4。失敗
すごく緊張している時、動悸がものすごくなり、息が苦しくなる時がある。
怖くて、胸のあたりの重いスポンジのようなものがさらに重くなり、耐えきれなくなったスポンジが体内に何かを滴らせ、気管に詰まるような感覚。
最近とても多い。私は「不安発作」と呼んでいるけど、本当に死んでしまうんじゃないかと思う。
例えばプレゼンテーションをしなければならない時、前に立って頭が真っ白になる時があると思う。それが始まりだ。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!?
頭の中が真っ白から真っ黒になり、走って逃げたくなる。教室から飛び出して、廊下を駆け抜けて、そうだ、校門からだって、走れば気付かれずに出られるかもしれない・・・・・・・。
高速でシミュレーションをしても、私は走っているわけでもなく、何かを話しているわけでもない。つまり、なにも変わらない。
怖い。
死んでしまう。死んでしまいたい。死んでしまおう。
そういう思考の連鎖が繰り返されるが、自分にはそんな勇気もなく、私は必死に息を吸い、震える声を無理矢理押し出してプレゼンテーションをしようとする。
結果はいつも同じ、失敗だ。