ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅧ:帰ろう
リレー小説『=BlanK † AWard=』
執筆者:リブ本
「帰ろう!」
ありさの思考の糸がめちゃくちゃに絡りそうになったのを、底抜けに明るい声が後ろから断ち切った。
同時に、疲弊しきったハインツの顔が、水を吸ったように和らいでゆく。
振り返ると、ゆうなが立っていた。続いて、刀真、次郎、十条寺、茜、ミチル―。全員が、少なからず傷を負っていた。
「どうやら間に合わなかったみたいだな―――いい意味で」
刀真は口元に少し笑みを浮かべながら歩み寄った。
「いいとこ見せたかったんだがなぁ」
その後ろで十条寺がヘラヘラ笑う。
「相当てごわい相手だったと見られるけど、体は大丈夫?」
「よかったら私がおんぶしていくよー。あ、お兄さんはちょっと無理だけど」
茜とミチル。
「あんたたち」
ありさの胸に、何故だか涙がこみ上げてくる。
が、もじもじしながら次郎が一言。
「あの…あの。いい雰囲気のとこごめんね。実は僕…上のほうにレイドをちょっと残してきちゃって…」
ありさの涙は一瞬でひっこんだ。
「はぁー!? あんた! ちょっとは気ぃ遣いなさいよこの馬鹿!」
「わわ、それどころじゃなかったんだ。ごめん、ごめんって!」
暗い洞穴の底は笑いにつつまれる。
「最後の人踏ん張りってところだな。なぁに、8人でかかれば余裕だろ。なっ、トーマ!」
ハインツの言葉に、刀真は力強く頷いた。
偽りはない。
―――ここにいる8人全員が、厳しい試練を共にした大切な仲間だからだ。
リブ本です。まだちょこっと敵は残ってますが…イースターエッグ戦は大団円ってことで!
最初はいっぱいいるキャラを崩さないように書くのが大変だったんですけど、リブ本の中でのキャラクター像がひとたび完成すると、スムーズにいくようになりなかなかに楽しかったです。
ではではさようなら。リブ本でした!




