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大草原の行軍

「第一、第二特殊偵察部隊、前進っ!」


 晴天が広がるニュルンベルク広場から10式戦車を始めとする八輌の軍事車輌が一列に進み、三重の街壁の門を潜って果てしなく広がる若草色の草原へと出た。

 10式戦車のキューポラから上半身を出して蒼穹を仰ぐと一羽の鷹が車列の上空を横切った。


「総帥…」

「シグリッド…」

「これより、第二特殊偵察部隊は東に向かいます」

「了解した。くれぐれも気をつけて」

「はい。総帥もご武運を…」


 縦列後方の車列が右に曲がって東へと向かっていくのを確認したエーリカは、キューポラから暫く見届けてから10式戦車の内部に戻った。


ETC.・・・・。





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