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belive-裏の渋谷-  作者: A
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始まり

渋谷によくいる女子中学生。


その中にゆきもいた。


毎日カラオケ。プリクラ。その繰り返し。



そろそろこの生活にも飽きたなあー。

ゆきはそう思っていた。



『ねえねえなんか面白い事ないかなー?みか好きな人とかいないの?』



『いないよー…ひまだよね。』


親友のみかとはいっつもこんな話をしている。『私たちが中学入って、学校帰り毎日こうやって遊んで、もう3年になるよね!それなのにお互い未だに一人身ってやばくない!?笑』


2人はよくこんな話をしている。




そんなある日。



一人の男性が2人に声をかけてきた。


『君たちさあ、お金ほしくない?』


『あー…』


普段から援交はよく誘われる。


いつもは立ち止まらずにシカト。



でもこの日はなぜか話を聞いてしまった。



聞くとその男はパンツを5000円で売ってくれ、と言っている。


2人の周りにも何人かそうゆうことをやっている子はいる。


『パンツぐらいなら…。』


先に言い出したのはみかの方だった。



ゆきもとまどいながらも、みかの意見を否定しなかった。


バイトができない中学生にとって、5000円とはかなりの大金なのだ。


男とゆきとみかの3人は場所を移動した。



移動中は怪しまれないように、男とは少し離れて歩いた。


周りの人の視線が鋭く見える…どこかで友達や警察がみているんじゃないかと、ゆきはドキドキしていた。

隣のみかを見ると、意外にも冷静だ。



『ここでいっか』


男が立ち止まり男の視線の先を見ると、そこは寂れたビルのような建物だった。


『2階上がれば見えないでしょ』


ゆきは、カラオケや漫画喫茶など個室を想像していたので


『ここ!?』と聞き返してしまった。



『カラオケとかが良くない?』

みかが言った。

きっとみかも同じ事を考えていたのだろう。


『カラオケはお金かかるでしょ。5000円からカラオケ代ひいていいならカラオケでもいいけど。』


男は意外とケチだった。


(…じゃあパンツなんか買うなよ…)


ゆきとみかは心の中でツッコんでいた。


『じゃあいこう』


ゆきとみかは仕方なくビルの階段の2階で我慢することにした。

ゆきとみかは制服だったので、中が見えないようにスカートで隠してパンツを脱いだ。


『お金は前払いで下さい』


よくテレビや雑誌なんかでパンツだけ渡したらお金をもらう前に逃げられた、と女子高生が言っているので、お金は先に請求した。


男は財布から一万円札を出し、みかに手渡した。


ゆきとみかもパンツを渡した。


階段を降りたら一言も喋らず、男は人だかりの中に去っていった。

これが2人の初めての『売り』だった。

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