こんな小説みたいなこと現実にあるんですね~まさかの知識が役に立つ?(笑)~
皆様こんにちは
他の小説はちょっとネタが煮詰まっていたので
息抜きにこっちを書いております
今回はデートのお話です
前回の話よりも数週間後の話だと思って読んでいただけると助かります
どーも皆様こんにちは!相変わらずイケメンに付きまとわれている
擬態系オタク女子渚でございます
本日は休日ですが・・・デートと称しリア充イケメンくんこと要さん・・(いやもう要でいいや)に
”明日、渚デートしよう!”と予定が空いているかどうかを無視し、直球のお誘い
あ・・・予定は空いてる前提なんですね
まぁ・・空いてますけど!
と・・・いうわけで現在私の女子力総動員してある意味フル装備
そしてある意味ボスの前に鎮座しております(笑)
渚:レベル28
装備
長い髪を三つ編みにし花柄のシュシュで結ぶ
春らしい最新メイク(雑誌の情報にて取得)
Vネックの白い七分袖のシャツ
ブラウンのトレンチコート
デニム生地のレギンス
紺のスニーカー(某ブランドもの)
赤のショルダーバッグ
今日はイベントでも、前回のようなものでは無いため・・少しラフ目な装備でございます
そんな私を下から上へと見上げ”うん。ラフな格好もかわいい”と呟いた
早速来たよ
どこぞの王子さまみたいな台詞・・
嬉しくない訳ではないが・・・それでもふぉえ?ってなるわ!
で・・・ど今現在何処にいるのかというと・・・
カラオケです
イケメンくん・・なぜここを選んだ!
このカラオケですが!コラボ企画をやっていてさっきからコースターの絵柄が目に入る・・(泣
くっ・・・見れる距離にありながら、手に取れないというこの拷問見たいな時間
じー・・・・
あれ?渚ちゃんさっきからどこ見て・・・ん?これか?
なになに・・カラオケコラボ企画?ドリンクを頼むとコースターがもらえる・・
なるほど・・・(ニヤリ
「ねぇ?渚・俺の話聞いてくれるなら、この中のドリンク頼んであげる
勿論、俺がその分の金は払うし。コースターはお前に引かせてやる」
・・・・・!!
「はい!喜んで!(よし!その案乗った」
それにしてもコイツやりおる
いや~・・正直助かるわ!
一人じゃ飲める数限られてるし、推しをいつお迎えできるかわかんないしね~
話聞くだけならお安いご用・・・なんて思ってましたが
「よし!じゃあ先に飲み物頼もうか・・・どれどれ(名前・・面白ぎだろ」
プルルルr・・・ガチャ・・
”はい。フロントでございます。”
「ドリンクの注文です
私は”幼馴染みとの絆幼き日の初夏の思い出”にしよっと♪(夏みかんを中心にしたドリンク)」
(ぷっ・・・さらっと言ったぞ!)
俺は彼女の後ろに周り、受話器を取り上げ
「じゃあ俺は”彼女を見守るほろにがい淡い恋心”(ブラッドオレンジ&カシス中心ドリンク)にするか」
ブフォ・・・・!
まさかの自分で注文かよ!
リア充・・・恐ろしい子
”え・・あっ・・はい!かしこまりました!(え?今の声男の人よね?)”
がちゃ・・
「ぷ・・・・っあはははは
お前、いつもこんな名前のドリンク頼んでんのかよ!
ヤバイ~・・面白すぎ」
あれから少しずつだけどなんかアイツの中の壁が少しずつなくなっているようで・・
今では顔はイケメン、中身は腹黒。
コイツも素なので、最近は私も素で話している
「え~・・コラボドリンクの名前なんてこんなもんよ。こんなもん。
オタク女子にとってはこんなもん普通。
過去にもっとヤバイ名前のとかあったし、なれてしまえば気にならないもん。」
(まじか・・ある意味すごいな)
「そういえばさ、お前新年会とか親睦会とかでいつも普通の曲歌ってるよな?
