プロローグ
新連載!
前から浮かんでたアイデアの一つです。
面白い作品に出来るようがんばります!
「勇者アッシュ君。覚悟は、できているかね?」
「はい。俺は必ず魔王を倒し、世界を救ってみせます」
謁見の間。ここに来るのは今日が初めてだ。
神様の託宣で勇者に選ばれた俺は、魔王を倒すため今日故郷を発つのである。
優しそうな王様の笑顔に、ひざまずきながら強気に返事をする。
「じゃ、これを授けよう。この装備品と資金で魔王を倒し、我々人類の救世主となってくれることを願っているよ」
「はい! ……え?」
俺は兵士の一人に渡された袋の中身を見て、固まった。
「木の棍棒と鍋の蓋。そして軍資金の1000Gだ。これで魔王を倒してきてくれ給えよ」
「は」
「じゃあね。……おい、送り出してさしあげなさい」
「ま、まって……ちょ、おおさ、おおい!! 聞いてくれってえ!」
「やだね。我が国は財政難でな。君のような弱い勇者には建前上の支援だけで十分だ」
「お前には人の心がねえのか!? おい、これでどうやって魔王を……」
ああ、クソ!
嘘だろこれ、ありえないだろうが!
「ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! 覚えてろよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
少しでも面白いと思って頂けたら、ブックマークを頂けると嬉しいです。(懇願)
なろう小説が好きだったんだよ!
あ、おい待てえ! (江戸っ子)
感想・評価入れ忘れてるゾ。