召喚したのにおっぱいが!?
「遠くね・・・?」
『馬車でも3時間掛かりますからね』
にしても、本当に異世界なんだなぁ~。
歩きながらサポに教えてもらった火の初級魔法『ファイアサークル』を使ってみたが、どうやら俺の魔力だと初級魔法でも賢者級の破壊力を出せるらしい。
ちなみに〖サポ〗ってのは賢者の知識の名前だ、道中に『名前が欲しいですマスター、ねぇマスター』って言われて仕方なく付けちまった。俺のサポートだからサポはさすがに適当すぎたかな
『サポか~名前貰っちゃった~』
まぁ、喜んでるならありとするか。
「なぁサポ、なんか手っ取り早く城下町につく方法ってないの?」
『では召喚魔法を発動してみては?召喚魔法は闇魔法に分類されていますから、魔法適正<全>をお持ちのマスターなら使用できるかと』
「へぇ、召喚か・・・ん!眩しっ!」
魔法陣?青く光ってる・・・!?
『おめでとうございますマスター!グリフィンです!神獣ですね』
『我を呼び起こしたのは、貴様か・・・?小僧!』
「あっ、えっ、うんそうだけど」
うは~でっけー!なんかすっげぇいい匂いするなぁ~
『ん?この異様な魔力は・・・小僧よ、貴様何者だ?』
「俺はセイヤってんだ、こっからどうすちゃいいんだサポ?」
『そりゃあ勝負ですよ。魔獣でも神獣でも弱い者に従いたくはないんですから。召喚獣と勝負し、力を認められたら契約完了です。今のところグリフィンちゃんはマスターを舐め切ってるようですね』
ま、まあ・・・こんな睨まれてるんだからなぁ、ハハ・・・
って、こいつメスなの!?
『神獣にだって性別はありますよ、馬鹿なんですかマスターは』
ナチュラルにマスターを貶すのやめなさいサポや
『この声はなんだ?小僧、貴様の同胞か?姿は見えんが・・・魔力の塊が小僧の周りを飛び回ってるのは分かるが・・・』
『おっとぉ!?私が見えるのですかこのグリフィンちゃん!マスター以外は見えないはずなんですがねぇ・・・』
「俺には妖精に見えるけど、フィンちゃんには魔力で見えるのか」
『フィンちゃっ・・!?んん!小僧は妖精の力を手にしているのか』
「う~ん・・・まあそんな感じ」
『マスター!あんなちっぽけな存在と同じにしないでください!私はもっと格上の存在なのですよ!?』
『なんと!妖精王なのか!?』
「それでいいや」
『もういいです・・・』
『勝負の必要などないな小僧、いや、マスター!我をマスターの眷属させてください!』
まぁた光った!さっきから目がチカチカするわ・・・あぁ~懐かしいな、ガキの頃問題になったテレビ放送あったっけ、確か・・・ポリ〇ンショックだったっけか
『マスター、このグリフィンちゃんに名前をあげましょう』
「フィンちゃんでいいじゃん」
『いやそれ種族名』
「えぇ~だりぃ~!だってサポのなんか種族名ぽくない!?君サ俺をサポートするからサポなんだよ!?別に種族名でもいいじゃんかよ」
『可哀想じゃん!女の子だよ!?名前あげようよ!』
「お前キャラ崩れてるよ!?気づいてますぅ!?冷静敬語お姉さんキャラだったじゃん最初!」
『マスターだって心の中で一人事言ってたじゃん!何あれ痛った!痛いわ~!』
「・・・シャットアウト」
『あ!まだ言い足りなっ・・・』
何がサポートだくそったれ
賢者の知識を強制的に黙らせる〖シャットアウト〗・・・聞いててよかった
『あ、あのマスター?』
「あぁ!?まだなんかあんのか糞ゴルア!あっフィンちゃんかごめんごめん」
『な、なんだこの魔力・・・あっ、マスター名前はぁ~・・・』
グリフィン・・・連想するのはやっぱ風だよな
風・・・かぜ・・・ウィンド・・・颯
「よし、今日からお前はハヤテだ!ハヤテって爽やかで凛々しい感じだろグリフィンにピッタリな名前だな!」
『ハヤテ・・・爽やかで凛々しい・・・嬉しいですマスター!』
まぁたキャラ崩壊かい・・・んっ?
なんか・・・ムニムニって・・・
『んっ・・・あぁっ・・』
おっ・・おぱっ・・おぱ・・おっぱ!
なんで人間の姿になってんのぉぉぉお~!?