あれも”OLコスプレ”の一部なのか?」
「まぁ~そうですね。
いつもはアニメの曲とか・・ゲームの曲とか歌ってますしね~(最近の曲は影でひっそり特訓してるわよ」
「やっぱりそうなんだ。でもさ・・結構うまかったじゃん(そうなんだよ。歌上手いんだよコイツ」
「え?人並みじゃないですか?(まぁ・・ヒトカラでもう練習しましたけどね!」
「いやいや・・お前も聞いてただろ。
あの顔だけ美人の秘書さまの歌の微妙さ・・
最後までドヤ顔で歌ってたけどお前の方が上手かったじゃん」
「ぷ・・あれは確かに酷かった・・・
選曲も背伸びしてセクシー路線狙ったんだろうけどさ・・全部歌詞英語って・・」
(そうなのだ。某海外の歌姫の曲を選んだのだが・・日本人の彼女の微妙な発音でなんとも言えない感じ)
「だろ?アイツ贔屓の親父どもはさ”ひなちゃんカワイー”だってよ・・
どこのキャバクラだよ・・(メイクもケバいし。香水臭いで・・散々だ)」
うんうん。わかる
あの閉鎖空間での化粧と香水の臭いはヤバイ・・
さりげなく換気扇回したしね~・・こうぽちっと・・
コンコン・・失礼します
「お待たせいたしました
”幼馴染みと幼き日の初夏の思いで”と”彼女を見守る淡い恋心”をお持ちしました
こちらの箱からコースターを二枚お引きください!」
「ガサガサ・・・(これよ!)
もう一枚は要が引いてね!」
「うん?俺か?・・・ガサガサ・・(ほいっ」
「では・・ごゆっくりどうぞ(うわっ!まさかのカップルで来てたのか!スゲー)」
「要はなにあたっ・・・・・ガシッ!(マジで!?)
よっしゃ!」
(っ!?)
突然渚が俺の手を掴んで叫んだ
「お前神か?やばっ!
やっぱイケメンだからか?イケメンがイケメンを引き寄せた・・?
あ・・これ貰っていいんだよね?ありがとー♪」
さてと・・私のは・・っ!?
まさかの・・・梓!!
やったぁぁぁぁぁあ!目的達成!?
奇跡じゃん!
二杯で推しを二人ともお迎え出きるとか・・
とりあえず汚れない内にしまっちゃお♪
渚は秘密アイテム”コースター用ファイル”を取り出した
~♪~~♪
よしよし・・・
・・・・・・ぷっ・・っくくく・・・
イケメンが・・イケメンを引き寄せたって・・なんだよ
面白すぎだろ!
なにか?・・渚には一応俺が”イケメン”に写ってるってことか?
ふー・・んそうか(ニヤリ)
とりあえず飲んでみるか・・・・チュー・・・ゴクン
おっ・・以外に上手いな
「・・・チュー・・・ゴクン。うん。今回のは美味しい!」
今回のは美味しいって
「そうなのか?じゃあ過去には不味いのもあったのか・・」
「あった。あった!見た目美味しそうなのに飲んでみたら不味くて・・やばかったな~」
「へぇ~・・なあ!少しお前の頂戴っ・・チュー・・・ゴクゴク・・うん。美味しい」
ふぇ?
今・・ナニガオキタ・・・・
「渚・・間接キスだな」
っっっっっっッ!?(声にならない叫びが出た!
ななななななななななな・・・・なにがおきたーーーーーーー!
間接・・キス・・・・だと
ポフンと音が聞こえそうなほど顔を真っ赤にした渚
あー・・プルプル震えてえてウサギ見たい
「・・・・・ソウデスネ(直接されてないのでセーフ・・・)
それで・・話とは?(そうそう。話よ話!)」
「お・・そうそう。話ね。
まずはさ渚は俺の事どれだけ知ってる?」
「え~っと。
父親が某会社の社長で、会社は一族経営
そんで兄が二人いることくらいしか知らな~い」
「ふ~ん。そっか(普通はそんなもんだよな・・)
一応俺の父親が他社の社長ってことくらいは知ってるのか」
「まぁ・・給湯室とか女子トイレで某秘書さんが取り巻きに
”私の彼は実家は有名な高取グループですの!”とか
”近いうち婚約発表する予定なの”とか言っててたしね~
まぁ・・あんたがあの女と婚約するはずないとは思うけど」
・・・・・は?婚約?
誰と!誰が!
「あの女そんな事言ってたのかよ・・・(誰の差し金だ?叔母か?叔父か?)
まぁ。そんな事実は一切ない
俺はそもそもあの女にはほとんど接触してない(どこだ?何処でそんな話になった?)
多分叔母か叔父の差し金だろうな」
ふーん・・・・でもさそれって本人が気づいてないだけで、なにかしらの出来事はあったわけよね!
