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ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅦ:憔悴
リレー小説『=BlanK † AWard=』
執筆者:緑茶
「……」
そう。確かに目の前で、しゃべる口を塞いでやった。永久に。それはいいことだ。
戦いは一旦のキリがついた。
この先も状況が続くとしても――。
だが。
ハインツは、近づいていく。
今しがた、その止めを与えた少女に。
「――お前」
「あのね、ハインツ」
少女は振り返った。
顔を見た。
――あの雨の日のように。
「なんでだろう。敵倒したのに、全然達成感ないの。なんでかな……さっきまでは、倒すことだけを考えてたのに……」
彼女は――ありさは憔悴していた。
……ハインツは頭を掻いた。
――やはり、年下の女は苦手だ。
お久しぶりです緑茶です。
戦いというのは常に物理的な攻防とは別に心理的な駆け引きがあるわけです。
日本映画の常として心象風景と天候とダブらせる手法があるように、
戦いの移り変わりもまた心のありようと共に描写されると素敵なのではと思いました。
なので、勝ったにせよ後味のあまり良くない戦闘というのもきっと存在するのだと考えます。




