第4話 コボルトキング
3人に連れられて街の外に出ると森に向かっていった。
2時間程歩いた。息一つ上がっていない。この身体、華奢なのに昔の身体より丈夫である。
「そろそろ着く頃ね。この辺りかしら。」
雪はそう呟き4人は辺りを探した。
「いたぞ、コボルトキングだ。」
崇が見つけてくれた。茂みの先には大型のコボルト1体と小型のコボルトが10体程いた。
「仕掛けるか。みんな準備はいいな?」
崇は確認を取った。美里と雪は頷いた。
「貴方はここで待ってなさい。」
雪に言われて俺は茂みの前で待機する事にした。
雪は弓を構えて小型のコボルト1体の脳天を射抜いた。
コボルトは奇声をあげて絶命した。
他のコボルトは気づいたのか雪の方を見た。
「やあ!」
美里は掛け声と共に別の小型のコボルトの胸を槍で貫いた。
こちらのコボルトも倒れた。
お次はとも言わんばかりに崇が小型のコボルトを一体剣で切りつけて、大型のコボルトに向かって行った。
崇の剣と大型のコボルトの槍が鍔迫り合いになった。
小型のコボルト達が向かって来るが鎧を着た崇にはダメージはなく空かさず、雪がコボルト達を射抜いていく。
(これ俺必要なくね?俺は思った。)
最後の小型のコボルトを倒した。
「終わりだ。コボルトキング。水よ力を我に、水龍剣!」
そう唱えると崇は水を纏った剣で鍔迫り合いを押し切り、コボルトキングを切りつけた。
「今だ、美里。」
「闇よ力を、暗黒十字斬り!」
美里は闇を纏った剣で十字にコボルトキングを切りつけた。
コボルトキングは倒れた。
「やった倒したぞ。」と美里
「やれやれ。」と崇
「帰るわよ。」と雪
「危ない後ろ!美里」
「へ?」
美里は後ろから大きな尻尾で吹き飛ばされた。
美里は木に打ち付けられて、頭から血を流して倒れた。