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THREE   作者: 解体新書
第一章 精子の頃
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精子 ユウコウ

投稿遅くなってしまってすみません。言い訳をさせてもらうとパソコンの調子が悪くてインターネットが接続できない状況でした。

その代わりこの話は長く書きました。本当にすみません。

目を死んだ貝の様に強く瞑った。頭がいつ飛んでもいいようにだ。

「どうせ私は選ばれた精子ではない。どうせオナニーに使われてすぐにポイだ。

私には才能も何もないのだ。頭もそんなに人より優れているわけでもない、かといって運動も人より優れているわけでもない。そうやって考えたら、オナニーの材料になるだけで充分大儀なのではないのだろうか?うん、そうだ、そういう運命だったんだ」

そうやって自分を納得させようとした。しかし、そのときになぜかペニスにいた時の記憶が蘇ってきた。

周りの精子達と話している時の記憶である。

そして、いろんな精子と話している時に言われた嬉しかった言葉が僕の頭にいっぱい飛び込んできた。

「君と話していると楽しい」「ムードメーカ」「あなたが中心で話が広がる」「僕の話聞いてくれてありがとう」「話上手だね」「初対面でこんなに話せたの初めてありがとう」「聞き上手だね」etc

ペニスにいた頃、5000万の精子と会話した。全体の1/4ほどである。

そして、必ずみんな私の接し方について褒めてくれた。

その時、私は気づいた。私には話術があるということを。そして、私には人を笑わせること、つまり励ましてあげることも出来るというこにも気づいた。


もう首が吹っ飛んでもいい頃なのに、何も起こらないという異変に私は気づいた。

さっきまでぎゅっと瞑っていた目がゆっくりと開く。

目の前に大きな道(膣内)が続いた。受精レースに参加できたのだ。

私の顔に笑みと涙が零れる。そしてある決心をした「どうせ私は優勝は出来ないだろう。しかし、周りのみんなを励ます事はできる」

そんな事を思いながら颯爽と私は走った。


第一関門は子宮頸部という場所らしい。私は2000弱の精子達と一緒に行動していた。ペニスにいた頃の友達である。行動していたよりも行動してもらっていたと言ったほうが正しいかもしれない。

私は周りの精子より走るのが遅かったのである。

「私の事は気にせず、速く進んでください」と言ったのだが、みんな私の事が心配だとか言って私と行動してくれた。私は人望があるのだと、この時深く実感した。

そんな直後であった。上から何やら雫が垂れてきたのである。それが仲間の精子に当たった直後、その精子は解け始めた。そう、酸である。私達精子は酸に弱いのである。

その光景を見て周りが焦り始めた。

「この雫に当たるとやばい!!!!みんな自分のできる限りの速さで子宮頸部に急げ!!!私の事とかは気にしなくていい!!」私は叫んだ。しかし、周りは誰も動こうとはしなかった。

不思議に思いながらも、一目散に酸が当たった精子に「大丈夫か?」と涙を浮かべ声をかけた。

下半身が酸で解けて無くなっている。私達がどれだけ酸に弱いかを物語っている。

すると、その精子は私の顔を思いっきり叩いた。

「バカヤロ!!!!俺の事など気にするな!!早く行け!!!お前がゴールしないと駄目なんだよ!!」

「え!?どういうことだよ!?」

「なんで2000弱の精子がお前について来てくれている理由が分かるか?みんなお前にゴールをしてほしんだよ。お前のおかげでペニスにいた頃どんだけ楽しかったり、俺達の死ぬことの不安が解消できたと思っているんだよ。お前は俺達の希望なんだよ!!!!お前は優勝しなくちゃいけない存在なんだよ!!

俺達のために優勝してくれ!!!お前ら!!!ちゃんとこいつを何が何でも守れよ!!!!」

そういうと、その精子は動かなくなった。

そして、私に一つの決心が生まれた。「必ず優勝してみせる」と。


酸の雫が降ってくる量が多くなってきた。それにつれて仲間の精子がどんどんと死んでいった。

それにつれて私の目に涙が溜まり目の前が滲んでいった。

私の頭の上に雫が落ちそうになったら、私の体を弾き飛ばして犠牲になったりして、どんどんと仲間がいなくなっていった。

そして、子宮頸部地点に着いた。「みんな本当にありがとう」私はそう言いながら周りを見た。2000弱の精子は誰もいなくなっていた。

子宮頸部地点までに精子が死ぬ割合は99%といわれている。








投稿遅くなってしまってすみません。言い訳をさせてもらうとパソコンの調子が悪くてインターネットが接続できない状況でした。

その代わりこの話は長く書きました。本当にすみません。

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