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25話-1「階層とレベル」

25話始まります!



 そんなこんなで色々とあったが、今日もう一度攻略しに行くことにした。


 今は16階層の入り口前。

 報酬のポーションは「ポケット」に入れたし、さっきの攻略でアイテムは何も使っていない。

 準備は元々出来てる。


 それに加え、あの青年の出現で少しテンションがあがったのもある。刺激をもらったということだ。

 おかげで今はやる気が出てきた。


 気持ちが高まっているので、あと半日で行ける所まで行こうと思う。目指すは20階層だ。


 16階層に踏み込む。


「あー、うん。そうかぁ」


 目に入る景色は今までとあまり変わらない。ほの景色に対して何も感じなくなってきているのも慣れなのだろうか。

 まあ、20階層以降は変わることに期待して進もう。



 それから16階層を進んで1時間程たったところ。


 特に出てくるモンスターも変わらず、はっきり言って面白くない。代わり映えしない景色とモンスター、行動はマンネリ化してしまう。


「しかしまあ、16階層まだ来てもこれだけ代わり映えしなければ飽きてきそうだ。レベル上げも実際大変だけど……」


 強いモンスターや初見のモンスター、何かしらの刺激を受けるモンスターを倒さなければ簡単にレベルは上がらない。そうでないなら数を倒すしかレベルは上げる方法は無い。

 実際今のレベルは1上がり12レベルだ。まだまだ低いレベルだと思う。


 レベルに比べ今いる階層は16階層。

 普通は階層のレベルに自分のレベルが合うことが多いはずだが、僕は階層とレベルとの差が大きい。

 今はこれで余裕に戦えてるからいいだろうが、いつかつけが回ってきそうだ。


 そして仕方ないと思い20階層ボスまで出来る限りのレベルアップをしようと行動している。


 今できる選択肢の中でレベル上げするには、数を倒すしかない。

 たぶん、レベルが上がるにつれて倒す数も増やさなければレベルは上がらなくなってくるだろう。そうなればかなり大変になって来るが。


 見えるモンスターは必ず全て倒し、下手したらこの階層にいるモンスターは全滅させる勢いで行動しなければレベルは上がらないと思っていた。

 シルクに聞いたところ僕の直後、15階層まで来ている冒険者は祐也ぐらいで、それ以外の例えばあのナカムラという青年も含めてまだ10階層ぐらいらしい。


 あの青年にそれぐらいなら追いつかれるのも時間の問題だろう。あいつの成長は早いと思っている。

 それならレベルを上げることを重点的にしようと思った。


 だから今あのアイテムを持ってモンスターと戦っている。

 次々と僕の周りに集まるモンスターの数に終わりを感じない。何も考えずに今の状態だったらパニックになってるかもしれないが、これは作戦成功の証だ。


 一気に集まるわけでもなく徐々に集まるモンスター、それなら単純な対処は体力が続くまでできる。


 しかしここまで効率的にモンスターが狩れるものなのかと、このアイテムには感謝している。


「集香草、使い方によっては、やばい」


 『ポケット』にある集香草を思いながら呟く。もちろんモンスターと戦いながら呟いている。

 あの時は何も知らなかったから逃げを選択したが、コツを掴めば倒すのに苦労しない、流すだけだ。


 次々と集まってくるモンスターを片っ端から倒していく。

 大量のモンスター、それに加えて倒し方も工夫して戦うことで一定までは経験値が稼ぎやすくなることもわかった。


 訓練をしながら実践を積む。それが効率良いレベル上げだとわかる。

 スキルを常に発動し使うSPの増減を意識的に気にしながら戦ったり、魔法を常に展開しながら行動したりする。


 つまり慣れない行動を取ること。


 ただゼロ階層で練習するだけでは経験値はあまり入らなかった、しかし実践で試しながらだと少し経験値の入りがいい気がする。実際に12レベルに上がったのは早かった。

 弱いマンネリ化してるモンスターでも、慣れない動きで倒すことが初めての経験になるということだ。


「しかし、この数は疲れるな、やばくなって来たか」


 まだまだ大丈夫だが、少し疲れを感じできた。

 今はこんな感じで戦っているけど、体力の限界は来るだろう。それまでにモンスターが枯渇すると思って行動しているが、まだ減る予兆はない。


 うーん、大丈夫だろうか。





 

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