ⅩⅩⅥ:energico
リレー小説『=BlanK † AWard=』
執筆者:すたりあ
○
「おっそい。あんたいっつもこんなチンタラやってんの?」
刃巫女は魔法陣を描く次郎を一瞥し、罵倒する。
「僕なりにちゃんとやってるんだけどねぇ」
「あっそ」
ふわりとした返事をされたせいでどうも気分がよくないらしく、刃巫女はいらだたしげにハウンドへと向かっていった。
「おい、待て!」
白井の叫び声。見ると、刃巫女が真正面からハウンドに向かっていく。
「輝核を飲み込んだんだ! 何が起こるか――」
そう言っているうちに、ハウンドは大きくなっていく。走る刃巫女は気づかない。彼女はもう敵の攻撃範囲に入ってしまっていることに。
影に気付き、彼女が見上げると、目の前には大きな牙。しまった。そう思った頃にはすでに遅い。
瞬間、足元が光る。
「魔法陣……!」
移動させられすとんと次郎の横に現れる刃巫女に次郎は微笑む。
「僕なりにちゃんと準備しているんだよ」
「無理を言ってるのは分かってる」
ありさの言葉が詩乃の脳内に響き渡る。
「今はゆうなのアワードを取り戻すために戦わなくちゃいけないのは分かってる。けど、アイツを傷つけないようにしたい」
「はて? 武器とは本来戦う為のもので――」
「あんたにとってはそうかもしれないけど、あたしにとって《ウィル》(これ)はレイドを倒すためのものなの」
詩乃が黙り込む。そして、
「分かりました。では、改めて作戦決行です」
と返答した。ありさの信念を理解したかはまた別の話だが。
「分かったわ」
《ウィル》を強く握りしめる。実際、まだ心は揺れている。武装魔導師になった頃は、同じ武装魔導師と敵対するなんて思ってもなかった。
戦わなければならなくとも、人は傷つけられない。それだけは守り通したい。“意思”を、強く、強く、握りしめて。
みなさんこんばんは。
若いっていいですよね。色々と試行錯誤しながら困難に立ち向かっていく中高生をみているといいなぁってなります。
私も戻りたいなとたまに思います。青春が足りない。
タイトルのほうですが、少し英語から離れてみようと思いたった結果が今回です。
横文字縛りの中にさらに縛りをいれていくスタイル。
最低1か月は英語禁止でいこうかと思います。
えらいどうでもいい話をしてしまいましたが、今回はこのへんで。
ではまた次回お会いしましょう。




