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6。また、
また人を傷つけた。
紛れもなく私自身の最悪な性格のせいで、また、傷つけてしまった。
最初は無自覚だった。最初は。最初の1日だけは、自分がしていることに何の疑問も持たなかった。ところが次の日になって初めて目が覚めて、自分がしたことの恐ろしさに溺れそうになった。
それから2週間、私は必死で堪えた。
2週間しか持たなかった。たった2週間で私は諦めて、両手を挙げて降参して、その人との関係を一切断とうと思った。実際、そうした。
その人にはできるだけ自分のことを説明して、その後あまりに優しいその人が何事もなかったように話しかけてきてくれても、私にはそのような何事もなかったふりをするような器用なことができなくて、顔をこわばらせてぎこちなく笑い、相槌を打つこともできずに、その人が去るのを待った。
自分からは決して話しかけず、目も合わせなかった。
そーゆー所業をした後は必ず後でツケが回ってくるものだ。
私はまだ自分のせいで、窮地に立ってもがいている。