ⅩⅩⅩⅩⅩⅤ:気苦労
リレー小説『=BlanK † AWard=』
執筆者:鷹木影虎
「ありさ、落ち着いてる?」
「落ち着いてるわよ」
もう一人、イライラが増す存在をいたことを思い出す。ハインツよりも察しがいい分、痛いところを突かれる。図星でなくとも、図星を突かれた気にさせられる。
「で、なんなよ」
「いや、それならいいんだけど」
「ほんと、なんなよ」
「別に、深い意味はないよ」
おそらく、見透かしている様子が癪に障る。ハインツが説教じみてストレートに来るのに対して、次郎の言い回しは搦め手を攻められている気分になる。
「で、そっちはどうなのよ?」
「年齢も近いし、うまくやるよ」
「あっ、そう」
涼しげに答える次郎に、少々、憎たらしさも覚える。誰と組んだとしても、自分とは違って、淡々とうまく立ち回りそうである。
「他に言うことは?」
「それだけかな」
「じゃあ、切るわね」
語尾が霞むタイミングで通信が切られる。何のためらいもなく、平然と裁断され、静寂に包まれる。一連の流れが、ありさの感情が溢れ出ている証拠でもある。
「あー、先は思いやられそうだな」
「何かと大変そうですね」
「まぁ……」
赤いローブにその身を纏う女性と眼が合う。
「茜さんたちに比べれば」
「それは否定はできませんね」
茜は苦笑を浮かべる。多少、制御不能な上司がいるのは、すでに知られているところである。
「お互い苦労しますね」
互いに苦笑しながら、顔を見合わせる。
他の班が上手く折り合いが付くことを祈るばかりである。
こんにちは、鷹樹影虎です。
私事で 忙しさはうなぎ昇りです。(笑)落ち着く日はいつになるのでしょうか(笑)
イライラしているときに、ストレートか遠回しかどちらがイライラが増すでしょうか?
婉曲的な方がイライラするような気もしますが、結局どのみちイライラな気がします(笑)
ではでは、次回も、よろしくお願いします。




