第6話 絶体絶命
美里は火に炙られた。強烈な痛みから美里は意識を取り戻して奇声あげて苦しんだ。
そして絶命した。
目の前で二度も同じ人物の死を前にする隼人。
(俺に力を。誰でもいい。)
俺は力を欲したただ力を。
俺に何かが頭の中に語りかけた。
「力が欲しいですか?」
「ああ、なんでもする。俺にできる事なら。」
「うふふ。いいわね。貴方その目、気に入ったわ。」
すると目の前に妖艶な女悪魔が現れた。
「貴方、私と契約しなさい。ちょうどいいわ。頭から血を流してるじゃない。」
「つまり、あんた(悪魔)に魂を売れと?」
「半分正解で半分外れね。あまり時間はないわね。説明はあとよ。残りの仲間が死ぬのを黙って見ているか。選びなさい。さあ?」
「くっ!分かった契約する。」
「私に続いて唱えなさい。
汝、悪魔ダミアーニに私は契約をして、生涯伴侶として、共に生きることを誓います。へ?」
そして、ダミアーニは俺に口付けをしてきた。
すると、俺の身体は黒く染まり羽が生えた。
人外になってしまったのだ。俺は悪魔として2度目の転生を果たした。
「貴方は私の妻になったわ。口付けは眷属の証よ。あ、性別は関係ないわよ。悪魔は人間と違って子作りはしないし、性別による違い外見だけなのよ。さあ、レッサードラゴンを圧倒してやりなさい。」