ⅩⅩⅩⅩⅥ:ひとつじゃない、冴えたやり方
リレー小説『=BlanK † AWard=』
執筆者:緑茶
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一般に、土石流の対策として行われるのは、流れ出る土砂を留めるための『砂防ダム』を作ることである。
それは主に国の主導で行われることであり――大規模な重機による工事が必要となる。
……無論、おおやけに。
「ヘルメットと作業着ぐらい用意すれば良かったか。雰囲気が出るからな」
「確かに武さんは似合いそうですねー」
「あぁ。そういうのはもっと言え」
「いや、それも褒めてるんでしょうか……」
――これより土砂対策に当たる三人はそんなお役所仕事とは無縁である。
彼らには彼らなりのやり方というものがあるのだ。
「ミチル。周囲の地図」
「アイサー♪」
ミチルが手をスッ、と目の前の空間に対して持ち上げる。
すると彼女の指先から緑色の光が発生し、それは交差しながらマス目のような大きなフィールドマップを作り上げていく。
――付近一体の地図である。
「微弱な生命反応。これ全部木ですねぇ」
「よく見えん」
「老眼ですか?」
「茜……お前もたまに酷いな。――どれどれ」
生命探知の赤は――生命の『質』の大きさで反応が変わってくる。
植物などは限りなく小さくスポットされる。
よく地図を見ると、赤い極小の点が至る所に群がっている。
「木は、土砂を防ぐ役割もありますから。木が密集している場所はある程度大丈夫でしょうね。問題は……」
「更地の場所だな。土も岩も流れ放題ってわけだ」
木が少ない場所がある。そこを対策しなければ、周囲の『木が生えている場所』さえも巻き込んで土の濁流となりかねない。
三人はその場所へ移動する。
お久しぶりです緑茶です。
なんというか、今回の三人は、今までとは違う「プロフェッショナル感」を出していきたいと思いますね。
大人といいますかなんといいますか。そういう人達はいつでも余裕を絶やさないんだと思います。
下の者達の希望で在り続けないといけませんからね。
ではまたお会いしましょう。




