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チュー、したい!( ショート・ラブストーリーズ)  作者: 山田さとし
第2話 私が小さな男の子を好きになった理由
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第四章 儚い予感

待ち合わせ時間の5分前。

私が公園に着くと、既に西島がベンチの前で立っていた。


狭くもないが、大して広くもない公園は中学校のすぐそばにあった。

今は試験中で、クラブも休みだ。


当然ながら、わずかな時間を利用して最後の詰め込み作業をしている最中だ。

でも、西島からの誘いを断る理由なんて、私には無い。


※※※※※※※※※※※※※※※


「あ、あのぉ・・・」

俯くと更に私よりも低くなるアイツの短い髪を見つめながら、私は言葉を待っている。


もどかしい時間も、私にはジワッとした熱い快感でしかなかった。

大好きなアイツが傍にいるだけで幸せだったんだ。


「き、今日・・・このあと・・・

公園で・・・待ってます・・・」


ようやく絞り出した声を残して、奴は教室を後にした。


おいおい、私の答えは・・・?

突っ込む前に、私の口元は笑みを浮かべていた。


幸せに、わななく興奮と。

淡い期待を戒める理性が。


私の、中学三年生の心に渦巻いていたのだった。



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