18.44mの軌跡
最新エピソード掲載日:2025/10/17
「人はなぜ努力するのか。なぜ何かに全て捧げるのか。」高校一年生になる醍醐直人は、自分の全てを内に秘めていた。父は既に他界し現在は母と弟との3人暮らしで、中学時代はずっと帰宅部だった。そして高校も平凡な毎日を過ごそうと考えていた。しかし入学を境に彼の錆び切っていた人生の針はもう一度動き出した。クラスメイトの土井光が野球部に入らないかと勧誘してきたのだ。直人と同じような境遇でありながらも、必死に強く生きようとしている光の姿に彼は大きく心を動かされる。明るく元気で嫌味の一切感じられない光の瞳は直人の秒針となり、歯車をもう一度回していく。どんなに絶望的な状況でも自らの肉体を信じ抜くこと。18.44m越しに取られるコミュニケーションは、時に何よりも強い絆で結ばれる。現代を生きる1人として、他人事としてでは無く自分事として受け止め、私たち一人ひとりの存在がこの社会にとってかけがえのないものだと言うことを再認識して欲しい。球児の躍動を描いた青春ヒューマンドラマ、ここに私の魂の叫びとして綴る。
全10章を予定。