ⅩⅩⅩⅨ:arpeggio
リレー小説『=BlanK † AWard=』
執筆者:すたりあ
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「今日はもうやめる」
ありさが《アワード》を閉じる。それを見た次郎も傘をさしてから発動を解いた。
ありさは木のそばに置いたカバンのもとへ向かう。濡れないようタオルをかけてあったそれを肩に背負うと、山を下ろうとした。
「傘、ないの?」
すっと次郎が自身の傘をありさに向ける。
彼女はそれを一瞥すると、
「いいから。気にしないで」
と逃げるように去ってしまった。
「相合傘は、嫌だったかなぁ」
そう言って頭を掻きつつも、次郎は気づいている。なぜかは分からないが、少女は雨に打たれていたいのだろう、と。
「結子さん!」
刀真、ハインツ、少し遅れてゆうなが一階へと上がる。
そこでは、結子が先ほどの衝撃で割れてしまった食器を片付けていた。幸い怪我は無いようで、三人は少し安心する。
「私、手伝いますっ」
ゆうなが手を伸ばすが、結子がそれを制する。
「こっちの片付けは私が終わらせるわ。その代わり、あなたたちは別の事を手伝って頂戴」
結子の目つきが真剣になる。
「大型レイドがこの近くにいる。情報では飛行型らしいわ。被害者が出る前に倒して欲しいの」
「さっきの地震もまさか……」
「察しがいいわねハインツ。そう。その影響」
状況の深刻さを感じ、三人はすぐさまゼラニウムを飛び出そうとする。
「そうそう、一般人救助専門の組織があってね。きっと彼らも来ているはずだわ」
焦るな、ということだろうか。呼吸を整え、《アワード》を握りしめると、三人は雨の中へと向かっていった。
雨ですね。作中での話ですが。
傘をさすのが面倒くさいと常々思っているので、傘をさすかささないかは雨に打たれてから決めています。さすがに土砂降りの時はさしますが。
ありさの章講座も後半戦。今回はⅢ章です。
両刃剣を2つに増加させることができます。両刃剣の二刀流ってことです。
2倍の意味を表す duple と、バトンの技法である roll を合わせて dupllとなっています。
lが2つって武器が2つになるのを表してるっぽくね?と思ったので無理やりな後付け設定としてそういう意味もこもってます。
ではまた次回、お会いしましょう。




