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今日くらいは、いいですか

作者: Soraきた

真夜中の海は

まるで真空のなかの世界

君の息づかいも

僕の鼓動も

おおげさに聞こえてしまう


砂浜を歩く君の背中越しに

君の存在よりも

大きなものに

僕はホッとしている



空を見上げれば

それほど多くない星たちに

僕はここにいることに

感謝してる


今ここにいることが

前もっての約束で

来ているとしたら

言葉を選んで話さないといけないけど

今夜はそうじゃないから



恋を知ることが

君を知ることにつながっているとしたら

これからの会話は

偽りのないものにと

僕は考えてしまう

そのこと自体は

君にとっては

どうなんだろう



誰かに描かれた道の上を

僕が歩くとしたら

歩いているあいだに気づいたことを

君に伝えることが

君のためになるんだろうかと

考えてしまう


近づきすぎても

うまくいかない距離があることを

僕はあらかじめ

気づいてはいるのだけど

今日くらいは

いいのかも、と

思うことはダメなのかな

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― 新着の感想 ―
[良い点] 雰囲気がすごく伝わってくる。 一人の心情を長く深く書けるのは短編小説ならではだと思います。 [気になる点] 背中越しに見えた君の存在よりも大きなものって何ですか? 心とかですか? ( ̄^…
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