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荒野のライガー

 石煉瓦の壁が延々と続く、地下へと伸びる長い石畳の通路。

 壁の魔石のランプが弱々しい光を放ち、一部は明滅を起こし、魔力切れを起こしたランプもあった。

 そんな薄暗い通路をセフィー・グローリィアは、手枷を嵌められたまま、屈強な自警団の男達に囲まれて歩を進めていた。

 既に自警団員達の行った身体検査で、チャコールのフード付き外套や軽装アーマーなどの装備は脱がされ、胸部のビキニアーマーを取り外された際に自警団の男達が、セフィーの零れ落ちて弾む薄布越しの胸に注目していたのは言うまでもない。

 更に相棒の魔剣ガロこと、大太刀『餓狼王叢雨』も、装備と一緒に全て取り上げられ、今のセフィーに残されたのは、漆黒のアンダーとレッグアーマーブーツのみであった。

 肌を刺す地下の冷気とは別に歩を進めながら背後から執拗な視線が、セフィーの背中や腰、尻や脚に刺さるのを感じていた。

 だが、それでも彼らが一時の欲望に負けて襲い掛かってくる意志が無いだけ反乱軍に加担している割には、紳士的だと内心で冷ややかにセフィーは、思っていた。


「ここだ……」


 そう言って、先頭の自警団員の男が足を止める。

 立ち止まると、別の自警団員の男が慣れた手付きで解錠し、高い軋み音を響かせて、重い鉄格子の扉を開いた。


「入れ……」


 セフィーは、言われたとおり部屋の中に黙って入ると、再び高い軋み音を響かせて、重い鉄格子の扉が閉められ施錠された。


「ねぇ、ちょっとぅ……。手枷は、外してくれるんじゃないの?!」


 セフィーが鉄格子越しに振り返り、枷を嵌められたまま鉄格子を掴んで抗議する。


「悪いが、あんたを信用している訳ではないからな。尋問が終わるまでは暫くそのままでいて貰う」

「いきなりアンタ達に連れて来られて、身包みまで剥いでおいて、随分と丁寧な扱いじゃない」

「安心しろ。上の判断が下り次第、疑いが晴れれば外してやる。だから大人しく待っていろ。だが、一応言っておくが、逃げ出そうとしたら容赦はしないからな」


 淡々とした口調で、自警団員の男がそう言うと、少し不満顔なセフィーを残し、自警団員の男達は、背を向けて立ち去っていった。

 自警団員の男達を鉄格子越しに見送ったセフィーは、そのまま踵を返し、鉄格子に凭れながら少し肩を落として短く溜息を吐く。



ETC.・・・・。





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