「ふ~ん。で?」
「俺はさ、高校に入ってから散々見合いとか偶然装って相手に会わされたりとかしててさ
しかもウチに取り入ろうとするババアやジジイどもの息のかかった女どもで
”私○○会社の社長の娘で○○です。
同じような苦労をしているし、私たちきっとお似合いの夫婦になれるわ”とか言ってるんだけど
その女どもは”要くんは素敵ね””格好いいわね”とか、他から見ると誉め言葉なんだろうけどさ
皆頭に「顔がつくんでしょ?」・・・そうそう、よくわかってんじゃん
俺は家族に反発して普通のレベルの高い都立高校行ったし、大学も自分で決めた
だから俺は”高校は都立行ったしで大学も近所の大学です”って言ったら
”えっ・・あの要さんはお父様の進めた学校にいかなったのですか?(顔はいいけど学歴がね・・)”
って言われてそれっきりとか?
都立高校の何がいけないのか俺にはわからん」
「で・・顔しか見てない金持ちの女どもは、プライドが高くて金遣いも荒い
誕生日やデートの時は高級レストランとかブランドもの買わされるんでしょ?」
「・・・・!やけに詳しいじゃねぇか(見てきたみたいに」
「う~ん・・それはね。知識としてあっただけ(オタクの知識な!)
で?あってるの?」
「おおむねあってる・・・まぁそんな感じで、
顔だけしか見ない女と結婚するのが嫌なのと
見合いに嫌気が差した俺は実家を出て実家と関係のない大手企業に就職した
元々実家は兄貴が次ぐ予定だったし、俺は三男だからそもそも家督はつげない
だから家を出たのに・・・ここに来てもまた面倒ごとか」
うわ~・・面倒くさそう!
なにその昼ドラ見たいな家族・・・
そりゃ・・実家出るわな!
どこぞの令嬢だとしてもあからさまに顔しか見てない様なやつは嫌だよね
「あのさ。今回のことに関してだけど・・私が思うに
あんたが気がついてないだけで、実際はなんかあったと思うわけよ
ここからは想像なんだけど
ケース1あの人を含む”会社の人間”と”他社での人間との会食”で実はこそこそやり取りがあった
ケース2身内の誰かが己の利益のために勝手に約束した
ケース3あの女が勝手にいっているだけ、自称婚約者
ケース4要が知らないだけで実は罠に嵌められてて婚約者になっていた。かな
それで・・・
1と4はちょっと厄介かも、まぁ・・でも嵌められた証拠が見つかれば約束は無効に出来る案件
2の場合は要の人間関係次第だけど、勝手に約束した身内の場合
まずはあなたの味方が誰なのかをハッキリさせること。本当に信用できるか見極めるのが大事で
人数は少ない方が良いと思うな、なにかと小回りが聞いた方がいいし
先ずは”将を射んと欲すれば先ず馬を射よ”っていうじゃない?
つまり厄介な人物をどうにかする前に先ずその取り巻き、様は力を貸している人物から排除する
その後で力がなくなった人物をどうにかするってのがいいんじゃない?
何事もやり方次第な気がする
その人物の弱点とか、頭の上がらない人物に話を聞くとかさ。どう?」
「お前はちゃんと答えてくれんのな(やっぱり、渚は真面目に考えてくれるのか)」
「は?そりゃそうでしょ
少なくとも、あんたの言ってる話が本当かどうかは別にしても
プライベートで身内の嫌なとこ話すくらいなんだからそれなりに深刻なんでしょ?
だったら・・参考にならないかもだけど、相談くらいのるわよ」
本当にこういうとこ・・たまんねぇよな
ズバズバもの言うとこも、ちゃんと俺のこと考えてくれるとことかもヤバイ
「で?参考になったの?
秘書課のあの・・ひなこ?だっけ・・あれには気を付けた方がいいかもね
社内で下の女の子達から相当嫌われてるわよ。同族嫌悪かもだけど」
「わかった」
「それえと・・・なんで私がこういうの詳しいか聞いたじゃない?
これ・・・(スマホを操作・・・)
この小説なんだけど、女性向け小説なんだけどもいわゆる”ざまぁ”物を書いた作品」
「ざまぁ?ってなに?(オタク用語か?)」
「”ざまぁ”作品とは、婚約者を奪われた女の子がその相手の女に復讐する作品
内容としては相手の女の悪事とか二股の証拠とかそういう物を集めて見返すってのが正しいかな。
そんでそう言う作品に出てくる女が
”実家が金持ちの女”
”親の七光りで嫌がらせする女”
”ビッチいわゆる股掛け女”
とかなわけで・・・現実にいたらただの”痛い女”だけどいるじゃん実際
そんで・・趣味と実益を兼ねて読んでるの
後でサイトのURL送るわ・・・
まぁ・・あり得るかも?くらいな気持ちで読んでみたら?
