ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅨ:何がため
リレー小説『=BlanK † AWard=』
執筆者:鷹木影虎
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「危ないっ」
二人の足元に亀裂が入る。薄らと鋭利な爪が見え隠れする。
思わず、次郎は声を上げる。このタイミングでは、魔法陣は間に合いそうにもない。
「うん、知ってるよ」
モールが飛び出す瞬間に、引き金に指をかけ、茜の銃が一回転する。ストックに手を持ち換え、モールを視線を定めず、銃剣を躊躇なく突き下ろす。
小さな断末魔をあげて、モールは輝核のみ露出する。
「ほんとに、凄いよ」
「そのための力だからね」
伏し目がちの茜の目に、次郎は少しドキッとする。
「私の力は、誰かを救うための力」
茜は銃を引き抜き、口を開く。
「どんな時でも、どんな場所でも救うために」
歳の差もあまりないはずだが、次郎に畏怖と異質さが身に刺さる。
「だから、その力を?」
「そう。救助は災害だけじゃないからね。」
茜は微笑を浮かべる。
それに平行して、次郎は儚さをどこかで感じた。
「本当の地獄絵図の中を駆け抜けていくためには、戦う力が必要」
「それもそうだね」
あの二人とは救助の理念でつながっていても、その概念は異なるものを感じる。
「アーセナルとも違うんだね?」
「レイドを倒すことが目的じゃないから」
銃剣を一閃して、茜は身を翻す。
「誰かを救うために、レイドは倒すことはあるけど」
次郎を振り返り見ながら、茜は前に首を振る。
「……次が来たみたい」
こんにちは、鷹樹影虎です。
久々にまとまった時間ができました(笑)
負けず劣らずの変わった人だとは思います。
力は使いようですね。目的に何をおくかなどなど。。。
ではでは、次回も、よろしくお願いします。




