クロスオーバー ～ 創世のヴァルハラ ～ 【序文編】

魔王と呼ばれた女

　阿波国、岩倉城―。

　山狩りが開始されて早くも、三日が経ち、そろそろ手掛かりくらい見付けて欲しいところだが、一向に成果が出ず、岩倉城で守りに就いていた三好三人衆の三好政康が業を煮やして強引に三好長慶に許可を取って、自軍を率いて十河一存や三好長逸達に合流するほどだった。

　夜になっても山狩りは続けられ、各隊ごとに夜営していたので、城内には、最小限の兵達しか残っていなかったが、エーリカのアイアンクロイツは、ベースキャンプがある岩倉城の防衛と補給のために常備で一個部隊を交替させながらベースキャンプに置いていた。

ＥＴＣ．・・・・。