黄昏の誓い
エンフィールド大陸南部エグザルディア地方―。
平野一面に広がる広大な穀倉地帯の中心に位置する農業都市バルドヴィッツから燻った煙が立ち上り、紅く色付き始めた夕暮れの空に白雁の群れが飛んで行く・・・・。
豹人族の奴隷戦士エウヌス・ブレダビスが起こした奴隷戦士達による大反乱『エウヌスの乱』によって、豊かな農業生産と奴隷兵交易でエンフィールド郡一栄華を誇った都市から人々の営みは消え去っていた。
市街戦で焼け落ちた建物の残骸から残り火が燻り続け、大通りには破壊された馬防柵が散乱し、女武将正木時茂と一騎討ちをして討ち取られた「猛牛のランス」ヴィジャロ・ブルンの首を失った巨体の周りに大盾を持った奴隷兵の屍が転がっていた。
崩れ落ちた代官所の城壁前にある石畳の広場では、鮮血に塗れ、魔獣に斬り刻まれて絶命した様な奴隷兵達の屍が無惨に転がり、その中に濁流の如く突撃してきた武将正木時忠に首を撥ねられ、首を失って打ち捨てられた奴隷戦士の百人隊長トビー・セオニウスの屍は、後続の騎馬の蹄によって容赦なく蹂躙されていた。
それを見るかの様に少し離れた場所で倒れた馬の亡骸に凭れ掛かる様に複数の足軽兵達の槍で刺され、絶望の咆哮を上げたまま絶命した奴隷戦士の百人隊長ナッジ・トラバルの屍がひっそりと転がっていた。
ETC.・・・・。




