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=BlanK † AWard=  作者: 久遠蒼季、すたりあ、緑茶、リブ本
《ChapterⅡ》
60/99

ⅩⅩⅩⅩⅩⅩ:銃剣

リレー小説『=BlanK † AWard=』

執筆者:鷹木影虎

「了解」

 赤いローブをひらめかせて、茜は次郎の前に出る。《ロートケプヒェン》を銃としては構えず、脱力した体勢で銃身を持ち身構える。

「さて……」

 入口で次郎を慮って言った言葉を思い起こす。自分でも色々とぼかした発言だと今さらながらに思う。緊張していたのは、自分自身にも言えたことだと実感する。

「Eins」

 確かに、銃という形状から考えれば、あまり近接戦は向いていないのかもしれない。ただ、それは、中・遠距離戦と比較すればの話である。

「Zwei」

 それが、自分自身が近接戦ができない理由にはならない。むしろ、近接戦は心の中で望んでいるとも思う。何せ、この銃剣は一般的な銃剣よりも長い。

「Drei」

 自分自身の心象が反映されているとすれば、《ロートケプヒェン》の形状は、刺突だけでなく、斬撃も可能である銃剣の長さは、その表れと言える。

「私から仕掛ける」

 暗闇で真紅に染まるローブを握り、茜は一呼吸を置く。

「了解だよ」

 新たな魔法陣を描きながら、次郎も眼前を見定める。相手はのうのうと構えているが、確実に魔法陣のストックはできている。

「先手必勝」

 茜は《ロートケプヒェン》を銃として構え、狙いを定める。最初から近接戦に走ってもいいが、ここは本分の領域で撃退する方がいい。

「Feuer」

 三発の魔弾が放たれ、モールの顔面をヒットする。その痛みからか、叫び声を上げ、狭い空間の中で巨体を揺らす。

「いいね。まぁ、これからのようだけど……」

「想定範囲内……でも、厄介かな」

 親分の爆音に反応して、小粒のモグラ型のレイドが地面を割って、顔を出す。D3クラスだが、奥から出てきたというよりも、そこら中から這い出て来ている。

「これ、銃で捌けそう?」

「摩法陣でトーチカを作ってくれるなら、最後まで捌き切るけど」

「それは、前に進まないね」

「だから、私が前衛。そして、援護をお願い」

 銃身をバトンのように操り、茜は銃剣を構える。この数を捌くのであれば、近接戦の方が効率がいい。次郎が後衛ならば、色々と安心して戦える。

「フォローするよ」

 次郎の段幕射撃を皮切りに、茜は集団の中に身を進めた。



 地面の隆起が茜目掛けて高速で収束する。

 彼女は軽く跳躍すると、、突き出した爪の数々が空を切った。そのまま銃剣で地面を薙ぐが、モールは素早く土の中へともぐりこみ、これもただ土埃を巻き上げるのみ。それらは間髪いれずUターン、更に茜へと迫った。彼女は、かわす、薙ぐ、かわす。レイド達の非常に統率の取れた動きのため、その軌道は見事な幾何学模様を描きつつあった。


 茜は銃剣を握りなおす。体力にはまだ余裕はあるが、湿度のためかその手はじっとりと湿っている。

(なんとか地上に引きずり出せれば…)

 迫り来る爪撃をかわし、思考する。相手が土の中にいては輝核を狙うことが出来ない。先ほどから、いくらかダメージを与えることは出来ても決定打がひとつもないのだ。この状態が長く続けば最悪、数の力によってこちらが押し切られてしまう――――。

 そうなる前に、と蹴り出そうとした瞬間。

「こっちだ!」

 次郎が叫ぶ。上からだ。見れば、空中にいくつか障壁ミラースクエアが散りばめられ、階段を作っていた。

 彼は茜を同じ段に招き寄せてこそっと話す。

「こっちが地面に降りてこなければ相手は困るはずだよ。何せモグラなんだから」




こんにちは、鷹樹影虎です。

私事で 忙しさは継続中です。(笑)多分、落ち着く日は先かと(笑)

このコンビ悪くない気がします。というか、色々できそうです。

序盤から暴れまわるのもどうなので、追々と書いていければと。

ではでは、次回も、よろしくお願いします。

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