見えた。

「内田さん今日誘ってくれてありがとね」

「いえいえ、颯くん、むしろ来てくれて嬉しかったし」

ニコニコしながら答えてくれる彼女の笑顔を見てるとほんとに癒される。不思議なパワーがある気がする。いるよね。近くにいるだけで癒される人って。

「そういえば、璃久と相馬さんいなくなってない?」

「そうだね。確かにいませんね」

そうすると俺のスマホが鳴る。璃久からメッセージの通知が来ていた。

『真理愛ちゃんが高所が苦手で体調が少し悪いらしいので先に降りてまーす。二人でゆっくりしててくださ〜い』

「相馬さんが高所苦手らしくて体調崩したらしいから先に降りてるって」

「そうですか、わかりました。真理愛ちゃん高所苦手って言ってたかなぁ?」

「慣れてなさそうな感じはあるよね。」

「それじゃあ、どうしましょうか。私たちも二人を追うことにしますか?」

「俺はどっちでも―――」

「どっちでもはなしです!ちなみにここで女の子に決めさせるっていうのもダメですからね」

あんまり自分で決めるっていうことが得意じゃないんだよね。

もうちょっとこの景色が見たかったのでゆっくりしていくことにした。

しばらく無言になっていると突然内田さんがこんな事を聞いてきた。

「颯くんって今彼女とかいるんですか?」

不意に瑞希の事が頭に浮かんでしまった。え、さすがにこれは反則じゃない?褒めなきゃだめ?なんて事を考えたが普通に質問には答えた。

「今はいないよ」

今はとか意味深な返し方しちゃったよ。

「今はというと、昔はいたってことですよね。まあ、颯くんならいて当然ですよね」

『まあ、』の辺りからほとんど聞こえなかった。わざわざ言うほどのことでもなかったんだろう。

「前はいたけど、今はいないって感じかな」

できるだけ表情が強ばらないように気をつける。モデルだけあって気づかれなかったようだ。

内田さんがそれ以上聞いてくる事はなかった。

そして璃久と相馬さんと合流し、お昼ご飯を食べに行くことになった。まあまあ、ゆっくりしていたので時刻は13時を過ぎている。

アイスとかは食べたがなんだかんだ歩いたのでみんなお腹が減っているようだった。

昼食はみんなで海鮮丼を食べた。舌がそこまで肥えているわけじゃないので新鮮かどうかなんてのは分からないが、海の近くなだけあり刺身が大量に乗っけられていた。

とてもおいしくて箸が進みあとは30分くらい話し込んでしまった。幸い時間が遅いこともあってあまり混んではいなかったのでそこまで迷惑はかかっていないだろう。

その後は砂浜へ行こうということになり橋を渡ってすぐ隣にあるビーチに出た。

「ビーチなんて久しぶりだな〜桜は―――うん」

「えっなに?何を言おうとしたの!?」

「いや、明らかにほとんど来なそうだな〜と思ってね」

「まあ、確かに来ないけど…」

「颯くんと一緒に来れてよかったね」

真理愛が不意に耳打ちしてくる。

「うぅ〜そうだけど、突然そういうこと言わないでよ〜」

「ほんと桜ってそういうところずるいよね〜」

「ず…ずるいってなに!?」

あははと真理愛は流してまるでなかったことのように話し始めていた。

「あの二人何話してるんだろな」

璃久が突然そんなことを言う。

「いや、なんでもいいだろ」

正直、俺も気になる。だって内田さんが百面相してるみたいにコロコロ表情が変わる。素直にかわいい。

「相変わらず壁を作る症候群は健在だな」

「変な病気作んなよ」

「でも、颯もちょっと変わったよな」

「そうか?そうとも感じないが」

「なんだ?もしかして真理愛ちゃんと帰ってる時か?聞いた時颯濁したよなぁー?」

「いや、その時はマジで違う」

「じゃあ他の時にあったんだな」

「揚げ足をとるなよ」

これは俺の口が弱いのだろうか?

なんか璃久はこういう時だけ頭が回ってるよなぁ。

勉強の時に活かせばいいのに。

「なんだ?モデルの仕事の時か?」

「当たらずとも遠からずって感じだな」

敢えて濁して伝える。実際は仕事が終わったあとだったから仕事の時ではない。屁理屈ではあるが・・・

「まあ、頑張れよ。俺にはどうしようも出来ないけどよ、相談に乗るくらいならしてやれるし頼りたい時に頼ってくれや」

「ああ、じゃあそうさせてもらうよ」

本当にこういう時だけ璃久は頼りがいがあるなぁ

「なあ、颯」

「ん?なんだ?」

「俺も砂浜で真理愛ちゃん達と一緒に遊びたい」

前言撤回。いきなり頼りなくなったわ。俺も遊びたくはあったので一緒に行くことにした。

遊び疲れた頃には空は茜色に彩られ、俺たちは満面の笑みに満ちていた。

次の日には疲労を抱えたまま仕事に行くことになってしまい、疲れを癒すことは出来なかった。

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