もしかしたら・・なんかしら参考になるかもよ(笑)
読かどうかはアンタ次第だけど・・」
以外と使えるのもあったりするから
バカにもできないんだよね~・・・
「サンキュ・・・・・(ぎゅっ)」
「ちょっ・・・何、さりげなくセクハラしてるんですか?要さん?ぎゅっ(手の甲をつねる」
「いたっ・・いいじゃーん。俺を癒してよ・・渚」
なになになに・・・突然の甘えてんのよ!
うわぁぁぁぁ・・・なんか犬耳が見えてきそう
・・・・・・・・・・頭撫でたいな・・・・そー・・・
ハッ!私は今何を!
「チッ・・・」
チッ・・って
舌打ちしたよコイツ・・・
「相談は終了?それともまだあるの?」
「まだ・・ある。
実はこっちが本命!
渚は俺の彼女だよな?」
「ふぇ?」
ふぇ?って・・・かわいいなぁ。
「彼女だよね?(にこっ」
「・・・・・多分?」
「彼女でしょ?」
「・・・・・・・・ハイ」
「じゃあ来週またデートしようね
そんで指輪買いにいこう!」
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
指輪?
なんか色々すっ飛ばしてますよね?
「え・・・・?指輪?
早くないですかね?要さんや」
「どうして?ただのペアリングだよ?」
紛らわしいわっ!
くっそ・・・・・ドキドキしちゃたじゃんか!
あれ?何でドキドキしたんだ?
「あ・・赤くなった・・・」
「み・・・みんなっ・・・・」
プルルルルr・・・プルルルルr・・・
”そろそろお時間ですが・・延長なさいますか?”
「はい。二時間延長お願いします!」
”二時間の延長ですね。ありがとうございます。
また十分前になったらお電話いたします”
がちゃ・・・
「おま・・なに勝手に・・」
は?なにいいってんのさ!
ここまで来たら、歌わなくちゃ損でしょ
「さてと・・・なに歌おうかな~・・おっ!これ柊さまのキャラソン♪
よしよし・・ぴっぴっぴっ・・入った!
きゃー・・PVとか尊いわ~」
~♪~~♪
渚は俺を無視し・・いきなりなにか歌い出した・・・
お?
これはこの前渚がコスプレ?してた・・柊だったか?
アニメも流れるのか・・・・
ちょっ・・・ぶっ・・・くくっ・・・
えっ・・・・台詞とかもあんのかよ・・・・
”僕は彼女の為、正義のために剣を振るい悪霊を討ち滅ぼします(ドヤっ!”
ちょ・・・・ドヤ顔で台詞言うとか・・・っ・・あはははは・・・
しかもさりげなく・・いい声とか腹痛い・・・
「いいね~・・次は何いれよ・・・」
「・・・ぷっ・・・・くくくっ・・・お前最高っ・・」
「へ?何が?(おかしいな・・普通に歌ってただけなんだけど)」
「いいね。他にはないの?」
「あるよ!次は某アイドルアニメにするかな?(悩む・・・」
「お前のそういうとこいいな。なんか元気出たわ」
「そう?(まぁ・・それはなにより)
ぴっぴっぴっ・・・・・
お!これもPVじゃん♪ラッキー☆」
今度は・・・ん?アイドル物か・・・
え?・・・・っ・・・あはははっ・・・・
歌詞・・・オイ・・・・めっちゃインパクトありすぎだろ
”恋の大革命”って・・
「・・・・くく・・・あははははは・・・もうダメ
なに?最近のアニメソング、面白過ぎだろ
なんか、歌ってるお前も可愛いな」
・・・ゴトッ・・・キィー・・・ン
「・・・・・・・・・眼科に行くことをおすすめします」
「俺両目とも視力2.0だよ(にこっ」
「・・・・・・ソウナンデスカ(マイクを拾う)
えー・・・と次は・・・・これにするかな?」
次はなんだ?
おっ!おおお!ロックっぽいな!
へぇ・・・こういうのもあるのか・・・
なかなか格好いいじゃん
「今の曲結構格好いいじゃん!」
「本当!
一応女の子向けゲームのキャラクターの曲なんだ♪
ロックと乙女ゲームがコラボした作品なんだ・・他のも聞いてみる?」
「他にもあるのか?聞いてみたいな」
「よーし!まっかせといて!
