翼をください の巻
留久子「うわー走馬燈が見える」
敏子「アイスが腹いっぱい食べたかった・・・・あれ?」
なぜか途中で止まって上に跳ね上がった。
留久子「うわーなんや!」
敏子「どうなってるん?」
そこは現在に戻っていて、清水の舞台からバンジージャンプしていた。
留久子「これバンジージャンプやないかい!」
敏子「ホンマや!」
留久子「なんやったんや・・・あれ・・・」
留久子が上を見た時、ツバメに見える人が、清水の舞台ギリギリに立っていた。
敏子「留久子大丈夫か?」
そのツバメに見える人は留久子を見て羽を広げるように手を横に広げている。
留久子「・・・・・・・」
敏子「留久子聞いてるんか!」
留久子「え・・・うん聞いているよ。大丈夫か?敏子!」
敏子「大丈夫やで私は。」
そして留久子は敏子を見た目をもう一度上に向けると、先ほどいたツバメのように見えた人はもういない。
敏子「これなんなんや?もう今日いややわもう!」
留久子「え・・・そうやなあ。でも死なないでよかったわあ。」
敏子「ホンマや!」
福ノ山「お~い!何してんねん。」
徳メン「なんでバンジージャンプしてんねん!」
下から徳メンと福ノ山が呼んでいる。
2人は地上に降り立った。
福ノ山「てかなんでバンジージャンプしてるねん。」
徳メン「そんなんしたらバチあたるで!」
留久子「知らんねん。坂田師匠に飛べって言われて飛んだらバンジージャンプやったねん。」
敏子「そうやねん。死ぬ寸前やったねん。」
福ノ山「なんで坂田師匠が出てくんねん。」
留久子「あーそうだ。早く上行かんと!」
と言って留久子は走って上の清水寺に戻っていた。
徳メン「なんやいきなりどうしたやんや?」
敏子「ホンマや!留久子!待ってえや~」
福ノ山「もう意味分からへんわ!」
そういって敏子と徳メンと福ノ山も留久子の後を追った。
上に戻ってきた留久子はお坊さんに聞いている。
遅れて敏子たちも来た。
留久子「ここにツバメみたいな人いませんでしたか?」
お坊さん「知りませんよ。そんな人いませんよ。」
留久子「私たちがバンジージャンプしているときに、上にいたんです。」
お坊さん「いいえ、いませんよ。いたのはわたしとこのものだけです。」
そう言って隣にいるお坊さんを指した。
留久子「そんなことないです。いたんですここに。こう手を広げて・・・」
お坊さん「いや知りませんねえ~そんな人。間違いなくいませんでしたよそんな人。」
敏子「どうしたんや留久子?変やで。私も飛んでるとき上見たけど、そんな人おらへんかったで。」
留久子「いたねん。間違いなくあれは翼くんやったねん。」
福ノ山「桂川が?ホンマかそれ?」
留久子「ホンマや!こんな顔してこんな髪形で・・・」
留久子は翼くんだと思われる人の特徴を徳メンと福ノ山に話した。
しかしその後、調べるもそれに一致する人は見つからなかった。
そんな時、留久子の電話がなった。
トュルトュルツツントュトュトュルトュルトュルツツントュトュトュル
(iphoneの携帯音が鳴っている)
表示には山さんとでている。
留久子「はい。もしもし・・」
山さん「もしもし留久子ちゃん。」
留久子「どうしたんや山さん。」
山さん「それがなあ、留久子ちゃん。ビリケンさんがおるねん。」
留久子「は・・・またフリやろう。スベってるで山さん。」
山さん「だからフリでもなんでもないねん。本当にビリケンさんがおるねん。」
留久子「わかったわ。そのフリにのってノリつっこみしてやるわ!はいはい」
敏子「どうしたん?」
留久子「なんか山さんがまたフリしてんねん。ビリケンさんがおるって。」
敏子「またかいや!サブいわ!もう」
と言いながら2人は大阪に戻る為に歩き出した。
そんな2人の後姿を見る人影が・・・・・その人はツバメみたいな人だった。




