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第一章 『森』


 鬱蒼とした森を、大きなキャリーバッグを引きながら進む。昼間だというのに中に入れば入るほど暗くなり、懐中電灯が手放せなくなった。道も最初はあったのに今では途切れ、感覚的に真っ直ぐ進んでいるだけ。

 右も左も、前も後ろもわからない。実のところ、噂の洋館がどの辺りに在るのかさえも知らない。

 無謀にも程があると自分でも理解している。何も知らずにこの森に入るなど自殺行為だ。

 しかし、好奇心には勝てなかった。

 ‘吸血鬼’は私にとって至高の存在。それは吸血鬼に限らず、この地球に存在しないお伽噺や架空の生き物たちも。

 会いたくて、逢いたくて堪らない。

「にしても、鬱陶しいわね」

 ざわざわと生い茂る草が足に絡んで前に進むのを邪魔されているように感じる。鬱陶しいことこの上ない。

 洋館にはまだ着かないのか。いや、それ以前にこの方面であっているのか。

 まだまだ道は長そうだ。志穂は大きな溜息をついた。


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