ところで要は歌わなくていいの?」
「俺は渚の歌聞いてるからいいよ(生き生きしてて可愛いもんな~」
「やった!じゃんじゃんいれちゃお☆何にしよっかな~♪」
こうしてあっという間に時間が過ぎ・・・
「あー・・・スッキリした!
やっぱカラオケは自分の好きなの歌うのが楽しいわ!
付き合ってくれてありがと。要」
彼女はうっう・・・んんっ・・・と腕を上に伸ばして背筋を伸ばすと
とてもいい笑顔でありがと。要っと言った
その笑顔が可愛すぎて・・・
ちゅっ
俺はそっと触れるだけのキスを唇にした
フワッとした感触
俺は
”ごちそうさま”といって逃げると
彼女は一瞬ハッ!として
”要ぇ~・・・”といいながら追いかけて来た
そんな追いかけっこをちょっとだけ繰り広げ彼女を駅まで送った
電車の中で、渚から送られて来たメールのついていたサイトを開き
小説を読んでみた・・・意外と面白かった
あとアイツが女どもの行動が想像できたのがなんでだったかわかった気がした
しかし・・同じ女だからなんだろうが、あながち間違っちゃいないとこには驚いた
俺が家に帰宅すると明日来るはずの兄貴がなぜかいたのである
「おかえり。要・・今日はどこいってたんですか?」
「かな兄こそなんでいんだよ・・・」
「俺は仕事が休みで特にやることもないし、どうせ今日も明日も変わんないだろ?」
「まぁ・・そうだけどよ。」
「で?どこいってたんだ?」
「・・・デートだよ。」
は?今・・・デートって言った?
「デート?
・・・・・・・お前彼女できたのか?」
そんな驚くことか?
まぁ・・・・事情を知ってるだけにそう思うのもわかんなくないが
「騙されたりしてないよな?」
「は?
ないない
渚は今までの女とは全然違う
裏表とかないし・・・可愛いよ」
「・・・・・・・・そっか。
で?どんな子だ?」
俺はそう聞かれて
今までの彼女の面白い生態と付き合う事になった経緯
彼女の趣味と面白い出来事全部話した
話したあとかな兄はしばらくぽかーんとしていたが
「ぷ・・・・っ・・あははは・・面白いな・・・・
オタクなんだ・・その子・・っ・・・・はー・・おっかしい。
でも話聞いてる限り、いい子じゃないか。しかも面白いし」
「だろ?
今日もさっきメール来て”この小説でも参考までに読んでみたら?”とかいって
俺に女性向けの小説進めて来たんだ
帰りの電車の中でいくつか読んだけど・・あながち間違ってなくてビックリした」
「あれか?お前が見合いの話したからか?」
「そうそう。
彼女いわく”欲に目が眩んだ女はなんでもするから気を付けろ”ってさ
で”しかも、姑息な手段とか嫌がらせしてくるのと既成事実作ろうとしたりするかも”って
なんで、小説読んでなんでもいいから知識と手段の勉強しろとさ
そんで、まぁ・・・アイツらがやりそうではあるなと思ったわけ」
「へぇ~・・なかなか面白い視点で話すんだね
でも話を聞く限りはあくまでも参考にしろって言ってるとこもポイント高いね
確かに凝り固まった視点はよくない
色々な可能性や方向を模索することは間違いではないしね」
「そうなんだよ
しかも途中でしてくれたアドバイスもなかなか的を射ていたしな」
「そうだな。
おっ・・・そうそう。お前が行った執事カフェだっけ?
結構興味深いな・・」
「それがさ、結構本格的な内装と食事で、
値段もそれなりだったけど満員だったよ
多分一定数ああいうシュチュエーションに需要があるんだろうな」
「なるほど・・女性がいつでもお嬢様気分を味わえる所か・・・面白い
今度うちのホテルのレストランで従業員の制服を執事服にでもしてみるか?」
「そうだな・・それだったら期間限定でイベント的な感じでやったらいいんじゃないか?」
「なぁ・・今度その渚ちゃんに会わせてくれないか?
なにかといい刺激を受けられそうだ」
「・・・・一応来週またデートするからその時にでも会わせてやるよ」
「おぉ!楽しみにしてる。予定はいつだ?」
「この日」
こうして彼女の知らぬところでまたもや第二のイケメンとの遭遇が待ち受けているのだった・・・
というわけで
最後まで読んでいただきありがとうございます
次回は主人公が要のお兄さん(未知の生物その2)に遭遇します!